おでかけマップ

関東近郊の観光スポットを動画と写真で紹介します。
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素朴な学問の神社 北野神社

北野神社は、千葉県木更津市矢那にある神社です。

北野神社

千葉県木更津市矢那にある北野神社は、学問の神として知られる菅原道真を祀る神社です。例祭も行われており、地元では学業成就を願う場として知られています。境内は比較的小規模ながら、歴史と静けさを感じることができます。落ち着いた雰囲気の中で、心を込めてお参りすることができます。

北野神社

神社は木更津末吉線沿いに位置しており、交通量はそれほど多くなく、比較的静かなエリアにあります。周囲には古くからの民家が点在していて、住宅街の中にひっそりとたたずんでいる印象です。道沿いには案内板などは見当たらず、うっかり通り過ぎてしまいそうになります。

北野神社

入口には「北野神社」と書かれた木の立札が設置されており、そこに菅原道真を祀っている旨が記されています。とてもシンプルな作りながらも、手書き風の文字が落ち着いた印象を与えます。小さなエントランスですが、静かに神社の存在を伝えてくれています。

北野神社

入口からすぐに、朱色の鳥居が立っています。その先にはまっすぐに伸びる参道が続き、両脇の木々が心地よい影を作っています。朱色の鳥居はやや年季が入っていますが、神社らしい厳かな雰囲気を感じさせてくれます。鳥居をくぐると自然と背筋が伸びます。

北野神社

訪れたのは3月上旬でした。すでに多くの梅の木は花を落としていましたが、参道脇の木陰に咲く数本の梅はまだ淡く色づいていました。冷たい風に揺れる梅の花が、どこか控えめな美しさを漂わせていました。春のはじまりを静かに告げる風景でした。

北野神社

参道の両側には銀杏の木が並んでいます。秋になると、その実が大量に落ちて足元に広がります。訪れる時期によっては注意が必要ですが、黄金色に染まる景色を見ることができます。季節の移ろいをはっきりと感じることができる参道です。

北野神社

参道の途中から石段が始まりますが、ところどころで石が欠けており、歩く際には注意が必要です。特に雨の日や夕方などは滑りやすくなるため、足元を確認しながら進むのが安心です。整備が行き届いていない部分もあり、慎重に上る必要があります。

北野神社

石段を登り切ると、社殿が見えてきます。外観は非常にシンプルで、装飾などはほとんど見られません。しめ縄と扁額はありますが、賽銭箱や鈴などは設置されておらず、落ち着いた佇まいです。手を合わせるだけで心が静かになる空間です。

北野神社

社殿の中を覗くと、小さな祠が祀られているのが確認できます。扉はしっかりと閉じられていますが、隙間から覗けば、外からでも中の様子を伺うことができます。定期的にメンテナンスが行われているようで、周囲は整った状態が保たれています。

北野神社

境内には社殿以外に建物などはなく、非常にシンプルです。参道の両脇には狛犬が鎮座しており、長年の風雨に耐えてきた様子がうかがえます。静かな空間に佇む狛犬が、この神社の歴史を物語っているように感じられます。

北野神社

北野神社は静かな環境にあり、華やかさよりも素朴さが際立つ神社です。石段や社殿は年季を感じさせながらも、地域に息づく神社としての存在感があります。整っていない部分も含めて、どこか懐かしさを覚える場所です。

機会があれば、再度来てみたいですね。

それでは、また。

素朴な小さな旅の始発駅 久留里駅

久留里駅は、千葉県君津市久留里市場にある鉄道の駅です。

久留里駅

久留里駅は、千葉県君津市久留里に位置するJR久留里線の駅です。小さな町の中にあり、のどかな雰囲気が流れています。久留里線は非電化の単線で、列車の本数は少ないものの、地域の足として日常的に利用されています。駅周辺には名水で知られる井戸や古い町並みが広がっていて、駅を起点に散策を楽しむことができます。

久留里駅

駅舎は1階建てで、木造の瓦屋根が特徴です。近代的な設備はないものの、昔ながらの温かみが感じられる造りとなっています。外観は派手さを抑えた素朴なデザインで、駅前には自動販売機が数台設置されており、飲み物を購入することができます。

久留里駅

駅前にはコンパクトなロータリーがあり、タクシー乗り場も整備されています。到着後すぐに移動手段を確保することができますが、バス停は駅から少し離れた位置にあり、徒歩で数分の距離です。駅前にバスが乗り入れていないため、路線バスの利用時にはやや注意が必要です。

久留里駅

駅舎の中には券売機が設置されており、有人のチケット売り場も備わっています。小さな待合スペースがあり、木製の長椅子が置かれています。構造上、風通しが非常によく、夏場でも比較的涼しく感じられます。改札口は簡素で、ホームとの距離も近く移動がしやすいです。

久留里駅

駅舎の中を見上げると、久留里周辺の寺社や観光名所を紹介する地図が掲げられています。手書き風のイラストで描かれており、暖かみがありながらも情報がわかりやすく整理されています。地元の人々による手作り感のある案内板で、土地への愛情を感じることができます。

久留里駅

久留里駅からは木更津方面へのアクセスが良好です。久留里線で木更津駅まで出れば、そこから内房線や高速バスを使って千葉市内や東京方面へ乗り継ぐことができます。都市部とつながる中継点として、ちょうどよい位置にあります。通勤や通学にも利用しやすいです。

久留里駅

駅のトイレは、駅舎を出て少し歩いた先にあります。白い壁に瓦屋根という、まるで小さな城のような外観が印象的です。構造はバリアフリーに配慮されていて、誰でも利用することができます。夜間でも明るく保たれており、安心して使える環境が整えられています。

久留里駅

久留里駅は、田舎の落ち着いた空気と昔ながらの駅の風情を感じることができます。駅舎や案内板、周辺の地図など、どれも手作りの温もりがあります。町歩きの出発点として、ちょうど良い拠点になります。

機会があれば、再度来てみたいですね。

それでは、また。

静かな再建の時 久留里神社

久留里神社は、千葉県君津市浦田にある神社です。

久留里神社

久留里神社は、千葉県君津市にある由緒ある神社です。無料駐車場と社務所が整備されていて、国道410号線沿いに位置しています。境内入口には大きな朱塗りの鳥居があり、その先には石段が続きます。自然との調和を感じられる場所で、湧き水や池も見られます。静かな空間の中で歴史を感じることができます。

久留里神社

久留里城の西側ふもと、国道410号線を走っていると社号標が見えます。シンプルな石柱の標識で、遠目でも読み取りやすく、初めての方でも見落とすことは少なそうです。すぐそばには駐車場があり、車でもアクセスしやすい立地となっています。

久留里神社

境内入口に立つ鳥居は、朱色が鮮やかな両部鳥居です。この鳥居は2008年に再建されたもので、1933年の大改修を経て、長らく地元に残されてきたものの虫害による損傷で倒壊寸前でした。現在の鳥居はしっかりとした造りで、朱の発色も美しく存在感があります。

久留里神社

鳥居をくぐってすぐに石段が始まりますが、その手前左には「亀の鎮魂碑」があります。この碑の周囲には湧き水が流れ、池が形成されています。亀にまつわる信仰や伝承があるのでしょうか、石碑は苔むしながらも凛とした雰囲気を保っています。水音も心地よく、足を止めたくなる場所です。

久留里神社

石段を登っていくと、随神門が姿を見せます。この門は1926年から1928年にかけて改修されたもので、南房総では数少ない随神門を持つ神社のひとつです。門は朱塗りで堂々とした造り。門の両脇には随身像が安置され、邪気の侵入を防ぐ役割を担っています。

久留里神社

石段を登りきると、狛犬が左右に構えており、その奥に拝殿と本殿が連なる社殿が現れます。境内は広大ではありませんが、整えられていて落ち着いた空気が流れています。手水舎やおみくじなどの設備もあり、お参りするには十分な構成です。木々に囲まれた静かな環境です。

久留里神社

久留里神社のご祭神は「天御中主命(あめのみなかぬしのみこと)」です。天地開闢の際に最初に現れた神とされ、日本神話における根源的な存在です。宇宙の中心に鎮まる神とも言われ、万物の調和や秩序を司る神格として信仰されています。

久留里神社

現在、社殿は工事中のような気配があります。拝殿へは仮設の階段が設置され、少し距離を取って参拝できるようになっています。社殿周辺は工事の囲いで保護され、足元にも注意が必要です。工事中であっても最低限の参拝ができるよう配慮されています。

久留里神社

社殿前には説明看板が設置されており、工事の理由が明記されています。内容としては、近年の台風によって境内の木々が倒れ、社殿の一部を損傷させたことが主な原因です。安全確保のために現在修復工事が行われているとのことです。こうした自然災害への対応が進められています。

久留里神社

看板には当時の写真が掲載されており、倒れた大木と被害の状況が視覚的に示されています。写真を見ることで、想像以上の被害の大きさが伝わってきます。社殿近くの木々が折れ、地面に根こそぎ倒れた様子は衝撃的で、社殿の安全性確保の重要性を感じることができます。

久留里神社

拝殿は令和に入ってからの台風被害により、大きく損傷を受けました。そのため、現在は復旧工事が進行中となっています。朱塗りの美しい拝殿は一度崩壊してしまいましたが、再び立ち上がるための準備が着々と進められています。

久留里神社

随神門には、台風前の久留里神社の写真が掲示されています。そこには、かつての朱塗りの拝殿が堂々と佇んでいた姿が収められており、現在との違いが一目でわかります。訪れる際には、この写真を見ることで、以前の神社の面影を感じることができます。

久留里神社

当時の拝殿は、鮮やかな朱色が際立っていて、周囲の緑に映える存在でした。屋根の勾配や彫刻の装飾も丁寧に施されており、建築的にも見応えがありました。その姿は、神社の中心として堂々としており、多くの人々の心に残っています。

久留里神社

現在は拝殿がなくなっていますが、その背後に控えている本殿の姿は近くで見ることができます。本殿は入母屋造りの美しい建築で、厨子や須弥壇など、神仏習合の名残を色濃く残しています。拝殿の復旧を待つ間、本殿の意匠をじっくり眺めることができます。

久留里神社

境内には地下水を利用した手水があり、これが御神水とされています。久留里の町は「生きた水」として知られ、多くの井戸や湧水が点在しています。神社の手水も例外ではなく、清らかで冷たい水を手に取ることができます。水の町・久留里らしさを感じられる一瞬です。

久留里神社

拝殿の左手には、倉庫のような建物が建っています。その正面には大きなしめ縄がかかっており、単なる物置ではなく、神聖な意味合いを持つ施設であることがわかります。現在は、工事中ということもあり、資材などが置かれていました。

久留里神社

拝殿右側には末社殿があり、屋根の造りや柱の佇まいに趣があります。現在は復旧工事のため、ブルーシートに包まれた資材や工具類が一時的に置かれています。一時的な景観ではありますが、整備が進めば再び整った姿を見せてくれるはずです。

久留里神社

拝殿の位置からふと振り返ると、随神門と鳥居が一直線に並ぶ美しい光景が目に入ります。この一直線の配置は、神社建築特有の形式美を感じさせるものです。朱塗りの構造物が奥行きを強調し、自然と一体になったような風景が広がっていて、足を止めたくなる瞬間です。

久留里神社

随神門には、おみくじの箱が設けられています。参拝を終えたあとに引くことができるようになっていて、手軽に試せるのがうれしいところです。運勢を占うだけでなく、旅の記念や気持ちの区切りにもなります。凶が出ても笑い飛ばせるような、あたたかい空気がありました。

久留里神社

久留里神社は、台風の被害を受けながらも再建に向けて歩んでいる最中でした。朱塗りの建物群、一直線の社殿配置、そして自然に寄り添う境内の空気。現在の姿もまた、変わりゆく神社のひとつの記録として感じられます。復旧後の再訪が楽しみな場所です。

機会があれば、再度来てみたいですね。

それでは、また。