
神奈川県南足柄市にある「大雄山最乗寺」です。天狗伝説や長い階段で有名なスポットです。
さっそく杉木立の中に続く石段を登り、
石段を登った先には、「瑠璃門」と「碧落門」という名が付いた二つの入口門がありました。門をくぐり抜けると、広い境内が目の前に現れます。

漂う線香の香りと、時折聞こえてくる法螺貝の音。自然にすーーーと、この場の世界に入り込みまれてしまいます。先ずは、境内の中ほどに据えられている「大香炉」の線香の煙で身を清め、その後本堂へ向かいます。
「大雄山最乗寺」は600年の歴史を持つ関東でも有数の修験道の霊場であり、本堂にはお釈迦様の仏像が祀られています。
本堂の奥には、「金剛水堂」という湧き水が流れているお堂があります。
開山以来600年の間枯れることなく流れ続けている霊水で、「この霊水を飲む者の諸病を癒している」と云われているとか。
結界門から「大雄山最乗寺」の神髄へ大雄山には天狗が棲むと云われており、天狗の強力なパワーを授けてもらえるお寺として有名です。
開山は了庵慧明という禅師が、生まれ故郷の相模国に帰り禅の修行の専門道場として創建したのが始まり。しかし、創建当時から了庵慧明禅師をずっと支えていた「道了尊(道了大薩捶)」という天狗様のパワーがこのお寺の力の源と云われています。
境内の奥の結界門から先にその天狗様である「道了尊(道了大薩捶)」が祀られています。
結界門の両脇には、この先の聖地を護る二体の天狗の像があり、向かって右側には「鼻高天狗」の像。
左手に巻物を持ち、右手には天狗のうちわ。知恵と神通力をお持ちのようです。
左側には「烏天狗」。
天狗の姿でこの地を護る「守護妙覚道了大薩」
結界門をくぐり右手の77段の石段を登ると、御真殿(妙覚宝殿 )に着きます。
本堂の付近では、観光地化したエネルギーを感じていますが、結界門から先は空気が変わります。
「守護妙覚道了大薩」をご本尊に大天狗・小 天狗が両脇侍として祀られています。こちらで朝晩の祈祷から日中の特別祈祷が行われているそうです。
道了尊(守護妙覚道了大薩)は元の名を妙覚といい、大和の金峰山、奈良の大峰山、熊野三山という名だたる霊場で修行した修験者です。
その後、同郷の了庵慧明禅師がこの地に最乗寺を開創すると聞き及ぶと、それならばと、天狗に変じてはせ参じたそうです。
その力は物凄いもので、1人で500人分の力を発揮して最乗寺の建立に従事し、一年で寺を完成させたと云われています。
やがて了庵慧明禅師が75歳で亡くなると、道了尊は「以後、山中にあって大雄山を護り、多くの人々を利済する」と五大誓願文を唱え天狗様になって山中へと身を隠したと伝えれれています。
そんな最乗寺の中でも一番パワーがあるのは、「奥の院」なります。
御真堂からさらに奥へ進むと、「奥の院」への登り道があります。
かなりの石段を登らなければなりませんが、小さな子天狗が励ますように顕れてくれています。
奥の院には道了尊の化身とされる十一面観音が祀られています。
他にも広い最乗寺の境内にはたくさんのスポットがあります。
三面大黒天が祀られている「三面殿」の近くの三本杉は、樹齢600年を超える巨木で、その真ん中に立つとパワーをもらえると云われています。
また、600年前に開祖である了庵慧明禅師が座禅をしたという「座禅石」。了庵慧明禅師がこの石の上で座禅をしていた時に、観世音菩薩が現れこの地にお寺を建てなさいと啓示を受けられた場所だそうです。この座禅石、近づいて手をかざすと霊感があるかどうかわかるとか。霊感がある人は手が赤くなるそうです。
パワースポットが沢山あるので探しながら回ってみてはいかがでしょうか。

◆基本情報◆
所在地
〒250-0127
神奈川県南足柄市大雄町1157
交通アクセス
伊豆箱根鉄道大雄山駅からバスで10分
道了尊バス停から徒歩で10分
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