城山湖は、神奈川県相模原市にある湖沼です。
城山湖は、1965年、純揚水式の城山発電所建設にともない、境川支流の本沢渓谷に上池として誕生した人造湖です。通常の湖とは異なり、自然の川の流れ込みがなく、発電のために人工的に水を汲み上げて貯める仕組みになっています。
城山湖は、本沢ダムにより堰き止められている人造湖です。城山湖の下流には津久井湖があり、城山発電所では、揚水の際に津久井湖(下池)から城山湖(上池)へ水を汲み上げます。ポンプを使って約230メートルの高低差を利用し、水を移動させることで、電力の需給調整をおこなっています。
城山湖は、発電に伴う揚水と放流の影響で水位が頻繁に変動します。そのため、訪れるタイミングによっては湖面が低く見えることがあります。自然の湖と異なり、雨水や川の流入がないため、水位変動の要因はすべて発電によるものとなっています。
城山発電所は、日本初の大規模な純揚水式発電所であり、本沢ダム(城山湖)と城山ダム(津久井湖)の高低差を利用して発電をおこなっています。夜間の余剰電力を活用して津久井湖の水を城山湖に汲み上げ、電力需要の多い時間帯には城山湖から津久井湖へ放流することで発電します。城山湖の水位は、1日で、28メートルも大きく変化することがあります。
近くには、神奈川県企業庁 城山発電所があり、最大出力は250,000キロワットにも達します。地下230メートルにある発電機室などを見学することも可能です。
城山湖の北側からは、八王子方面の美しい街並みを一望することができます。城山湖で発電したエネルギーは街に送られ、地域へ貢献しています。このように、自然の恵みを活用して、エコで持続可能な生活を支えるシステムが整っています。
機会があれば、再度来てみたいですね。
それでは、また。