谷中を見晴らす屋上庭園 朝倉彫塑館

朝倉彫塑館(あさくらちょうそかん)は、東京都台東区谷中にある美術館です。

朝倉彫塑館

朝倉彫塑館は、彫刻家・朝倉文夫が自らの住居兼アトリエとして建てた建物を活用した美術館です。地上3階・地下2階のアトリエ棟と、和洋折衷の住居棟から成り、延べ床面積は約1085平方メートルです。現在は台東区立の美術館として運営されています。

朝倉彫塑館

谷中の静かな住宅街にひっそりと佇む朝倉彫塑館は、風格のある門構えが特徴です。周囲の町並みに溶け込みつつも、その重厚な佇まいに心が引き締まる思いがします。古き良き東京の空気を感じるこの一角には、時が緩やかに流れているような静けさがあります。

朝倉彫塑館

門の先、エントランスにはブロンズ像が置かれています。堂々とした姿勢の彫像は、まさに彫塑館の象徴ともいえる存在です。どこか柔らかく温かみのある表情を感じます。

朝倉彫塑館

以前訪れた際には、現在とは異なるブロンズ像が置かれていた記憶があります。手を挙げている姿の像だったと記憶していますが、展示替えが行われたのかもしれません。こうした変化もまた、美術館を訪れる楽しみの一つです。

朝倉彫塑館

館内は撮影禁止のため、記憶の中に作品を焼き付けながら鑑賞することになります。展示作品や建物の内装には朝倉文夫の思想が色濃く反映されており、歩くたびに新たな発見があるように感じられます。静かな空間で、作品と対話するように鑑賞できます。

朝倉彫塑館

展示されている彫刻はどれも力強く、それでいて繊細な表情を湛えています。中でも「仔猫の群」は愛らしさと生命の躍動感が印象的でした。屋上へと進む階段を上がると、そこには庭園が広がっています。展示室から一転、開放感あふれる空間です。

朝倉彫塑館

屋上庭園には彫像が点在しており、空と光、植物とが溶け合った穏やかな空間となっています。コンクリート建築の屋上にこうした庭園を作るという発想自体に驚かされます。ここでは風の音や葉のざわめきが、作品の背景音として響いてきます。

朝倉彫塑館

この屋上庭園は、日本初の屋上緑化の試みとも言われています。朝倉文夫は、自然と触れ合うことを芸術の基礎と考えており、この庭園にはその信念が強く込められています。コンクリートの上に土を運び、菜園を築いたその労力と情熱が、現在にも受け継がれています。

朝倉彫塑館

朝倉彫塑館の屋上庭園は、芸術と自然、教育と暮らしが交差する特別な空間です。展示作品とあわせて、庭園もまた朝倉の思想そのものといえます。

機会があれば、再度来てみたいですね。

それでは、また。

  • 2018/06/03 初版
  • 2024/11/17 更新

レトロ感たっぷりの下町商店街 谷中銀座

谷中銀座は、東京都台東区谷中にある商店街です。

谷中銀座 (2018/06/03)

谷中銀座には、夕やけだんだんという石の階段があり、ここからの風景は有名ですね。

谷中銀座 (2018/06/03)
谷中銀座

谷中銀座

谷中銀座

谷中銀座

谷中銀座 (2018/06/03)

太陽がサンサンと輝いているので、日傘をさしている人が多いですね。

谷中銀座では、コロッケや焼き鳥を立ち食いしながら、ぶらぶらできます。

谷中銀座

谷中銀座

谷中銀座

谷中銀座

谷中銀座

食べ歩きの他にも、服や生活雑貨もそろう谷中銀座。

谷中銀座 (2018/06/03)

機会があれば、再度来てみたいと思います。

それでは、また。

  • 2018/06/03 初版
  • 2024/11/17 更新

ジョサイア・コンドルの設計 旧岩崎邸庭園

旧岩崎邸庭園は、東京都台東区池之にある庭園です。

旧岩崎邸庭園

旧岩崎邸庭園は、1896年に岩崎家3代久弥がイギリス人建築家のジョサイア・コンドルに設計を依頼した庭園です。

洋館と撞球室(ビリヤードルーム)と和館からなり、本格的な洋風建築と和風建築が融合する庭園として有名ですね。

洋館

洋館、大広間、撞球室が「旧岩崎家住宅」として国の重要文化財に指定されています。

室内は撮影禁止なので写真がないのが残念ですね。

庭園

旧岩崎邸庭園は、かつて15,000坪の敷地に20棟ほどあり、この庭園には400平米のトラックがあったそうです。

湯島ハイタウン

時代とともに、敷地は3分の1になり、元岩崎邸の敷地であったところに建っているのが、湯島ハイタウンです。

窓とエアコンの設置具合が芸術的ですね。

洋館は修繕中

旧岩崎邸庭園の洋館は、外壁の塗替え中で修繕が加えられていました。

ソフトクリーム

庭園の散歩をおえて、甘いものが食べたくなって来たので、ミニストップでソフトクリームを頂きました。

機会があれば、外壁の塗替えが完了した洋館を再度散策してみたいですね。

それでは、また。