ふじのくに田子の浦みなと公園 富士山ドラゴンタワーは、静岡県富士市前田にある展望塔です。
ふじのくに田子の浦みなと公園は、田子の浦港の港湾整備工事で発生した浚渫(しゅんせつ)土砂を利用して整備された公園です。北側には松林越しに富士山の全景が広がり、南側には駿河湾を一望することができます。園内には「富士山ドラゴンタワー」や山部赤人の歌碑、ディアナ号に関する歴史学習施設、アスレチック遊具のある冒険広場などが整備されています。
ふじのくに田子の浦みなと公園 富士山ドラゴンタワーは、2018年2月23日、富士山の日にオープンした展望塔です。富士山の100分の1スケールとなる37.76メートルの高さを誇ります。最上部の展望床からは、田子の浦港越しの富士山や駿河湾を一望することができます。
ふじのくに田子の浦みなと公園 富士山ドラゴンタワーは、富士山の八神峰(はっしんぽう)をモチーフにした八角形のフォルムが特徴です。一般公募で決まった「ドラゴンタワー」という名称にふさわしく、龍を連想させるデザインが施されています。
タワーの構造は東西南北の方角に合わせて建てられ、龍の鱗を思わせる外壁デザインが施されています。富士山を象徴する荘厳な姿と、龍の力強さを融合させたデザインになっています。
タワーには2種類のらせん階段が設置されています。外周をぐるりと囲む二重らせん階段と中央にあるらせん階段が組み合わされ、登る動作そのものを楽しめる造りになっています。大人数でもスムーズに上り下りできるよう配慮されています。
タワー自体が高台に建てられているため、地上からの高さ以上に見晴らしがよく、実際の高さよりもさらに高く感じられます。
富士山ドラゴンタワーに登ると、まず目に飛び込んでくるのが眼下に広がる「ふじのくに田子の浦みなと公園」です。整備された芝生や遊歩道が広がります。展望デッキからは、田子の浦港の様子もよく見え、漁船や貨物船が行き交う姿が印象的です。公園内には歴史学習施設「ディアナ号」やアスレチック遊具のある広場もあり、地上からでも見どころの多い場所になっています。
富士山の全景を望むことができることですが、訪れた日はあいにくの曇り空。期待していた富士山は雲に隠れてしまい、シルエットすら見えませんでした。冬の澄んだ空気の時期ならば、美しい雪化粧の富士山が望めるはずです。天候次第で景色が大きく変わるため、晴れた日に再訪したくなります。
富士山ドラゴンタワーの特徴の一つは、360度の展望が楽しめることです。八角形の形状になっており、どの方向を向いても異なる景色が広がります。タワーの高さが37.76メートルあり、周囲に高い建物が少ないため、遮るものがなく視界が開けています。
タワーの上では雲に隠れていた富士山ですが、展望をひとしきり楽しんで地上へ降りると、雲が徐々に晴れていきました。いつの間にか富士山の輪郭が姿を現し、水墨画のような風景とともに美しいコントラストを描いていました。わずか数分の違いで、景色が変わることを実感しました。これが自然の面白さであり、再び訪れたくなる理由の一つかもしれません。
ふじのくに田子の浦みなと公園 富士山ドラゴンタワーは、タワーの造りや眺望の工夫が凝らされており、登るだけでも楽しめるスポットです。
機会があれば、再度来てみたいですね。
それでは、また。