平林寺は、埼玉県新座市野火止にあるお寺です。
1375年に創建された金鳳山平林寺(きんぽうざんへいりんじ)は、禅師が修行した場所が鳳台山保寧寺であったことから山号が金鳳山となり、寺の伽藍が平坦な林野に見え隠れする様子から平林寺が寺号となったそうです。総門は拝観者を迎える茅葺屋根の堂々たる風格ですね。
境内に入るには拝観受付が必要です。
築300年を超える風格を湛える平林寺のシンボルの山門は、江戸時代前期、平林寺が岩槻から移転された際に、現在の地に移築され、県指定有形文化財となっています。
仏殿は端正かつ威厳ある佇まいですね。こちらも県指定有形文化財です。
本堂は江戸末期の火災で焼失しましたが、明治期に再建されました。
金鳳山平林寺の各扁額は独特な書体が印象的ですね。
非公開ですが中を覗くことができるようになっています。
3,000坪の墓域に170基余りの墓石が配された松平信綱公一族の廟所は、墓石数、保存状態の良さとも全国有数の廟所だそうです。
境内の林内には、塚がありました。ここから野火をみはったとのことです。
散策路の途中には平和観音がありました。効能の時期には、観音像と紅葉が同時に楽しめるようです。
放生池(ほうじょういけ)は境内散策の憩いの場で、池の水はかつて野火止用水から通じていました。
池には綺麗な円形の中島があり、島には弁天堂が佇んでいました。
秋になると平林寺は錦秋に染まり紅葉の名所として多くの参拝者が訪れるそうなので、次回はその時期に来てみたいですね。
それでは、また。