変化のある自然道 白浜城山 ハイキングコース

白浜城山 ハイキングコースは、千葉県南房総市白浜町白浜にあるハイキングコースです。

白浜城山 ハイキングコース

千葉県南房総市の白浜城山ハイキングコースは、房総半島の最南端に位置する絶景ポイントへと続く道です。コースの途中には、里見氏ゆかりの杖珠院や下立松原神社、弘法大師にまつわる芋井戸などの史蹟が点在し、歩くだけで歴史を感じることができます。いくつかのルートがあり、どこから登るか選ぶ楽しさもあります。

白浜城山 ハイキングコース

まずは「青木観音堂」として案内されている18番地点から歩き始めてみます。観音堂の周囲は静かで、歴史を感じる石碑や古い木々が出迎えてくれます。ここから始まる道は草木に囲まれ、これからの山歩きに胸が高鳴ります。

白浜城山 ハイキングコース

案内看板が目に入ります。この付近は、現在整備を行なっているようで、新しく読みやすい看板が設置されていました。

白浜城山 ハイキングコース

さらに先へ進んでみたところ、雨の影響か道がぬかるみ、深く泥に足を取られる状況になっていました。靴も泥まみれになり、進行困難と判断しました。このままでは危険と感じたため、ここでの登山は断念することにしました。無理せず引き返すことを選ぶのも安全な山歩きには欠かせません。

白浜城山 ハイキングコース

別のルートから登り直すことにし、今度は17番「櫓口」からの道を選びました。ここからは「城山第二展望台」を目指します。登山道入口には簡易な階段と案内板があり、気持ちを新たにして再出発です。

白浜城山 ハイキングコース

ハイキングコースには、蜘蛛の巣があるので、道端の木の枝を拾って手に持ち、巣を払いながら歩くと安全です。人の通行が少ない証拠でもありますが、こうした対処をしながら進むのも山歩きの一興です。目の前に張られた透明な糸をよけつつ、注意深く道を選んで進みます。

白浜城山 ハイキングコース

道の序盤は茂みや薮が生い茂り、まるで緑のトンネルを抜けていくような雰囲気に包まれます。自然の中に身を置いている感覚が強く、静かな時間が流れています。草の背丈も高く、両側からせり出す枝葉が身体に触れるような場所もあります。野生の香りが漂い、山の表情を感じることができます。

白浜城山 ハイキングコース

しばらく進むと、道の途中に木製の階段が見えてきました。かなり以前に作られたもののようで、苔むしていてところどころ腐食も見られます。周囲の植物に包まれるようなその姿は、まるで自然に戻ろうとしているようにも見えます。慎重に一歩ずつ登っていきます。

白浜城山 ハイキングコース

やがて現れたのは、最近整備されたと見られる新しい木の階段です。踏み板もしっかりしていて、安心して歩くことができます。傾斜も緩やかで、登りやすく工夫されているのが伝わってきます。所々に手すりも設けられ、木材の香りがほんのり漂います。歩きながら、管理の手が入っていることを感じます。

白浜城山 ハイキングコース

再び現れた案内板には「展望台まで300メートル」と記されていました。距離が明示されていると、目的地までの見通しが立てやすく安心できます。足取りも軽くなり、気持ちにもゆとりが生まれます。

白浜城山 ハイキングコース

道中には倒木のある場所もありました。かつて木の階段だったと思われるこの場所は、すでに落ち葉に埋もれて判別が難しくなっています。自然との共存を感じる場面です。足元に注意しながら一歩ずつ登っていきます。

白浜城山 ハイキングコース

さらに標高を上げ、展望台まで200メートルの地点に到達しました。山の上に近づいているのを肌で感じます。木々の隙間からは、空が見え始めます。あともう少しでゴールという気持ちで、励まされる瞬間です。

白浜城山 ハイキングコース

一部の道が崩落しており、足元が不安定な場所に出くわしました。しかし、そこには新たに設けられた木柵があり、安全に迂回できるようになっていました。自然災害による損傷をきちんと補っている様子がうかがえます。登山道を維持する努力が伝わってきます。

白浜城山 ハイキングコース

木々の向こうに、ついに城山第二展望台の姿が現れました。見上げれば澄んだ青空が広がり、その下に広がる展望台の姿が映えています。展望デッキからは太平洋の水平線まで見渡せ、露地花畑や岩礁も一望することができます。風が吹き抜け、開放感に満ちた場所です。

白浜城山 ハイキングコース

白浜城山 ハイキングコースの道中は変化に富み、自然の厳しさと美しさが共存するコースでした。時には困難もありますが、それを越えて得られる達成感は格別です。城山第二展望台からの眺望は、それまでの歩みをしっかりと報いてくれるものでした。整備もされており、再訪してもまた楽しめそうです。

機会があれば、再度来てみたいですね。

それでは、また。