太郎・次郎滝は、山梨県都留市夏狩にある滝です。
太郎・次郎滝は、柄杓流川(ひしゃくながれがわ)の崖にある壮大な滝です。 滝の脇からは絶えず水が流れ出ていて、その景観は訪れる人を圧倒します。
太郎・次郎滝は、上夏狩の住宅街の一角にエントランスがあります。立て看板が置かれていますが、見逃してしまいがちです。
民家と民家の間を抜ける通路があります。この通路を抜けて柄杓流川へと向かいます。
民家を抜けると、手すりのある下り坂の道が続きます。川の流れの音を聞きながら、木々の葉が色づき始めた小道を歩むと、川のせせらぎが心地よく響いてきます。
やがて視界が開け、そこには、紅葉した木々が彩る渓谷が広がります。
遠くに、白い水しぶきを上げながら流れ落ちる滝の姿が見えました。色づいた紅葉と、未だ残る針葉樹の緑、そして透き通った水色のコントラストが織りなす風景は、まるで自然が描いた絵画のようです。
太郎・次郎滝は、柄杓流川に架かる里内橋から上流に向かって、川の左側の崖にあります。太郎・次郎滝に近づくには、この里内橋を渡ります。
さらに足を進めると、崖から流れ落ちる二筋の滝が目に入ってきました。
上流の滝が太郎滝、下流の滝が次郎滝です。滝の落差は30メートルほどです。
太郎・次郎滝の名前の由来は明確ではありませんが、地元の民話では、かつてこの地で命を落とした太郎と次郎という兄弟にちなんで名付けられたと伝えられています。この兄弟は、追手に追われ、この滝に身を投じたといわれています。
太郎・次郎滝の前には、石のベンチとテーブルが置かれ、訪れる人々が足を止めて静かに時を過ごすことができるようになっています。木漏れ日が差し込む中で、お弁当を広げたり、本を読んだりするのも良さそうです。
太郎・次郎滝のある柄杓流川は、滝のしぶきが舞い上がり、空気中にマイナスイオンが満ち溢れています。鳥のさえずりや川のせせらぎを聞きながら、心身のリフレッシュをするのに最適な場所です。
太郎・次郎滝は、夏狩地区の自然が作り出した壮大な滝です。その名前には、地元の人々の心に深く根ざした、悲しいながらも美しい物語が隠されています。
機会があれば、再度来てみたいですね。
それでは、また。