数学・時間・自然との関わりを視覚化 直径24000mmの円周上における1対2対4の弦

直径24000mmの円周上における1対2対4の弦は、 東京都八王子市南大沢にある彫刻です。

直径24000mmの円周上における1対2対4の弦

直径24000mmの円周上における1対2対4の弦は、南大沢中郷公園の公園内にある彫刻です。

直径24000mmの円周上における1対2対4の弦

第9回八王子彫刻シンポジウムの作品として制作され、円の一部を象るように石が配置されています。横から見ると、まるで長方体の石のようです。

直径24000mmの円周上における1対2対4の弦

作品には、作者のコメントがあり、「コンセプトと形態を出来うる限り単純化し、彫刻が自然の影響をうけつつ状態として風景と一体化し、長い時間をかけて完成に向う。作者の石に対する行為は自然と同化してしまわず、あくまで一線を画した上で痕跡を残しつづけられるものである」とされています。

直径24000mmの円周上における1対2対4の弦

コメントには「目盛りが振られた石の弧からなる」とあり、その通り、円の一部(弧)を石で表現し、その上に目盛りがついています。また、弦の比率がタイトルに含まれているため、円周上に弦の位置や長さが視覚的にわかるようになっています。

直径24000mmの円周上における1対2対4の弦

作者のコメントから、「自然と調和しながらも、人の行為の痕跡を残す」ことを意識しているとわかります。つまり、数学的な構造(1対2対4の弦)を石の配置で表現し、自然の影響(風化、光、影など)とともに作品が変化していく、そして、時間の流れや自然の力を感じられるデザインといった要素があると感じます。

直径24000mmの円周上における1対2対4の弦は、単なる彫刻ではなく、数学・時間・自然との関わりを視覚化したものと考えられます。

機会があれば、再度来てみたいですね。

それでは、また。