埼玉県立嵐山史跡の博物館は、埼玉県比企郡嵐山町菅谷にある博物館です。
埼玉県立嵐山史跡の博物館は、菅谷館跡(すがや・やかたあと)を中心とした中世の歴史資料を展示する博物館です。鎌倉時代の武将・畠山重忠ゆかりの地、菅谷館跡に隣接する埼玉県立嵐山史跡の博物館は、歴史と文化の宝庫です。
埼玉県立嵐山史跡の博物館では、鎌倉時代の館跡や寺院跡、戦国時代の城郭跡、供養と埋葬などのをテーマとし、出土資料などを通じて、中世(平安時代末期から戦国時代の終わりまで)の埼玉県域の歴史を再現しています。
エントランスホールには、「比企地区の城館跡群」のコーナーがありました。ここでは、菅谷館跡(嵐山町)、杉山城跡(嵐山町)、小倉城跡(ときがわ町)、松山城跡(吉見町)の4つの比企城館跡群を、写真や立体模型、分布地図などを使って紹介しています。
展示室の入口は、天井が高く開放的な空間が広がります。展示室に入る前から、歴史探訪への期待が高まります。
畠山重忠(はたけやま しげただ)は、平安時代末期から鎌倉時代初期にかけて活躍した武将です。鎌倉幕府の有力御家人で、知勇兼備の武将として知られています。この畠山重忠のロボットは、センサーが反応して、語り始めます。重忠ロボットが語る自身の生涯と、展示室の紹介を聞くことができます。
嵐山史跡の博物館に展示されている「回転劇場~太平記絵巻にみる戦支度~」は、鎌倉幕府の滅亡から南北朝の統一までの戦乱を描いた「太平記絵巻」を題材としたな展示です。
演劇の舞台装置のように回転する4つの場面を通して、武蔵武士の勇壮な戦いの様子をリアルに体感することができます。各場面には音声解説が付いており、戦いの状況や登場人物の説明を聞くことができます。まるで戦場にタイムスリップしたかのような臨場感で、戦いの様子をより深く理解することができます。
展示室では、国指定史跡 比企城館跡群(菅谷館跡・杉山城跡・小倉城跡・松山城跡)に関する展示が充実しています。比企城館跡群は、戦国時代の武蔵国における重要な拠点で、日本の城郭史を考える上で貴重な資料となっています。
嵐山町山根遺跡では、4,000枚の埋蔵線が発見されています。この1つにまとまって出土する大量の銭は、埋蔵銭、あるいは備蓄銭と呼ばれます。戦では、軍備のほか兵糧の確保などにも莫大な費用がかかりました。地中に保存された埋蔵銭は、軍資金になる予定だったのかもしれません。
埼玉県立嵐山史跡の博物館は、比企城館跡群について学び、日本の歴史に触れることのできる博物館です。
機会があれば、再度来てみたいですね。
それでは、また。