深大寺参道は、東京都調布市深大寺元町にある参道です。

深大寺は、東京都調布市にある古刹で、緑と水に囲まれた落ち着いた空間が広がっています。四季折々の自然が楽しめる場所であり、隣接する神代植物公園とあわせて一日中のんびりと過ごすことができます。散策路には歴史を感じるお店も多く、都内の散歩スポットとして人気があります。

深大寺周辺は、平日でも常ににぎやかで、参道には人が行き交い、お店の前には列ができていることが多いです。とくに休日になると、家族連れや散歩を楽しむ人々であふれています。自然の中を歩きながら食べ歩きを楽しむことができるため、日常の延長として足を運ぶ人も多い印象です。静けさを求めるなら朝早めの訪問がおすすめです。

2019年にも深大寺を訪れたことがありますが、そのときもやはり混雑していました。参道には列ができている店もあり、そば処はどこも満席状態でした。年始だったので、写真を撮る人も多く、カメラを構える姿があちこちで見られました。今と変わらない賑わいを感じることができまます。

深大寺の参道には、そば処が立ち並んでいて、どこも趣のある佇まいです。店ごとにこだわりの打ち方やつゆがあり、食べ比べも楽しむことができます。門前町の雰囲気が残るこの道では、歩くだけでも風情があり、そばを目当てに立ち寄る人も多いです。店先にはメニューや写真が掲げられているため、初めてでも選びやすいです。

一休庵は、参道の中でもとくに人気のある雰囲気のそば処で、10割そばを提供しています。大きな窓からは、店内の様子を眺めることができます。香り高いそばはのどごしも良く、丁寧に仕上げられた味が印象的です。美味しいそばを味わいたいときにぴったりの店です。

一休庵では、時間帯によっては職人がそばを打っている姿を見ることができます。ガラス越しに見学することができ、丁寧な手さばきに思わず見入ってしまいます。そば粉の香りがふわりと漂い、打ちたてならではの新鮮さを感じられます。こうした工程を見ることができるのは、食べる楽しみをさらに深めてくれます。
深大寺の山門前にあるT字路付近は、参道の中でもとくに活気があります。そば店や甘味処が集まっており、常に人が行き交っています。屋外のベンチでお団子を食べたり、饅頭を買ったりと、賑やかな光景が広がります。

深大寺へは、調布駅やつつじヶ丘駅などからバスでアクセスするのが一般的です。バスを降りて参道へ入ると、まず目に飛び込んでくるのが鬼太郎茶屋や周辺の土産店です。初めて深大寺を訪れる時は、自然と足が止まり、このエリアからの散策が始まります。にぎやかなスタート地点として、ここはいつも賑わいを感じる場所です。

深大寺の参道は、東西全長約800メートルとかなりの距離がありますが、その中でも「寺前通り」と呼ばれる中心部の約250メートルには、そば店や茶屋、土産物店がぎっしりと並んでいます。ここが最もにぎやかなエリアで、週末や行事の際には人であふれかえるほどの混雑ぶりになります。歩いているだけでも楽しめるほど、趣きある店が続きます。

調布駅から深大寺まで歩く場合、「深大寺南参道」を通るルートが一般的です。駅からおよそ20分ほどの道のりですが、途中には住宅街や緑道もあり、のんびりとした散策になります。南参道の入口から坂を上りしばらく進むと、そば店の香りや小川のせせらぎが出迎えてくれます。徒歩だからこそ感じられる発見も多くあります。

深大寺参道にある鬼太郎茶屋は、言わずと知れた目印のような存在で、店の壁には「ゲゲゲの鬼太郎」のキャラクターが描かれた鮮やかなイラストが並びます。イラストの前で写真を撮る人の姿も多く、鬼太郎の世界をそのまま再現したような店構えが印象的です。

鬼太郎茶屋は、日が暮れると昼間とはまったく違う顔を見せます。店の外壁や周囲の木々に照明が当たり、柔らかい光の陰影が不気味さと幻想的な雰囲気を生み出します。壁にはまるで本物の妖怪がひそんでいるかのような影が浮かび上がり、まさに「ゲゲゲの鬼太郎」の世界がそこにあるように感じられます。静けさと演出が調和した夜だけの特別な空間です。

以前訪れた際、鬼太郎茶屋の屋根には青いブルーシートがかかっていました。どうやら雨漏りの修繕中だったようです。外観に少し驚きましたが、茶屋自体は営業を続けており、店内には変わらず鬼太郎の世界が広がっていました。そんな一面も、少し現実味があって面白く感じました。

久しぶりに深大寺を訪れたところ、鬼太郎茶屋は閉店し、姿を消していました。以前の場所には「布多天神社の参道に移転しました」と書かれた札が掲げられており、どうやら別の場所へ移転したようです。新たな場所で再び鬼太郎の世界が広がっているのかと思うと、気になってきます。

以前の鬼太郎茶屋があった場所は、今ではまるで普通の民家のような建物に変わり、周囲も静まり返っています。看板やイラストもすっかりなくなり、かつての賑やかさは跡形もありません。にぎわいの記憶だけが残り、少し寂しさを感じました。ただ、そのひっそりとした雰囲気は、どこか鬼太郎の物語の静けさや影のような世界観にも通じていて、不思議と惹かれる空間でもあります。


2003年当時の鬼太郎茶屋には、「ゲゲゲの鬼太郎」の登場キャラクターが等身大で並び、鬼太郎やねずみ男と一緒に記念写真を撮るのが定番でした。アニメの世界に入り込んだような空間が広がり、世界観をそのまま体感することができました。ユニークなメニューも提供され、「ぬりかべのみそおでん」が特に印象的でした。ぬりかべそっくりのこんにゃくに味噌だれをかけて食べる、遊び心と美味しさが両立した一品です。

茶屋の人気商品である「目玉おやじの焼き団子」は、インパクト抜群の見た目が特徴です。全身がもちもちのお餅でできており、赤い目玉の部分には食紅、黒目には竹炭が使われています。一つひとつ丁寧に作られた姿はユーモラスで、写真映えするだけでなく、焼きたての香ばしさも楽しむことができます。

もう一つ忘れられないのが、表面に「深大寺」の文字が焼印されたお団子です。見た目にもしっかりと深大寺らしさが込められており、手にした時の特別感があります。味も上品な甘さで、参道の散策中に小腹を満たすのにちょうど良い一品です。お土産用としても人気があり、包装も丁寧で贈り物にも適しています。

深大寺で毎年開催されるだるま市は、高崎(群馬)や松本(長野)と並ぶ「日本三大だるま市」のひとつとして知られています。毎年3月のはじめには、深大寺の境内や参道が赤いだるまで埋め尽くされ、活気に満ちています。参拝とあわせて縁起物を求める人でにぎわい、地元の雰囲気を強く感じることができます。

深大寺の参道を西側から東へ進んでいくと、やがて不動の滝にたどり着きます。静かな水音と豊かな緑に囲まれた場所で、小さな滝ながら清らかで落ち着いた雰囲気があります。かつては修行の場としても使われていたともいわれ、自然の力を感じる空間です。滝の前でひと息つけば、心がすっと静まるような気がします。

深大寺は自然と文化、食の楽しみが詰まったエリアです。緑と水に包まれた参道には、そばの香りとにぎわいが広がり、何度訪れても飽きることがありません。歴史ある寺と新しいスポットが融合しているため、世代を問わず楽しめる場所として印象に残ります。特に季節の変化とともに訪れたい場所です。
機会があれば、再度来てみたいですね。
それでは、また。
- 2003/11/23 初版
- 2017/01/01 更新
- 2019/01/05 更新
- 2024/01/01 更新
- 2024/12/07 更新