受け継がれる信仰と歴史 八阪神社

八阪神社は、静岡県富士市岩淵にある神社です。

八阪神社

八坂神社は、富士市岩淵に鎮座する神社で、素戔嗚尊を御祭神としています。江戸時代には「天王宮」と称され、富士川の渡船役を担っていた岩淵村の人々が安全を祈願したことが始まりとされています。特に12年に一度の申年には、「岩淵鳥居講」として富士山頂へ鳥居を奉納する行事が行われています。

八阪神社

神社の入り口には、大きな看板が設置されており、「岩淵鳥居講」についての説明が書かれています。12年に一度の申年に富士山頂へ鳥居を奉納する歴史や、その背景について詳しく知ることができます。

八阪神社

境内へと続く参道の入り口には、「八坂神社」と刻まれた立派な石柱が立っています。この石柱が、神社の歴史の深さと格式の高さを感じさせます。

八阪神社

神社へ向かう参道は、真っ直ぐに続いており、かなりの距離があります。自然に囲まれた参道を進むと、境内へとたどり着きます。

八阪神社

参道の途中には、昭和天皇御在位六十年を記念して建立された石碑があります。歴史を感じながら、神社への道を進むことができます。

八阪神社

参道を進んでいくと、第二鳥居が見えてきます。この鳥居の上には、東名高速道路が通っており、頭上を車が行き交う音が響いています。神社の静けさと、交通の活気が対照的な場所です。

八阪神社

境内に入ると、立派な石の鳥居が迎えてくれます。重厚感のある造りで、歴史の重みを感じさせます。扁額には「八阪神社」と力強く刻まれており、その存在感が際立っています。

八阪神社

拝殿へ向かうには、急な石段を登る必要があります。足元に注意しながら、一段一段慎重に進んでいきます。手すりが設置されているので、しっかり掴みながら登ると安心です。石段を上るにつれ、周囲の景色が開けていき、神聖な雰囲気が増していきます。

八阪神社

石段を登り切ると、目の前に拝殿が現れます。歴史を感じさせる木造の拝殿は、落ち着いた雰囲気を醸し出しています。

八阪神社

拝殿の前には二匹の狛犬が鎮座しており、境内を静かに見守っています。余計な装飾のないシンプルな境内だからこそ、厳かな空気が漂い、心を落ち着かせる空間となっています。

八阪神社 岩淵鳥居講

境内には、「岩淵鳥居講」の鳥居が建てられています。この鳥居の柱には「鳥居講中」と刻まれており、しめ縄が掛けられています。淡い茶色の色合いが特徴的で、素朴ながらも力強い印象を受けます。富士山頂へ奉納される鳥居と同じ形式で建てられており、ここでその姿を間近に見ることができます。

八阪神社 岩淵鳥居講

岩淵鳥居講について説明するパネルが設置されています。この行事は、江戸時代から続いており、富士川の渡船に使われた木材への感謝と、渡船の安全祈願のために始まったと伝えられています。12年に一度の申年には、約200名の講員が集まり、鳥居を奉納する伝統が現在も受け継がれています。

八阪神社

境内には、立派な御神木がそびえ立っています。御神木指定証が掲示されており、その神聖さを一層強く感じることができます。

八阪神社

木の幹は太く、枝は空高くまで伸びており、見上げるとその高さに圧倒されます。自然の力強さと神聖さが融合したこの御神木は、境内の中でひときわ目を引く存在です。

八阪神社

御神木の隣には、水神宮の社殿があります。水の神を祀るこの社殿も、神社の重要な一部として大切にされています。

八阪神社

八阪神社は、富士川の渡船と深い関わりを持ち、歴史ある「岩淵鳥居講」が今も続けられている神社です。富士山頂へ鳥居を奉納する独特の風習があり、ここでしか見られない歴史の息吹を感じることができます。

機会があれば、再度来てみたいですね。

それでは、また。

伝承と歴史が息づく神社 阿字神社

阿字(あじ)神社は、静岡県富士市鈴川町にある神社です。

富士と港の見える公園

阿字神社(あじじんじゃ)は、伝承によれば、この神社は人身御供の習わしがあった地に創建されたとされます。伝えられる逸話には、旅人の女性を三股淵の大蛇に生贄として捧げる風習があったものの、「おあじ」という女性の働きかけによって、この慣習が廃止されたというものがあります。その後、彼女を祀る神社が建立されました。

阿字神社里宮

富士と港の見える公園の南側の道路沿いには、阿字神社の里宮があります。白い鳥居が立ち、その奥には落ち着いた雰囲気の社殿が鎮座しています。周囲の景観とも調和し、穏やかな空間が広がっています。

阿字神社奥宮

公園内には、阿字神社の石柱が立っています。この石柱には「阿字神社奥宮」と刻まれており、公園内にはその奥宮も存在します。里宮からは少し離れた場所にあり、奥宮独特の神聖な雰囲気を感じることができます。

阿字神社奥宮

阿字神社奥宮は、赤い鳥居が印象的です。社殿はシンプルながらも趣があり、公園の自然に溶け込んでいます。緑に囲まれたこの場所は、静かで落ち着いた空気が漂っています。

阿字神社奥宮

奥宮の正面右奥には、もう一つ赤い鳥居が見えます。この鳥居は、奥宮と並び立ち、神聖な雰囲気をさらに際立たせています。周囲の自然と相まって、神秘的な空間を作り出しています。

大隈稲荷大神

奥宮の近くには、大隈稲荷大神が祀られています。稲荷神社らしく、赤い鳥居とともに鎮座しており、訪れる人々に静かに見守られているような雰囲気があります。

阿字神社は、伝承とともに語り継がれてきた歴史を持つ神社です。里宮と奥宮、それぞれに趣があり、公園内に点在する鳥居や社殿に訪れれば、静かな時間を過ごすことができます。

機会があれば、再度来てみたいですね。それでは、また。

静かな境内と深い伝承に包まれた神社 駒木 諏訪神社

駒木 諏訪神社は、千葉県流山市駒木にある神社です。

駒木 諏訪神社

駒木の諏訪神社は、平安時代初期に創建され、1200年を超える歴史を誇る神社です。奈良の都から移住した人々が、この地に信濃の諏訪大社から御神額を受けて祭祀を行ったことが起源です。特に源義家の参拝と献馬の逸話が有名で、その信仰の深さを物語っています。神社内には義家の献馬像があり、過去の英雄的な出来事を感じることができます。

駒木 諏訪神社 第一鳥居

第一鳥居は、1981年に新たに建立された新しい鳥居です。元の第一鳥居は移設され、第二鳥居として新たな役割を果たしています。第一鳥居は、神聖な雰囲気を与え、神社に足を踏み入れる際の心構えを促します。

駒木 諏訪神社 第二鳥居

第二鳥居は、1914年に米村定八氏によって奉納されたもので、当初は神明鳥居として建てられました。1981年には新たに第一鳥居が建立される際に、八幡型に改修され、現在の形となっています。この鳥居は、神社の歴史とともに歩んできた証として大切に保存されています。

駒木 諏訪神社 隨神門

隨神門は、神域に邪悪なものが入り来るのを防ぐ御門の神をまつる門です。左右には隨神が配置されています。2005年に建立された隨神門は、神域としての清浄さを保つため、直線的でシンプルな建築スタイルを採用しています。他の神社にはない独自の建築様式が特徴です。

駒木 諏訪神社 隨神門

駒木 諏訪神社の隨神は、参道に向かい合うように配置され、参拝者を迎え送る形になっています。三方が開かれ、雨風を防ぐためにガラスが入れられているというのも珍しい点です。

駒木 諏訪神社 第三鳥居

第三鳥居は1828年に建立され、その後移設されて現在の場所に位置しています。この鳥居は、江戸時代の風情を感じさせる八幡鳥居で、当時の奉納者である「江戸最初講中」の名前が刻まれています。この鳥居は、神社の歴史と伝統を感じさせる重要な文化財です。

駒木 諏訪神社 神門

1964年に奉納された神門は、参道を守る重要な役割を果たしており、その設計には特別な工夫が施されています。宮司の提案により、2本の柱を4本に分割して建設されたこの門は、厳かな雰囲気を醸し出し、参拝者の心を引き締める効果を期待できます。

駒木 諏訪神社 手水舎

手水舎は、1829年に新吉原の人々によって奉納されました。かつて、放牧された馬が柵を越えて境内に入り、手水の水を飲んでいたという逸話があります。馬が水盤に蹄をかけた際にできたひずみが今も残っており、歴史を肌で感じられるポイントです。

駒木 諏訪神社 拝殿

現在の拝殿は、江戸時代の再建によるもので、1749年の火災により旧社殿が焼失した後、新たに建てられたものです。水戸光圀公も訪れたと言われるこの社殿は、長い歴史を持つ神社の象徴として多くの参拝者を迎えています。今でもその美しさを保ち、地域の精神的な支柱となっています。

駒木 諏訪神社

駒木の諏訪神社の神門をくぐると、そこから続く境内は清らかで神聖な雰囲気に包まれています。境内には、大きな木々が立ち並び、四季折々の美しい自然が調和しています。参道は整備されており、歩くたびに心が落ち着き、静かな空気の中で心身ともにリフレッシュすることができます。

駒木 諏訪神社

百度石は、神社や仏閣で「お百度参り」を行う際に、参拝の回数を数えるために設置されています。お百度参りは、神仏に自分の願いを届けるために、100回の参拝を繰り返すという伝統的な風習です。参拝者は、社寺の境内にある百度石を目印に、参道を通って本殿や本堂まで往復し、その回数を数えます。

駒木 諏訪神社 神輿庫

神輿庫は、御鎮座千二百十年記念事業の一環として、2017年に建設されました。かつて別々にあった神輿庫、山車庫、民具庫を一つの建物にまとめ、境内の整備が行われました。神輿庫の前の門は閉じているので、拝殿へは神門を使ってアクセスする必要があります。

駒木 諏訪神社

1978年に建設された社務所は、神社の行政や管理を行う施設です。御鎮座千百七十年を記念して建設されたこの社務所は、鉄筋コンクリート造で、神社の拠点として重要な役割を果たしています。

駒木 諏訪神社

社内には多くの絵馬が奉納されており、参拝者が自身の願い事を描いて奉納しています。これらの絵馬は、神社の信仰心を象徴するものであり、参拝者の思いが込められた一つ一つが大切にされています。

駒木 諏訪神社

梶の葉おみくじは、引くことで運勢を占うことのできるおみくじです。「梶の葉」は、諏訪大社をはじめとする諏訪地域の神社にとって非常に神聖な樹木とされています。

駒木 諏訪神社

梶の葉おみくじを引いてみました。その結果、良い運勢を引き当て、とても嬉しく感じました。このような体験は、神社でのひとときをより一層特別なものにしてくれます。

駒木 諏訪神社

駒木 諏訪神社は、長い歴史と深い信仰を持つ場所です。訪れるたびにその神聖さを感じることができます。様々な建物や文化財が残されており、訪れることで日本の伝統を肌で感じることができます。

機会があれば、再度来てみたいですね。

それでは、また。