山梨県立富士山世界遺産センター 南館は、山梨県南都留郡富士河口湖町船津にあるビジターセンターです。
山梨県立富士山世界遺産センターは、富士山の世界遺産登録を記念して設立されたビジターセンターです。富士山に関する自然、文化、歴史などを広く紹介する展示が行われています。
山梨県立富士山世界遺産センターは、「北館」と「南館」に分かれていて、それぞれ異なる展示を行っています。南館は主に、富士山の自然環境や地質、文化的背景に焦点を当てた展示が行われています。
北館と南館は、屋根のある通路でつながっているので、天候に関係なく移動が可能です。
南館のメインコンテンツは、「冨嶽三六〇」大型オブジェです。富士山の形を模したインスタレーションの光と音の演出で、富士山の四季や歴史を体感することができます。ダイナミックで幻想的な雰囲気が魅力です。
2階の「冨嶽三六〇」で行われる照明演出を、1階フロアから見上げる形で体験可能です。一日の時間の流れや季節の移り変わりに応じた富士山の姿が、照明演出で再現されています。
雨や風、晴れた日など、富士山を取り巻く様々な天候が光や音により表現され、その場にいるかのような体験をすることのできます。
富士山中腹に今も残る信仰の道「御中道」をイメージした御中道回廊では、世界遺産となった富士山の内容と登録までの歩みや、約30万年前から現在に至る富士山の歴史について、パネルで説明しています。
富士山の山頂を巡る「御八葉」の姿を映像で紹介するコーナーがあります。山頂を一周しながら、信仰の対象としての富士山の神秘を拝む儀式を描写しています。
富士山山頂から昇る太陽を拝む「御来光」と、御来光を拝む巡礼者たちの祈りやその感動を映像で体験することができます。富士山に登らず、遠くからその姿を望みながら祈りを捧げる富士山が見える地域に根付いた「遥拝」の習慣も解説しています。
富士山の噴火活動で形成された溶岩洞穴は、信仰の対象として古来より重要視されてきました。暗闇と冷気に包まれた洞穴は「自然の力」と「神の領域」を象徴すると考えられました。特に「胎内巡り」と呼ばれる儀式では、洞穴を母胎に見立て、新たな自分として生まれ変わることを祈願しました。
南館には、富士山ライブラリがあり、富士山をより深く知りたい、現地に行ってみたいなど、興味や関心の広がりに応える様々なジャンルの本を見ることができます。
富士山信仰に関連する資料やアート作品が、木のぬくもりある空間に溶け込むように置かれています。温かみのあるインテリアは、心地良い体験を提供します。
富士山ステーションでは、世界遺産に登録された富士山の歴史や文化を深掘りする特別な企画展示が不定期で行われます。
御朱印コーナーがありました。富士山信仰にちなんだ特別な御朱印が用意されています。富士山の壮大さや神聖さを表現する、力強い筆文字と、鮮やかな朱色が特徴的です。
山梨県立富士山世界遺産センター 南館は、富士山の自然美や信仰、歴史、文化に焦点を当てた展示を中心とし、富士山周辺の景観、信仰、そして人々との深いつながりを解説するコンテンツが豊富です。
機会があれば、再度来てみたいですね。
それでは、また。