富士山の神を祀る格式高い神社 富士山本宮浅間大社

富士山本宮浅間大社は、静岡県富士宮市宮町にある神社です。

富士山本宮浅間大社

富士山本宮浅間大社は、全国に1300余りある浅間神社の総本宮です。木花之佐久夜毘売命(このはなのさくやひめのみこと)を主祭神とし、富士山の噴火を鎮める御神徳で崇敬を集めてきました。現在の社殿は徳川家康公の造営によるもので、歴史と格式を感じることができます。

富士山本宮浅間大社 二の鳥居 正面大鳥居

正面大鳥居は非常に大きく、圧倒されるほどの迫力があります。実はこれは第二鳥居にあたり、その先に参道が続いています。訪れた日は雨が降っていましたが、赤く塗られたその姿は、青空に映える美しさがあります。

富士山本宮浅間大社 二の鳥居 正面大鳥居

鳥居には神額が掲げられており、「富士山本宮」と力強く書かれています。これを見上げると、この地が富士山信仰の中心であることを改めて実感できます。

富士山本宮浅間大社

鳥居をくぐると、一直線に伸びる参道が広がっています。石畳が整備され、進むにつれて神聖な空気が満ちていきます。

富士山本宮浅間大社

まっすぐに続く参道の両脇には灯籠が並び、歴史ある神社の荘厳な雰囲気を演出しています。雨に濡れた緑が鮮やかで、しっとりとした雰囲気が漂っています。

富士山本宮浅間大社 三の鳥居

石造りの三の鳥居が姿を現します。力強い石の質感が、社殿へ向かう厳かな気持ちを引き締めます。鳥居の右後ろには流鏑馬像があり、その手前には一対の狛犬と獅子が並びます。まるで流鏑馬像に狙われているかのような配置が印象的です。

富士山本宮浅間大社 輪橋

楼門前には美しい池があり、「眼鏡池」とも呼ばれています。中央には輪橋がかかり、1915年に石造りへと改められました。

富士山本宮浅間大社

楼門は非常に大きく、重厚な造りです。朱塗りの構えが美しく、格式の高さを感じさせます。間口4間、奥行2間半、高さ6間半の2階建て入母屋造で、堂々たる構えです。正面と左右脇に扉があり、格式の高さを感じさせます。

富士山本宮浅間大社

楼門に掲げられた扁額は、聖護院入道盈仁親王の御筆によるもので、1819年に制作されました。その書の美しさも見どころの一つです。

富士山本宮浅間大社

楼門の左右には随身像が安置されています。背面には1614年の年号が刻まれており、歴史の重みを感じることができます。

富士山本宮浅間大社 鉾立石

楼門前の石段には「鉾立石」と呼ばれる自然石があります。かつて山宮御神幸の際、神鉾を安置した神聖な石とされ、本宮と山宮を結ぶ信仰の名残です。現在、本宮楼門前に一基、山宮浅間神社参道に二基が現存しています。

富士山本宮浅間大社

手水舎は広く大きく、多くの参拝者が同時に手や口を清めることができます。屋根が立派で、伝統的な造りが特徴です。

富士山本宮浅間大社

幣殿・拝殿は、徳川家康公の寄進によるもので、本殿と同じく檜皮葺の屋根を持っています。外側・内側は丹塗りとなっており、極彩色の装飾は蟇股や虹梁彫刻などに見られます。堂々とした造りで、細部まで美しい装飾が施され、厳かな雰囲気が漂います。

富士山本宮浅間大社

拝殿は、間口5間、奥行5間で、床が幣殿より2段高くなっています。正面が入母屋造、背面が切妻造で、正面に向拝が1間出ています。正面に扉があり、左右は蔀戸によって区切られています。正面左右には濡縁を巡らせてあります。

富士山本宮浅間大社

楼門に掲げられた扁額には、「淺間大社」の文字が刻まれています。その文字の筆致からは、厳かな雰囲気とともに、長きにわたり人々の信仰を集めてきた神社の風格が感じられます。

富士山本宮浅間大社

富士山本宮浅間大社は、正面大鳥居から鏡池に至る約50メートルの参道を進み、楼門をくぐって参拝した後、湧玉池や神田川沿いのふれあい広場を巡ることで、境内を一周することができます。

富士山本宮浅間大社 第一鳥居

富士山本宮浅間大社の第一鳥居は、第二・第三鳥居のある境内から離れた場所にあります。静岡県富士山世界遺産センターの横に位置し、ここが参道の起点となっています。

富士山本宮浅間大社 東鳥居

富士山本宮浅間大社の境内を一周すると、東鳥居にたどり着きます。この東鳥居は、朝日が昇る方向に位置しており、新しい始まりや清めの意味を感じさせる場所です。

富士山本宮浅間大社

富士山本宮浅間大社の魅力は社殿だけでなく、湧玉池などの自然の美しさにもあります。

今から、湧玉池を見に行きたいと思います。

それでは、また。