掛川城は、静岡県掛川市掛川にある城です。
掛川城は、静岡県掛川市に位置し、戦国時代からの歴史を持つ城です。1994年に木造で復元された天守閣は、伝統的な工法を用いて再建されました。城内には歴史を紹介する展示があり、当時の雰囲気を感じることができます。また、城跡は公園として整備され、散策を楽しむことができます。
掛川城の天守閣へ入場するためには、入館券を購入する必要があります。券売場は天守閣の近くにあり、天守閣と掛川城御殿の両方に入館することのできる共通券が販売されています。
天守閣へ向かう途中には、「腰石垣と玉石側溝」に関する説明パネルが設置されています。調査によって、土塁の裾(腰)に玉石積みの石垣と側溝があったことが確認されました。現在、それらは新しく積まれた登城路の石垣の下に保存されています。掛川城の敷地内には、各所に説明パネルが設置されています。パネルには写真や図があり、城の歴史や構造について詳しく知ることができます。
天守閣へ向かうには、長い石段を登ることになります。この石段は一段一段の高さがあり、歩きやすい靴で訪れるのが良いでしょう。途中には木々が生い茂り、四季折々の風景を楽しむことができます。城郭の雰囲気を残した石段を進むと、歴史を感じることができます。
天守下門跡は、かつての城の主要な門のひとつです。訪れた時にはちょうど補修工事が行われており、今も城の保存と整備が続いていることを感じました。工事中でも周囲の景観は楽しむことができ、歴史的な遺構を間近に見ることができます。
天守下門跡を通して場内から市街地を見渡すことができます。掛川の街並みが一望でき、城の立地の良さを改めて感じます。特に天気が良い日は遠くまで見通すことができ、江戸時代にここから城下を見下ろしていたであろう武士たちの視点を想像することができます。
掛川城の外観は白漆喰塗籠の美しい壁と、黒塗りの高欄が特徴的です。天守閣は外観3層、内部4階の構造で、全体的にコンパクトな造りながらも、屋根の形状や張り出し部分によって大きく見せる工夫が施されています。戦国時代の城郭の趣を残しつつ、優雅な印象を与える建築です。
天守下門跡のすぐそばに、霧吹き井戸が残っています。この井戸は、掛川城にまつわる伝説のひとつとして知られています。今でもその姿を見ることができ、歴史の名残を感じられるスポットのひとつです。
霧吹き井戸には、戦国時代の攻防戦に関する伝説が残されています。1569年、徳川家康が掛川城を攻めた際、井戸から霧が立ち上り、城を覆い隠したとされています。そのため、掛川城は「雲霧城」とも呼ばれるようになりました。この井戸は、1960年頃まで実際に使われていたそうです。
城内には、掛川城の歴史や構造を解説するパネルが設置されています。天守丸への登場路や腰櫓台跡の写真や説明があり、当時の様子を想像しやすくなっています。
掛川城は、東西に張り出し部を設けたり、入口に付け櫓を設けたりして外観を大きく複雑に見せています。天守閣の入口は、その付け櫓にあります。意外と小さく、まるで窓のような開口部から城内に入ることができます。石段を上ると、そこには歴史を感じる空間が広がります。
それでは、今から登城してみたいと思います。