ああ西湖よは、山梨県南都留郡富士河口湖町西湖にある石碑です。
「ああ西湖よ」は、西湖のほとりにある、ひときわ目を引く大きな石碑です。雄大で荘厳な佇まいは、訪れる人々の心に静かに語りかけているようです。
この歌碑が建てられた背景には、1966年に発生した「足和田災害」があります。豪雨による土石流が引き起こしたこの災害では、足和田村にあった根場(ねんば)と西湖の二つの集落が壊滅的な被害を受け、多くの尊い命が失われました。この未曾有の悲劇を忘れないため、そして犠牲者の霊を慰めるため、数年後に関係者の手で慰霊の碑、由緒碑、そしてこの歌碑が建立されました。
碑の前に立つと、西湖の雄大な景色とは対照的に、静かで厳粛な空気が漂っています。美しい自然を目の前にしながらも、自然に対する敬意と慎みを忘れないように、と語りかけられているように感じます。
機会があれば、再度来てみたいですね。
それでは、また。