城跡に静かに佇む神社 新府藤武神社

新府藤武神社(ふじたけじんじゃ)は、山梨県韮崎市中田町中條にある神社です。

新府藤武神社

藤武神社は、山梨県韮崎市の新府城跡に鎮座する神社です。武田勝頼が新府城築城時に城の鎮守として祀りましたが、落城とともに焼失しました。その後、徳川家康が再建を命じ、「藤武神社」として復興しました。急な石段を登った先に境内が広がり、現在も歴史を感じることができます。

新府藤武神社

藤武神社の入口には、朱塗りの両部鳥居が建っています。扁額には「新府藤武神社」と書かれ、重厚な雰囲気を醸し出しています。鳥居の前は七里岩ラインに面しており、車の往来が多い場所です。ここから先は、新府城跡へ続く道となります。

新府藤武神社

鳥居をくぐると、230段の石段が続いています。この石段は急勾配で、登るのはかなり大変です。足元に注意しながら進む必要があります。地元の学生がトレーニングに使っている様子も見られます。

新府藤武神社

石段を避けたい場合、左手にある「乙女坂」を利用することもできます。こちらは石段ではなく、なだらかな坂道になっています。歩きやすいですが、距離が長くなるため時間はかかります。

新府藤武神社

乙女坂はジグザグに道が続いており、急な石段よりも負担が少ないです。距離は長くなりますが、ゆっくりと登ることができます。体力に自信がない場合はこちらのルートを選ぶのがよいでしょう。

新府藤武神社

途中まで登ると、ふもとの県道が見えます。ただし、周囲は森に囲まれているため、視界はそれほど開けていません。木々の隙間からわずかに街道の様子をうかがうことができます。

新府藤武神社

石段を登り切ると、再び赤い鳥居が迎えてくれます。その奥には拝殿が鎮座し、新府城の本丸跡に位置しています。ここまで登ると、静かで厳かな雰囲気に包まれています。

新府藤武神社

境内は広くはありませんが、静かで落ち着いた雰囲気です。拝殿は入母屋造りで、屋根には銅板が葺かれています。木彫りの装飾が施されており、細部まで丁寧に造られています。

新府藤武神社

拝殿の奥には神楽殿が建っています。神楽殿は祭事の際に使われる建物で、朱塗りの柱とシンプルな造りが特徴です。現在は普段使用されることは少ないようですが、神社の格式を感じさせる建物です。

新府藤武神社

拝殿の奥には本殿があり、一体となった造りになっています。本殿は一間社入母屋造りで、簡素ながらも整った意匠が施されています。本殿の裏手には、武田勝頼公霊社が祀られています。

新府藤武神社

藤武神社は、新府城跡に残る歴史を今に伝える神社です。

機会があれば、再度訪れてみたいですね。

それでは、また。

歴史が息づく城跡 新府城跡

新府城跡は、山梨県韮崎市中田町中條にある城跡です。

新府城跡

新府城は、武田勝頼によって築かれた城です。築城は1581年ですが、未完成のまま勝頼が自ら火を放ち撤退しました。その後、徳川家康によって一時的に本陣として利用されました。城のある七里岩台地は、釜無川と塩川に挟まれた自然の要害で、地形を活かした防御構造が特徴です。現在も城跡には空堀や土塁が残り、往時の姿を感じることができます。

新府城跡

新府城へ向かう際に通る七里岩ラインは、交通量が多い道となっています。周辺には案内板が設置されているため、目的地を見失うことなく進むことができます。道中は七里岩の絶壁が続き、壮大な景観を楽しむことができます。

新府城跡

新府城跡への入口には、石段が設けられています。この石段は、新府藤武神社へ向かう参道と共通しているため、神社を訪れた際にも城跡の雰囲気を感じることができます。石段を登ると、徐々に城の跡地らしい風景が広がってきます。

新府城跡

本丸跡の周辺は開けた広場となっており、ところどころに木々が残っています。かつての城の中心地だった場所ですが、現在は静かで落ち着いた雰囲気が漂っています。広場の奥へ進むと、さらに城跡の痕跡を見つけることができます。

新府城跡

本丸跡の近くには、小さな石祠と武田勝頼公を祀る霊社が置かれています。武田氏最後の城であった新府城を象徴する存在ともいえる場所で、静かに佇んでいます。歴史の流れを感じながら手を合わせることができます。

新府城跡

城内には、長篠の戦いで討死した武田軍の兵士たちを慰霊する碑が建てられています。この碑は、戦国時代の激動の歴史を今に伝えるもので、訪れるとその時代に思いを馳せることができます。

新府城跡

城跡の広場の中央付近を歩いていると、小さな祠のような建造物が目に入りました。城跡の雰囲気に溶け込むように静かに建っています。

新府城跡

祠の周辺を回り込むと、そこが本丸跡であることが分かります。朱色の祠が建っており、城の中心地であったことを示しています。本丸跡に立つと、周囲の景色が広がり、かつての城の規模や雰囲気を想像することができます。

新府城跡

新府城跡には、散策路が整備されています。道は城跡の周囲をぐるりと回るように配置されており、散策しながら城の全体像を感じることができます。また、途中にはトイレが設置されているので、安心して歩くことができますが、売店や自動販売機はありません。自然の中での散策を楽しむことができます。

新府城跡

新府城跡周辺の散策路は、森の中に広がっています。道を進むと、四季折々の木々に囲まれ、静かな雰囲気が漂います。周囲の木々が自然の景観を作り出し、歴史的な場所を歩きながらリラックスできる空間となっています。

新府城跡

散策路の途中には、二の丸があります。二の丸は、新府城の城内でも重要なエリアの一つで、周囲を囲む土塁や堀など、当時の防御施設が今も確認できます。ここでは、城の規模感や防御の仕組みを実感することができ、城の歴史を感じながら歩くことができます。

新府城跡

大手門跡に向かう道の手前には、三の丸の西に関する看板がありました。この場所には、城の正門があったとされており、当時の城の入り口として、多くの人々が行き交った場所でもあります。看板を参考に、当時の城の様子を想像しながら進むことができます。

新府城跡

大手門跡のその先には三の丸の東の看板がありました。三の丸の西から東にかけてかなりの距離があり、どのような規模で三の丸が配置されていたのかを知る手がかりになります。城の構造を理解しながら、散策することができます。

新府城跡

新府城跡の散策路には、各所に看板が設置されています。これらの看板を参考にしながら進むことで、城跡の全体像をイメージしやすくなります。看板には、城の各施設や構造についての解説が書かれており、当時の姿を思い描きながら楽しむことができます。

新府城跡

新府城跡には、歴史の痕跡が随所に残り、静かながらも戦国時代の面影を感じることができます。

機会があれば、再度来てみたいですね。

それでは、また。

手軽に絶景を楽しめる展望スポット 観音平展望台

観音平展望台は、山梨県北杜市小淵沢町にある展望台です。

観音平展望台

観音平展望台は、北杜市と長野県の境にある標高約1560メートルの展望スポットです。編笠山の中腹に位置し、南アルプスや富士山の眺望を楽しむことができます。紅葉の季節には、カラマツが黄色く色づき、美しい景色が広がります。

観音平展望台

駐車場から南東へ進むと、森の中に一本の道が続いています。「展望台」と書かれた看板が見え、目的地が近いことを知らせてくれます。整備された道なので歩きやすく、ゆっくりと周囲の自然を楽しみながら進むことができます。

観音平展望台

しばらく歩くと、前方に東屋の屋根が見えてきます。森の中にひっそりと佇み、展望スポットの目印にもなっています。ここまで来れば目的地は目前です。東屋に近づくにつれて、周囲の木々の間から景色が広がり始めます。少し足を止めて深呼吸すると、澄んだ空気を感じることができます。

観音平展望台

東屋に着く前から、すでに良い眺望が広がっています。天気が良ければ遠くまで見渡すことができ、雲が多い日でも雲間から山々が姿を現します。眼下には小淵沢方面の風景が広がり、自然の雄大さを感じることができます。訪れる時間帯や季節によって、異なる表情を楽しむことができます。

観音平展望台

東屋はシンプルな造りで、中央には木のテーブルが置かれ、周囲にはベンチがあります。ここで腰を下ろしながら、ゆっくりと景色を楽しむことができます。風が吹き抜ける心地よい場所で、休憩するのにも最適です。

観音平展望台

東屋は広々としており、大人数でも座ることができる造りになっています。木製のベンチやテーブルがしっかりと整備されており、天気が良い日には、お弁当を広げてのんびりと食事を楽しむこともできそうです。山の景色を眺めながらの食事は、特別な時間になります。

観音平展望台

東屋の前には、山々の絵と名前が記された案内板が設置されています。実際の景色と照らし合わせながら、見えている山々の名前を確認することができます。天気が良ければ、南アルプスや富士山の姿もはっきりと見えるため、山の特徴を学びながら景色を楽しむことができます。

観音平展望台

東屋のベンチに腰掛け、しばらくの間ゆったりと休んでみました。標高約1560メートルの高地にあるため、空気が澄んでおり、深呼吸すると心地よさを感じます。静かな環境の中、風の音や鳥のさえずりを聞きながら、リラックスした時間を過ごすことができます。

観音平展望台

展望台の近くには、一本の長く伸びる木が印象的に立っています。まっすぐと空へ向かって伸びる姿が特徴的で、周囲の景色にアクセントを加えています。四季折々の表情を見せるこの木は、訪れるたびに違った雰囲気を感じさせてくれそうです。

観音平展望台

観音平展望台は、駐車場から展望台までは、それほど時間がかかりません。道も整備されているため、気軽に歩くことができます。短い時間で素晴らしい眺望を楽しめるので、ちょっとした散策にも最適です。山歩きに慣れていない人でも訪れやすく、手軽に自然を感じることができます。

機会があれば、再度来てみたいですね。

それでは、また。