わらべ唄「とおりゃんせ」発祥の地 三芳野神社

三芳野神社(みよしのじんじゃ)は、埼玉県川越市郭町にある神社です。

三芳野神社

三芳野神社は、川越城の鎮守として1624年に創建されたといわれる神社です。三芳野神社は、わらべ唄「とおりゃんせ」発祥の地としても知られています。

三芳野神社

三芳野神社は、初雁公園内、川越城 本丸御殿の前に鎮座しています。境内には三芳野神社蛭子社と三芳野神社大黒社があり、どちらも一間社流造、見世棚造の簡素な建築です。

三芳野神社

川越にまだお城があった時代、三芳野神社は川越城の鎮守として城内に建てられていました。城の中にある三芳野神社は、一般庶民は普段は訪れるすることができませんが、歴代の川越城主のみならず庶民からの信仰が厚く、「お城の天神さま」として親しまれてきました。

三芳野神社

三芳野神社の拝殿は正面3間側面2間の入母屋造で背面は幣殿に接続し、本殿は正面に木階が付設され前面が幣殿に接続しています。訪れたのは8月の夏の14時過ぎです。朱塗りの社殿は、太陽の光を浴びると、その色合いがより深みを増します。日中にもかかわらず、まるで夕日が社殿に染まっているかのような幻想的な光景を生み出していました。

川越城七不思議 とおりゃんせ発祥の地

三芳野神社は、童謡「とおりゃんせ」の発祥の地とだといわれています。境内には、この伝承を伝える石碑が建てられています。三芳野神社は城内にあったため、庶民が参拝できるのは年一度の大祭の時か、七五三の祝いの時だけです。そのため、わらべ唄には「御用のないもの 通しゃせぬ」の歌詞が含まれています。

川越城七不思議 とおりゃんせ発祥の地

三芳野神社の境内や山道は広く短く、歌詞に出てくる「細い道」のイメージと合致していません。しかし、南大手門から入り、田郭門、富士見櫓を左手に見ながら進み、天神門を抜け、三芳野神社(天神さま)のお参りするルートは長く複雑です。

三芳野神社

子供を連れて7つのお祝いで訪れ、門をくぐる度に行き先を説明し、細道を迷わないように帰るという「とおりゃんせ」の歌詞や背景を知ると、三芳野神社を参拝した体験は、忘れられないものになります。

機会があれば、再度来てみたいですね。

それでは、また。