熊野神社 (寺家)は、神奈川県横浜市青葉区寺家町にある神社です。

寺家熊野神社は、横浜市青葉区の「寺家ふるさと村」内に鎮座する神社です。創建年代は不明ですが、師岡熊野神社から分社されたと伝えられています。明治期に山王社、金比羅社、伊勢神社、神明神社を合祀し、現在は伊弉諾命、伊弉冊命、大日霊貴命を御祭神としています。

寺家熊野神社は、昔ながらの田園風景が広がる「寺家ふるさと村」の中にあります。周囲には棚田や雑木林が広がり、四季折々の美しい景色を楽しむことができます。田んぼの向こうに白い鳥居が見え、その姿が自然と調和しているのが印象的です。ふるさと村を散策しながら、ゆっくりと神社へ向かうのも良いでしょう。

白い鳥居の先には一直線に山へと続く参道が現れます。参道は石段があり、森の中へと吸い込まれるような雰囲気です。周囲には緑が多く、木々の間から差し込む光が心地よい空間を作り出しています。参道の入口からでも、その奥に神社が鎮座していることを感じることができます。

鳥居には「熊野神社」と書かれた扁額が掲げられています。白い鳥居と額が、新緑の葉に映えてとても美しく見えます。特に春から夏にかけては緑が鮮やかになり、鳥居の白さがより際立ちます。秋には紅葉、冬には落葉した木々と、季節ごとに違った表情を見せてくれるのも魅力のひとつです。
鳥居をくぐると、約70段の石段が待っています。この石段はかなり急で、上りきるには少し体力が必要です。しかし、一歩一歩進むごとに、背後に広がる田園風景が変化していくため、景色を楽しみながら登ることができます。登り切った先にある神社の姿を思い浮かべながら進むと、達成感もひとしおです。

石段の途中には踊り場があり、そこには赤い灯籠が立っています。鳥居や石段が白や灰色なのに対し、赤い灯籠がアクセントとなり、目を引きます。ここで少し休憩しながら、周囲の景色を眺めるのも良いでしょう。静かな森の中にたたずむ赤い灯籠は、神社らしい雰囲気を醸し出しています。

そこから振り返ると、寺家ふるさと村の田園風景が広がっています。特に晴れた日には、美しい棚田や緑の丘陵が遠くまで見渡せます。春には田植え、夏には青々とした稲、秋には黄金色の稲穂と、季節によって風景が変化するため、訪れる時期によって異なる景色を楽しむことができます。

石段を登り切ると、目の前には熊野神社の社殿が現れます。森の中にひっそりと佇んでいる様子は、どこか神秘的な雰囲気を感じさせます。長い石段を登った先にある社殿は、まるでこの場所を守るように鎮座しており、静けさの中に厳かさを感じることができます。
境内は比較的広く、開放的な雰囲気です。ここでは祭りなどの行事が行われることもあり、地域の人々にとって大切な場所となっています。再建された社殿は新しくも落ち着いた雰囲気があり、周囲の自然と調和しています。広場のような空間で、ゆっくりと神社の空気を感じることができます。

拝殿の扁額には、金色の文字で「熊野神社」と書かれています。立派な扁額は社殿の格式を感じさせ、神社の歴史や由緒を思わせます。鳥居の白い扁額とはまた異なる趣があり、拝殿の厳かさを引き立てています。

熊野神社へは、石段を登る以外に車でのアクセスルートもあるようです。体力に自信がない場合や、小さな子どもや高齢の方と一緒に訪れる場合は、車での参拝も選択肢のひとつとなるでしょう。

鳥居の左側には、稲荷社が鎮座しています。小さな社ですが、朱色の鳥居と社殿が美しく整えられています。熊野神社へ向かう途中、ここで立ち寄りお参りするのも良いでしょう。
寺家熊野神社は、寺家ふるさと村ののどかな田園風景の中にある静かな神社です。白い鳥居、一直線に伸びる石段、振り返れば田園風景と、見どころが多くあります。再建された社殿は新しくも落ち着いた雰囲気で、自然と調和した美しい佇まいをしています。
機会があれば、再度来てみたいですね。
それでは、また。