歴史の息吹を感じる屋外博物館 小平ふるさと村

小平ふるさと村は、東京都小平市天神町にある博物館です。

小平ふるさと村

小平ふるさと村は、東京都小平市に位置する歴史的な博物館です。江戸初期から中期の開拓ゾーン、江戸後期の農家ゾーン、明治以降の近代ゾーンなどが復元されています。これらのゾーンでは、過去の日本の生活や技術を実際に見ることができます。地域の歴史や暮らしを体験しながら学ぶことができる貴重な場所です。

小平ふるさと村

開館時間は午前10時から午後4時までです。日が暮れる前には閉館となるため、早い時間帯に訪れる方が良いでしょう。休館日は月曜日(祝日の場合は翌日)と年末年始(12月28日~1月4日)です。入園料は無料なので、気軽に訪れることができます。

小平ふるさと村

館内に足を踏み入れると、入り口から趣を感じる日本家屋が目に入ります。茅葺屋根や木造の造りが印象的で、まるでタイムスリップしたかのような雰囲気です。昔の暮らしの息吹を感じることができます。

小平ふるさと村

訪れた時期には、子どもたちが作った鯉のぼりが空を舞い、季節の風情を感じることができました。園内の雰囲気と相まって、のどかで温かみのある風景が広がっていました。

旧神山家住宅主屋

旧神山家住宅主屋は、江戸時代後期に小金井から移築された建物です。建築当初は広間型の間取りでしたが、移築の際に喰違い四ツ間型へと変更されました。これにより、江戸時代中期から後期にかけての農家の変遷がよくわかる建物になっています。小平市指定有形文化財第8号として登録されています。

旧神山家住宅主屋

旧神山家住宅主屋には、日当たりの良い場所にベンチが設置されており、ゆっくりと休憩することができます。歴史的な建物を眺めながら、一息つくのもいいですね。

旧神山家住宅主屋

きび・あわ・小麦などの実物が展示されています。見た目だけでは判別が難しく、もっと近づいて確認するとより理解が深まるかもしれません。大八車も展示されており、当時の輸送手段を間近で見ることができます。

旧神山家住宅主屋

家屋内には、かまどや神棚が設置されており、江戸時代の暮らしを感じられます。また、小平ではかつて蚕の種屋が十軒ほどあったそうで、蚕に関する説明パネルも展示されています。養蚕業の歴史に触れることができます。

旧神山家住宅主屋

住宅の裏口から外へ出ることができ、外の風景を楽しみながら次の展示へ進めます。

旧神山家住宅主屋 裏手の畑

裏口を抜けると、カカシが立つ畑が広がっています。田園風景の一部を再現しており、当時の農作業の様子を感じることができます。

旧神山家住宅主屋 裏手の畑

畑にはさまざまな作物が植えられており、季節によって異なる植物を見ることができます。成長の過程を観察するのも楽しみの一つです。

旧小川家住宅玄関棟

旧小川家住宅玄関棟は、1805年に建てられた名主の屋敷の一部です。一般的な名主宅とは異なり、主屋と廊下で接続された独特の造りが特徴です。江戸時代における小川家の格式の高さを示す貴重な建物で、小平市指定有形文化財第10号に登録されています。

旧小川家住宅玄関棟

玄関棟に入ると、端午の節句の展示があり、この季節の日本の伝統を感じることができます。

旧小川家住宅玄関棟

展示された鎧兜は迫力があり、照明の工夫によってさらに美しく見えます。歴史を感じさせる貴重な品です。

開拓当初の復元住居

開拓当初の復元住居は、江戸時代初期の小平開拓当初の農民住居を復元した建物です。文献によると、丸太の柱を掘立にし、茅や麦藁で屋根を葺いた簡素な造りだったそうです。当時の生活を忠実に再現しており、建築技術の歴史を学ぶことができます。

開拓当初の復元住居

内部に足を踏み入れると、薪の匂いと燻された木の香りが漂い、かつての暮らしがそこに息づいているように感じられます。かまどの跡や柱の煤けた色が、実際に使われていた名残を伝えています。床は細竹を編んだものや莚(むしろ)敷きで、素朴ながらも機能的な工夫が見られます。当時の人々がどのように生活し、どんな気候の中でこの住居を利用していたのか、五感を通じて想像することができます。

小平ふるさと村 (2022/09/10)

小平ふるさと村では、さまざまなイベントが開催されており、エントランスには掲示板やパンフレットが用意されています。訪問時にチェックしてみると良いでしょう。

小平ふるさと村 (2022/09/10)

地域の祭りや伝統行事も定期的に行われており、訪れる時期によって特別な催しに参加できることもあります。

小平ふるさと村

小平ふるさと村は、歴史的な建物を見学しながら江戸時代から近代の暮らしを学べる貴重な場所です。昔の生活や建築様式に興味がある方におすすめです。

機会があれば、再度来てみたいですね。

それでは、また。