偕楽園は、茨城県水戸市にある庭園です。
偕楽園
水戸の偕楽園は日本三名園のひとつで、金沢の兼六園、岡山の後楽園と並び造園された美しい日本庭園として有名です。
梅
1842年に開かれた偕楽園はその当時大半が梅畑で、実を梅干として非常の時に備えるのがねらいだったそうです。
その後、東側が梅林、西が杉木や竹林に変わりましたが、園内の梅は品種が豊富で約3,000本もあり、早春にはたくさんの観梅客で賑わいます。
好文亭
好文亭は、二層三階の好文亭と北側の奥御殿からなる建物です。
楽寿楼
好文亭の3階には楽寿楼(らくじゅろう)があり、千波湖や田鶴鳴梅林の眺望は見事です。
田鶴鳴梅林
偕楽園には、田鶴鳴(たづなき)梅林、窈窕(ようちょう)梅林、猩々(しょうじょう)梅林の三つがありますが、楽寿楼からは全景を眺めることができます。
孟宗竹林(もうそうちくりん)
風情のある散策コースの孟宗竹林は、弓の材料として最適という理由で植えられた竹の林です。造園当時この地は杉林で、その名残のため竹林の中に杉の木が立っているそうです。
吐玉泉(とぎょくせん)
吐玉泉は、偕楽園造成に当たり地形の高度差を利用して集水た清水で、造園上の景観を考慮し大理石で作られた美しい井筒を据えた湧水泉です。
眼病に効くといわれ、好文亭の茶室何陋庵(かろうあん)の茶の湯にも供されたそうです。
太郎杉
吐玉泉の向かい側にある太郎杉は、樹齢約800年だそうです。
かつてこの付近には巨大な杉があり、大きな順に名前が付けられていましたが、今はこの太郎杉しか残っていないそうです。
梅園
吐玉泉から階段を下ると庭園があり、観梅碑の西側には梅園が広がっています。散策路が整備されていて池もあり、魅力的な場所ですね。
四季を通じて楽むことができ、歴史を感じることのできる偕楽園。
機会があれば、再度来てみたいですね。
それでは、また。