漁師の魂と伝統技術の神髄 浦安市郷土博物館 船の展示室「海を駆ける」

浦安市郷土博物館 船の展示室「海を駆ける」は、千葉県浦安市猫実にある展示室です。

浦安市郷土博物館

浦安市郷土博物館は、「すべてに開かれた博物館」というモットーの元で、市民参加を重視した博物館です。一般の市民だけでなく、様々な背景や年代の人々が博物館に参加しやすい環境づくりを心がけています。また、博物館が地域のコミュニケーションの場となり、地域の人々が文化や歴史に触れ合うことができるような取り組みを行っています。

浦安市郷土博物館 船の展示室「海を駆ける」

浦安市郷土博物館 船の展示室「海を駆ける」では、漁師の魂(船)と伝統技術の神髄に触れることができます。

浦安市郷土博物館 船の展示室「海を駆ける」

船の展示室には、浦安の海で活躍した数種類の木造船・櫓や櫂・エンジンが展示されています。船の下部も見れるように、船は展示室の中階に設置され、360度どこからでも見えるようになっていました。

浦安市郷土博物館 船の展示室「海を駆ける」

浦安市郷土博物館では、展示室の一角には船を製造する際に使用した舟大工道具が展示されています。これにより、訪れる人々が過去の舟大工の技術や道具に触れることができます。「仮屋」と呼ばれる木造船の製造場では、べか舟製造の実演も行われます。

浦安市郷土博物館 船の展示室「海を駆ける」

貴重な資料も展示され、船の発注から完成までの一連のプロセスを学ぶことができます。船の展示室は、浦安市の海と船舶に関する貴重な情報や展示物を通じて、歴史と文化を伝える重要なスペースです。

浦安市郷土博物館 船の展示室「海を駆ける」

機会があれば、再度来てみたいと思います。

それでは、また。

地域の歴史や文化をリアルに体験 浦安市郷土博物館 屋外展示場「浦安のまち」

浦安市郷土博物館 屋外展示場「浦安のまち」は、千葉県浦安市猫実にある展示場です。

浦安市郷土博物館

浦安市郷土博物館は、「すべてに開かれた博物館」というモットーの元で、市民参加を重視した博物館です。一般の市民だけでなく、様々な背景や年代の人々が博物館に参加しやすい環境づくりを心がけています。また、博物館が地域のコミュニケーションの場となり、地域の人々が文化や歴史に触れ合うことができるような取り組みを行っています。

浦安市郷土博物館 屋外展示場「浦安のまち」

屋外展示場「浦安のまち」は、終戦から復興し、浦安が漁師町として最も活気に満ちあふれていた1952年ごろの浦安を再現した展示場です。展示場に足を踏み入れると、当時の建物や街並み、街角の様子などが再現され、タイムスリップしたような体験ができます。

たばこ屋(旧本澤家住宅)

たばこ屋(旧本澤家住宅)は、浦安市猫実5丁目4番8号の境川沿いから移築された市指定有形文化財です。通りに面した店舗は、たばこ、ちり紙、ろうそく、せっけん、たわし、祝儀袋などの雑貨を扱い、1980年頃まではたばこ屋・雑貨屋として営業していたそうです。外に張り出したウインドウにたばこの見本が飾られ、土間のガラスケースには商品が並べられています。

船宿

たばこ屋の左には船宿があります。浦安は、大正の終わりころから海水浴場として知られ、東京近郊の海の行楽地として賑わい、船宿では釣り船や遊船の手配、海水浴や潮干狩りへの送迎、釣具や餌の販売、食事も出していたそうです。

船宿

船宿は、境川や大川(江戸川)端沿いの船宿をイメージして建てられました。浦安では、夏にあんると大勢の行楽客が、遠浅の海を活かした海水浴や潮干狩りを楽しんだそうです。

魚屋 (旧太田家住宅)

魚屋 (旧太田家住宅)は、浦安市堀江三丁目11番7号から移築された市指定有形文化財です。魚屋では、魚の行商人相手に魚屋を営んでいました。

魚屋 (旧太田家住宅)

魚屋の店内では、駄菓子が販売されていました。駄菓子は昔ながらの子供たちのお楽しみの一つで、子供たちが駄菓子を買っていく様子を見ることができます。その光景は、地域の活気や交流を感じることができます。

ベカ舟のりば

屋外展示場の一角にはベカ舟のりばがあります。堀江・猫実地区を流れる境川、当代島地区を流れる船圦川には、かつて隙間がないほど船がぎっしりと係留されていました。ベカ舟のりば付近では、その様子を窺い知ることのできる雰囲気が再現されています。

天ぷら屋

天ぷら屋は、以前一番通りにあった天ぷら屋「天鉄」をモデルに建てられた建物です。浦安を舞台に描かれた小説「青べか物語」の主人公がよく行った店として登場し、店内ではその小説に関する展示を行っています。

屋外展示場「浦安のまち」

屋外展示場「浦安のまち」では、昭和の浦安が高い精度で再現され、非常に貴重な体験をすることができます。

屋外展示場「浦安のまち」

ノスタルジーを感じる昭和時代の風景や雰囲気を再現することで、地域の歴史や文化をリアルに感じることができるでしょう。

屋外展示場「浦安のまち」

地域の魅力を次世代に伝える重要な拠点、屋外展示場「浦安のまち」。

機会があれば、再度来てみたいですね。

それでは、また。

充実した展示と貴重な古代遺物 山梨県立考古博物館

山梨県立考古博物館は、山梨県甲府市下曽根町にある博物館です。

山梨県立考古博物館

山梨県立考古博物館は、考古学の調査成果から山梨の歴史を学ぶ場として親しまれている博物館です。

山梨県立考古博物館

山梨県立考古博物館は、甲斐風土記の丘・曽根丘陵公園内に位置し、1982年に開館した施設です。博物館は、国指定の史跡である古墳が点在する曽根丘陵公園の中心に位置しています。

山梨県立考古博物館

博物館の入り口付近には、象の銅像が置かれています。甲府市内でナウマンゾウの臼歯(きゅうし)の化石が発見されたことから、甲府にも生息していたことが判明したため、ナウマンゾウ親子の実物大復元像を作成し展示したそうです。

山梨県立考古博物館

博物館には考古資料を展示する常設展があり、特別展を開催している期間もあります。特別展の展示準備のため休館になることがあり、特別展期間中は常設展が大幅に縮小されるので、設展をしっかり見たい場合は、特別展が開催されない期間に訪れる方が良いそうです。

山梨県立考古博物館

訪れた時期には、特別展では「甲斐の勇者─その原像を探る─」が開催されていました。

山梨県立考古博物館 エントランスホール

館内に入ると、エントランスホールがあります。エントランスホールはコンクリート打ちっぱなしの天井高の空間で、期間によってはミニ展示が開催されていることがあるそうです。

山梨県立考古博物館 常設展

常設展示室では1万2000以上前の旧石器時代から歴史代まで時代順に展示されています。旧石器時代の石器、縄文時代の華麗な縄文土器、土偶、弥生時代の弥生土器、木製農具、博物館西にある国指定史跡銚子塚古墳附丸山塚古墳から発掘された出土品、県指定史跡甲府城跡の出土品、鰍沢河岸跡の出土品など明治時代までの様々な考古資料を鑑賞することができます。

山梨県立考古博物館 旧石器時代

初めにあるのは旧石器時代のエリアです。日本の歴史は縄文時代から始まると考えられていましたが、縄文時代より古い地層から石器が発見されたことにより、縄文以前の日本人の生活が確認されました。その時代を旧石器時代といいます。

山梨県立考古博物館 旧石器時代

当時の石器を打製石器と呼び、その形(用途)よって、ナイフ形石器、尖頭器(せんとうき)、彫器(ちょうき)、削器(さっき)に大別されます。

山梨県立考古博物館 縄文時代 土偶コーナー

今からおよそ1万2000年前に最後の氷河期が終わり、寒冷な気候は温暖化しました。縄文時代は、今から2300年前までの1万年続いた時代をいいます。環境の変化は、当時の人々の生活様式を大きく変化させました。

山梨県立考古博物館 弥生時代 銅鐸

銅鐸は、弥生時代に青銅製の鋳物でつくられた、つり手(鈕(ちゅう))と振り子(舌(ぜつ))をそなえた、紋様を有するベルのことをいいます。この銅鐸は復元品なので、実際に叩いて鳴らすことができます。

山梨県立考古博物館 古墳時代

弥生時代に始まった農耕は、鉄器の普及や耕地面積の拡大、灌漑(かんがい)技術等の発達により生産力が拡大しました。古墳時代は、日本各地で盛んに古墳が造られ、平城京遷都(せんと)までのおよそ400年間の期間のことをいいます。

山梨県立考古博物館 古墳時代

山梨県立考古博物館のある甲斐風土記の丘・曽根丘陵公園内には、全長169メートルを誇る、前方後円墳・甲斐銚子塚古墳があります。なぜこの地に巨大古墳が造営されたのか、完全には解明されていないそうです。

山梨県立考古博物館 古墳時代

前方後円墳・甲斐銚子塚古墳のランキングは55位ですが、4世紀後半の当時、東日本最大級の古墳だったそうです。

山梨県立考古博物館 古墳時代

古墳からは様々な副葬品が出土しています。前期の古墳からは刀剣類、工具類(のこぎり)、石枕、鏡、勾玉、石釧が、後期の古墳からは馬具、武器・武具、須恵器などが出土しています。

山梨県立考古博物館 歴史時代

奈良時代以降の時代を歴史時代といいます。歴史時代には、日本の歴史を文献や記録によって追うことができるようになりました。「日本書紀」と「続日本紀」は、日本の歴史を記録した古典的な書物で、日本の歴史を年代順に記述し、事実や伝承を織り交ぜながら、重要な出来事について詳細に記されています。

山梨県立考古博物館 歴史時代 近世・近代

時代が進むと展示されている品々は、椀や徳利など、見覚えがあったり使ったことがあるような製品に置き換わってきます。

山梨県立考古博物館 歴史時代 近世・近代

山梨県指定文化財の慶長一分金の展示も行われています。慶長一分金は、江戸時代初期の慶長年間に鋳造された日本の金貨です。慶長一分金は、金座の慶長年号と一文(一文の価値)を表す文字が刻まれ、その価値や歴史的な意義から貴重な文化財とされています。

山梨県立考古博物館 ミュージアムショップ

常設展からエントランスホールに戻ると、ミュージアムショップ「古代村」があります。考古博物館協力会が運営するショップでは、発掘調査報告書などの書籍、絵はがきやクリアファイル、オリジナルエコバックなどのオリジナルグッズ、豆はにわ、勾玉ストラップ、勾玉作りセット、火起こし道具などの考古に関するグッズが販売されていました。

山梨県立考古博物館

旧石器時代から近代に至るまでの考古資料を展示する山梨県立考古博物館。

機会があれば、再度来てみたいですね。

それでは、また。