地域の歴史や文化をリアルに体験 浦安市郷土博物館 屋外展示場「浦安のまち」

浦安市郷土博物館 屋外展示場「浦安のまち」は、千葉県浦安市猫実にある展示場です。

浦安市郷土博物館

浦安市郷土博物館は、「すべてに開かれた博物館」というモットーの元で、市民参加を重視した博物館です。一般の市民だけでなく、様々な背景や年代の人々が博物館に参加しやすい環境づくりを心がけています。また、博物館が地域のコミュニケーションの場となり、地域の人々が文化や歴史に触れ合うことができるような取り組みを行っています。

浦安市郷土博物館 屋外展示場「浦安のまち」

屋外展示場「浦安のまち」は、終戦から復興し、浦安が漁師町として最も活気に満ちあふれていた1952年ごろの浦安を再現した展示場です。展示場に足を踏み入れると、当時の建物や街並み、街角の様子などが再現され、タイムスリップしたような体験ができます。

たばこ屋(旧本澤家住宅)

たばこ屋(旧本澤家住宅)は、浦安市猫実5丁目4番8号の境川沿いから移築された市指定有形文化財です。通りに面した店舗は、たばこ、ちり紙、ろうそく、せっけん、たわし、祝儀袋などの雑貨を扱い、1980年頃まではたばこ屋・雑貨屋として営業していたそうです。外に張り出したウインドウにたばこの見本が飾られ、土間のガラスケースには商品が並べられています。

船宿

たばこ屋の左には船宿があります。浦安は、大正の終わりころから海水浴場として知られ、東京近郊の海の行楽地として賑わい、船宿では釣り船や遊船の手配、海水浴や潮干狩りへの送迎、釣具や餌の販売、食事も出していたそうです。

船宿

船宿は、境川や大川(江戸川)端沿いの船宿をイメージして建てられました。浦安では、夏にあんると大勢の行楽客が、遠浅の海を活かした海水浴や潮干狩りを楽しんだそうです。

魚屋 (旧太田家住宅)

魚屋 (旧太田家住宅)は、浦安市堀江三丁目11番7号から移築された市指定有形文化財です。魚屋では、魚の行商人相手に魚屋を営んでいました。

魚屋 (旧太田家住宅)

魚屋の店内では、駄菓子が販売されていました。駄菓子は昔ながらの子供たちのお楽しみの一つで、子供たちが駄菓子を買っていく様子を見ることができます。その光景は、地域の活気や交流を感じることができます。

ベカ舟のりば

屋外展示場の一角にはベカ舟のりばがあります。堀江・猫実地区を流れる境川、当代島地区を流れる船圦川には、かつて隙間がないほど船がぎっしりと係留されていました。ベカ舟のりば付近では、その様子を窺い知ることのできる雰囲気が再現されています。

天ぷら屋

天ぷら屋は、以前一番通りにあった天ぷら屋「天鉄」をモデルに建てられた建物です。浦安を舞台に描かれた小説「青べか物語」の主人公がよく行った店として登場し、店内ではその小説に関する展示を行っています。

屋外展示場「浦安のまち」

屋外展示場「浦安のまち」では、昭和の浦安が高い精度で再現され、非常に貴重な体験をすることができます。

屋外展示場「浦安のまち」

ノスタルジーを感じる昭和時代の風景や雰囲気を再現することで、地域の歴史や文化をリアルに感じることができるでしょう。

屋外展示場「浦安のまち」

地域の魅力を次世代に伝える重要な拠点、屋外展示場「浦安のまち」。

機会があれば、再度来てみたいですね。

それでは、また。