荒波に洗われ続けるダイナミックな光景 三ツ石

三ツ石は、神奈川県足柄下郡真鶴町真鶴にある岩です。

三ツ石

三ツ石は、真鶴半島の先端に位置する海上の大岩で、正式には「笠島」という名前の島です。見る方向によって三つの岩でできているように見えるため、この名が付きました。真鶴岬からは、雄大な三ツ石の全景を一望することができます。

三ツ石

真鶴岬と三ツ石は、かながわの景勝50選に選ばれるほど、その美しい景観が広く知られています。荒波に削られた断崖絶壁、翠緑の松林、そして水平線に浮かぶ三つの巨岩の組み合わせは、訪れる人を圧倒するほどの迫力があります。

三ツ石

ケープ真鶴のある真鶴岬から、三ツ石のある磯に向かって散策道が伸びています。岬から整備された散策道は、変化に富んだ海岸線や豊かな自然を楽しみながら、三ツ石の雄姿を様々な角度から堪能できる人気のコースです。木漏れ日の下、波の音を聞きながら歩く道は、まるで自然が織りなす美術館のようです。

三ツ石

階段で整備された散策道の途中には、トイレが設置されていました。木々が生い茂る中にひっそりと佇むその建物は、自然との調和を意識したシンプルな設計が印象的です。

三ツ石

散策道の途中からも、三ツ石を望むことができます。

三ツ石

三ツ石は、干潮時に陸続きになるため、真鶴半島の海岸から歩いて渡ることができます。年間を通して美しい姿を見ることができ、特に初日の出の絶景スポットとしても知られています。

三ツ石 (2015/08/15)

三つの大きな岩が連なり、その迫力ある姿を望むことができます。左側の岩には小さな社が祀られ、左右の岩は太いしめ縄で結ばれています。

三ツ石

階段を下りきると、視界が開け、目の前に広がるのは荒磯と雄大な相模湾です。波しぶきが岩に砕け散る音が、心地よいリズムを刻んでいます。潮の香りと磯の香りが混ざり合い、五感を刺激する、まさに自然が作り出した芸術作品のような空間です。

三ツ石

訪れた日は、天候に恵まれ、太陽がキラキラと海面を照らしていたものの、想像をはるかに超える強風が吹き荒れていました。波しぶきが天高く舞い上がり、まるで冬の荒海のような光景が広がっていました。あまりの風速に、立つのもやっとというほどの状況でしたが、その一方で、大自然の力強さを肌で感じることができ、忘れられない体験となりました。

三ツ石

季節によって変化する海の表情と三ツ石の組み合わせは、何度訪れても飽きない魅力です。穏やかな日には、透き通るような青い海と緑豊かな松林のコントラストが美しく、夕暮れ時には水平線に沈む夕日が、辺りを幻想的な雰囲気に包みます。一方で、荒天時には、荒波と岩が織りなすダイナミックな光景は、私たちに自然の力強さを教えてくれます。

三ツ石

三ツ石は、長い年月をかけて海と風によって形作られた自然の造形美で、同時に地元の人々から親しまれる信仰の対象でもあります。海と一体となった雄大な岩の風景は、訪れる人に開放感と感動を与えます。小さな社やしめ縄など、地域の人々の信仰心が感じられる場所でもあります。

三ツ石

機会があれば、再度来てみたいですね。

それでは。また。

  • 2015/08/15 初版
  • 2023/11/28 更新

昇仙峡の主峰 覚円峰

覚円峰(かくえんぽう)は、山梨県甲府市猪狩町にある名勝です。

覚円峰

覚円峰は、僧侶が畳を数畳敷ける広さの頂上で修行したことがその名に由来するそうですが、実際は花崗岩が風化水食を受けてできたものだそうです。

昇仙峡

急峻な高さを持つ覚円峰の高さは、約180メートルもあります。

昇仙峡

昇仙峡の遊歩道は覚円峰の周辺を迂回するように設置されているので、どこを歩いても見上げれば覚円峰を見ることができます。

覚円峰

覚円峰の秋は白い岩肌が紅葉に映え、いっそう美しく見えるそうなので、次回はその時期に来てみたいですね。

それでは、また。

見どころたくさん 鋸山 徒歩で山頂へ

鋸山は、千葉県安房郡鋸南町元名にある山です。

登山道

徒歩で鋸山の山頂へ向かう道はいくつかありますが、今回は日本寺の駐車場か登る(降る)ルートです。道は舗装されていて、階段になっているのでとても歩きやすいですね。

通天関

通天関は岩のトンネルで、天に通じる関所の意味があります。石像が二体あり、二天門とも呼ばれているそうです。岩の向こう側には空が見え、天に通じているように見えますね。

百尺観音

百尺観音は陸海空の交通の安全を守るご本尊で、太平洋戦争の戦没者や交通戦争の犠牲者の供養のために彫られたものです。房州石(ぼうしゅういし)の石切場跡に彫られた神秘的な磨崖仏の大きさには圧巻ですね。

百尺観音前の広場

百尺観音の大きさや高さは、上から覗くとよく分かります。人やベンチがとても小さく見えますね。

石切場跡(ラピュタの壁)

このエリアは、房州石(金谷石)を切り出していた採石場跡ですが、垂直にそびえたつ壁は息をのむ光景です。よくぞここまで垂直に切り出したものかと関心しますね。写真の中央に見えるのは名所の地獄のぞきです。

護摩窟

鋸山の観光エリアはほとんどが日本寺の敷地内にあり、とても広いお寺であることが実感できます。今回は徒歩て散策しましたが、自動車を使って山頂付近まで行ったり、ロープウェイも利用できます。他にも登山道がいくつかあり、まだ見ていない観光スポットが数多く存在しています。

機会があれば、再度来てみたいですね。

それでは、また。