吉見百穴は、埼玉県比企郡吉見町北吉見にある史跡です。
吉見百穴は、山肌にいくつもの穴が開いている岩山です。
この岩山は住居で使われていたという説もありましたが、結局は墓という結論に至り、国の史跡として指定されたそうです。
山の断崖にたくさん穴が開いた不思議な風景ですが、古墳時代に作られた230基以上もある横穴は、お墓の雰囲気がありますね。
吉見百穴のすぐ横には、軍需工場跡がありました。
空襲を避けて戦闘機のエンジン部品の生産を行うため、地下に左右約500mの巨大なトンネルが掘られ軍需工場が造られたその跡地だそうです。
吉見百穴は、天然記念「ヒカリゴケ」の自生地も見どころの一つです。
ヒカリゴケはコケの一種ですが、平野に自生するのは植物分布上非常に貴重で、国指定の天然記念物になっています。
ヒカリゴケは幻想的なエメラルド色に光りますが、写真には写りませんでした。
実際に現地で見るのがよいかもしれませんね。
吉見百穴の岩山は、山肌に階段が作られていて登れるようになっていました。
岩山の上にはうっそうと茂った森があり、西の方向には東松山の市街地を望むことができます。
吉見百穴内には、埋蔵文化財センターや売店があるので、吉見百穴を眺めながら食事をしたりお土産を買ったりすることができます。
埋蔵文化財センターでは出土品や資料を見ることができ、埴輪や勾玉の手作りできる体験コーナーもあるそうです。
「よしみん」は、埼玉県比企郡(ひきぐん)吉見町の公式マスコットキャラクターで、吉見名物の吉見いちごがモチーフになっています。
シャツに書かれている「2537」が気になって調べたら、日本一の荒川の川幅だそうですね。
史跡や天然記念物を一度に観光できる吉見百穴。
機会があれば、再度来てみたいですね。
それでは、また。