施しの心を忘れた者に自然が語りかける場所 弘法大師の芋井戸

弘法大師の芋井戸は、千葉県南房総市白浜町白浜にある井戸です。

弘法大師の芋井戸

千葉県の房総地方に伝わる「弘法大師の芋井戸」は、施しを拒んだ老婆が煮た芋を井戸に投げ捨てたことで、その井戸から芋の葉が生い茂り、水が湧き出したという話です。伝説に登場する旅の僧は弘法大師であるとされ、老婆は自らの行いを反省し、信仰心を持つようになったと伝えられています。現在でも芋井戸からは水が湧き続けており、芋の葉も確認することができます。

弘法大師の芋井戸

井戸は四角く縁取られており、水面は静かに落ち着いています。底まで透き通るような清らかさがあり、そこに一匹の鯉が泳いでいます。動きはゆっくりとしており、その存在が場に静かな時間をもたらしてくれます。井戸というよりは小さな泉のような雰囲気すらあります。

弘法大師の芋井戸

鯉は井戸の中を自由に泳ぎ、水面には優しい水紋が広がります。その波紋が空の光を反射し、時おりきらめくように揺れています。自然の光と水が織りなす美しさがあり、その中を泳ぐ鯉の動きはまるで水の精のようにも映ります。心を落ち着かせてくれます。

弘法大師の芋井戸

井戸からは今でも水が湧き出しており、澄んだ水面には芋の葉が浮かび、まるで昔話の一場面がそのまま残っているようです。井戸を覗き込むと、時代を超えた伝承の重みが感じられます。この地が、何か特別な力を持っているようにも思えてきます。

弘法大師の芋井戸

弘法大師の芋井戸は、ただの伝説ではなく、今も現地で水を湧き続ける井戸とともに語り継がれています。物語と自然が共に残る場所として、静かな感動を与えてくれます。現代にも通じる教訓が、この井戸には込められています。

機会があれば、再度来てみたいですね。

それでは、また。

安心の災害用井戸 武蔵国分寺公園 武蔵国分寺井戸

武蔵国分寺公園 武蔵国分寺井戸は、東京都国分寺市西元町にある井戸です。

武蔵国分寺公園 武蔵国分寺井戸

武蔵国分寺公園 武蔵国分寺井戸は、2001年に、国分寺市が災害用の給水施設として設置した井戸です。実際に稼働させると、綺麗で透明な水が流れ出し、かなりの水量があります。

武蔵国分寺公園 武蔵国分寺井戸

井戸は東屋の中に設置され、手押しポンプ式の井戸になっています。注意書きには、飲料水としては使えません、と書かれています。

武蔵国分寺公園 武蔵国分寺井戸

普段から水を汲むことができ、災害時でも十分に給水できる施設があるのは安心ですね。

機会があれば、再度来てみたいと思います。

それでは、また。

産湯に使われたと伝えられる歴史的な井戸 武田神社 姫の井戸

武田神社 姫の井戸は、山梨県甲府市古府中町にある井戸です。

武田神社 姫の井戸

姫の井戸は、武田信玄公の息女の産湯に使われたと伝えられる歴史的な井戸です。名水としても知られ、多くの人々に親しまれています。

武田神社 姫の井戸

姫の井戸からは、澄んだ水が湧き出ています。名水として知られて、軟水でまろやかな味わいが特徴です。そのまま飲むこともでき、お茶や料理にも利用することができます。

武田神社 姫の井戸

機会があれば、再度来てみたいですね。

それでは、また。

  • 2021/12/12 初版
  • 2023/08/25 更新