記念艦三笠は、神奈川県横須賀市稲岡町の三笠公園内にあります。
三笠公園は、「⽇本の歴史公園100選」に選ばれた横須賀を代表する公園で、園内には猿島への玄関口のほか、東郷平八郎の像、行進曲軍艦の碑、記念艦三笠など、当時の大日本帝国海軍に関連する施設がたくさんあります。
1902年にイギリスで建造された三笠は、日露戦争では東郷平八郎司令長官が乗艦する連合艦隊の旗艦として大活躍しました。
主砲は、艦首に2門、艦尾に2門あります。
戦艦の象徴ともいえる大砲の砲弾の重さは400kg、最大射程は12kmで、主砲を動かす砲塔は厚さ35cmの防御鉄板に囲まれ、これを操作し発射するためには40名の人員が必要だそうです。
副砲の側にはハンモックがかけられていて、当時の砲兵はここで寝泊りしていたようですね。
甲板に出ると、ガイドの説明を熱心に聞いている観光客がたくさんいました。
記念艦三笠は、現存する世界最古の鋼鉄戦艦なので、外国人にも人気のある観光スポットですね。
遠くに猿島が見えます。
猿島は、東京湾要塞の猿島砲台跡が有名です。
連合艦隊がロシアのバルチック艦隊と戦った際に、東郷司令長官は敵の弾が飛来する中、危険をかえりみず周囲が見渡せる最上甲板で戦闘を指揮したそうです。
三笠には大きなマストが二本あり、後部マストは、地面からの高さは56メートルです。
登るのは怖いですが、上からの眺めは気持ちが良さそうですね。
イギリスの「ヴィクトリー」、アメリカの「コンスティチューション」、そして日本の「三笠」は、自国を守るための重要な海戦において勇敢に戦い歴史的な勝利を収めた世界の三大記念艦の一つです。
機会があれば、再度乗船してみたいですね。
それでは、また。