愛宕神社(あたごじんじゃ)は、東京都港区愛宕にある神社です。
愛宕神社は、商売繁盛、恋愛・縁結びなどのご利益があるとして、多くの人々に親しまれている神社です。新年のスタート、心新たに祈願するのぴったりな神社です。
愛宕神社は、1603年に創建された、東京でも非常に歴史のある神社です。愛宕山の山頂に本殿があります。境内からは東京の高層ビルの街並みを一望することができ、訪れるだけで心が清められるような場所です。
訪れた日は、非常に混雑していました。特に本殿への参拝列は長蛇の列で、時間がかかりましたが、みんなが一心に今年の幸せや成功を祈っているのだと思うと、その場の雰囲気にも心が温かくなります。
初詣において、まずは手水舎で手と口を清めるのが大切ですが、愛宕神社の手水舎もやはり混雑していました。
愛宕神社の手水舎は、龍のオブジェが印象的で、そのデザインが非常に勇ましく、力強さを感じさせます。龍のオブジェの下には、水をたたえた桶が静かに置かれて、その周りには柄杓が美しく整列しています。この光景もまた、非常に美しいものです。
新年を祈願する長い行列は、毎年の風物詩です。この行列は、手水舎を抜けて、境内をぐるりと回りながら、最終的には丹塗りの門に続いています。
丹塗りの門まで進んできました。門に近づくと、ライトアップされた丹塗りの門が暗闇の中で浮かび上がり、まるで時が止まったかのような幻想的な光景が広がっていました。丹塗りの門は一層美しく、神秘的な雰囲気に包まれます。
社殿が見えてきました。柔らかな光に照らされ、静かな夜の中でその存在が浮かあがります。一歩一歩進みながら、心の中で今年の目標や願いを思い描きます。商売繁盛、恋愛成就、家族や友人の健康、そして自分自身の成長。新年の祈願は、自分の大切な人たちの幸せを願う大切な瞬間です。
新年の参拝を終えると、なんとも言えない清々しい気持ちが広がります。愛宕神社の社殿で祈りを捧げ、心を込めて新しい年の願いを伝えたると、ほっとした安心感が包み込んでくれました。
境内では、おみくじが販売されています。お正月に神社を訪れると、ついつい引きたくなるおみくじですが、特に目を引いたのは、おみくじの販売所に掲げられた「OMIKUJI」の文字です。外国から訪れる観光客も増えているので、そのニーズに応える形で、おみくじにも英語表記がされているようです。
境内を歩いていると、甘酒のコーナーがありました。冷えた体を温めるためにぴったりの飲み物として、参拝後のひと休みに最適です。
愛宕神社には、社殿右手に境内社が鎮座しています。向かって左側から、太郎坊神社、福寿稲荷社、恵比寿大黒社です。太郎坊神社は、家内安全や開運、繁栄を、福寿稲荷社は、商売繁盛や金運を、比寿大黒社は、商売繁盛や幸福をもたらすといわれています。
愛宕神社には、その中央に大きな池があります。美しい景観が参拝者の心を癒し、静かな空気を作り出しています。特に新年の参拝では、神聖な空気の中でこの池の周りを歩くことができ、心が落ち着く瞬間です。
普段は、池には鯉が泳いでいます。しかし、訪れた時には、「池の恋は三月までにバカンスから戻って来ます」との看板が掲げられていました。2023年からの境内整備工事に伴い、池の改修のために鯉は別の場所に移動したそうです。
愛宕神社の境内をさらに進むと、池の奥に神秘的な雰囲気を放つ「児盤水の滝」があります。この滝は、愛宕山の霊験あらたかな名水が湧き出る場所として知られ、古くから多くの人々に信仰されてきました。
金色の鳥居は、滝の神聖さを象徴する重要なシンボルとして立っています。金色に輝く鳥居は、通常の鳥居とは一線を画し、まさに神聖な場所であることを示しています。
愛宕神社の境内の一画には、弁財天社がひっそりと鎮座しています。弁財天社には、水の神の市杵島姫神が祀られています。池のほとりに鎮座する弁財天社は、神聖で穏やかな雰囲気を持ち、参拝者は静かにその力を感じながら、心の平安を得ることができます。
愛宕神社は、商売繁盛や健康、出世を祈願する場所として広く信仰され、都心にありながらも自然に囲まれた静かな環境で、心身ともにリフレッシュできるスポットです。
機会があれば、再度来てみたいですね。
それでは、また。