武田神社 甲陽武能殿(こうようぶのうでん)は、山梨県甲府市古府中町にある社殿です。
甲陽武能殿は、武田神社の参道西側に位置する社殿です。名称には、能楽や神楽、演武などの芸能が永遠に演じ継がれていくことへの願いが込められています。演劇や演芸、武術などを志す人が静かに手を合わせる姿も見られます。歴史と芸能、信仰が交差するこの場所では、芸道への敬意を込めた祈りを捧げることができます。

「甲陽」は、甲斐武田氏の軍学書「甲陽軍鑑」より引用されています。「甲陽」の文字には、甲斐の国の誇りと、その光り輝く姿を重ねる意味があります。武田氏の戦略と精神の象徴とも言える言葉を冠することで、この建物が持つ格式や意志をしっかりと伝えることができます。

甲陽武能殿では、年間を通して多彩な能楽公演が行われています。さらに神楽や演武など、伝統文化の催しも定期的に開催されています。静けさの中に響く舞や音に、時代を超えて受け継がれてきた日本の芸能の奥深さを感じることができます。

2024年には、甲陽武能殿にて「闘」の文字が書き初めとして揮毫されていました。この一文字は、新年の幕開けに相応しい気迫を感じさせ、武の道を歩む心構えとしてふさわしいものに映りました。書に込められた気迫は見る者に深い印象を与えます

武田神社 甲陽武能殿は、伝統芸能と信仰が静かに息づく、志の場でした。
機会があれば、再度来てみたいですね。
それでは、また。
- 2021/12/12 初版
- 2023/08/25 更新
- 2023/11/24 更新
- 2024/01/07 更新
- 2025/01/05 更新