駒木 諏訪神社は、千葉県流山市駒木にある神社です。
駒木の諏訪神社は、平安時代初期に創建され、1200年を超える歴史を誇る神社です。奈良の都から移住した人々が、この地に信濃の諏訪大社から御神額を受けて祭祀を行ったことが起源です。特に源義家の参拝と献馬の逸話が有名で、その信仰の深さを物語っています。神社内には義家の献馬像があり、過去の英雄的な出来事を感じることができます。
第一鳥居は、1981年に新たに建立された新しい鳥居です。元の第一鳥居は移設され、第二鳥居として新たな役割を果たしています。第一鳥居は、神聖な雰囲気を与え、神社に足を踏み入れる際の心構えを促します。
第二鳥居は、1914年に米村定八氏によって奉納されたもので、当初は神明鳥居として建てられました。1981年には新たに第一鳥居が建立される際に、八幡型に改修され、現在の形となっています。この鳥居は、神社の歴史とともに歩んできた証として大切に保存されています。
隨神門は、神域に邪悪なものが入り来るのを防ぐ御門の神をまつる門です。左右には隨神が配置されています。2005年に建立された隨神門は、神域としての清浄さを保つため、直線的でシンプルな建築スタイルを採用しています。他の神社にはない独自の建築様式が特徴です。
駒木 諏訪神社の隨神は、参道に向かい合うように配置され、参拝者を迎え送る形になっています。三方が開かれ、雨風を防ぐためにガラスが入れられているというのも珍しい点です。
第三鳥居は1828年に建立され、その後移設されて現在の場所に位置しています。この鳥居は、江戸時代の風情を感じさせる八幡鳥居で、当時の奉納者である「江戸最初講中」の名前が刻まれています。この鳥居は、神社の歴史と伝統を感じさせる重要な文化財です。
1964年に奉納された神門は、参道を守る重要な役割を果たしており、その設計には特別な工夫が施されています。宮司の提案により、2本の柱を4本に分割して建設されたこの門は、厳かな雰囲気を醸し出し、参拝者の心を引き締める効果を期待できます。
手水舎は、1829年に新吉原の人々によって奉納されました。かつて、放牧された馬が柵を越えて境内に入り、手水の水を飲んでいたという逸話があります。馬が水盤に蹄をかけた際にできたひずみが今も残っており、歴史を肌で感じられるポイントです。
現在の拝殿は、江戸時代の再建によるもので、1749年の火災により旧社殿が焼失した後、新たに建てられたものです。水戸光圀公も訪れたと言われるこの社殿は、長い歴史を持つ神社の象徴として多くの参拝者を迎えています。今でもその美しさを保ち、地域の精神的な支柱となっています。
駒木の諏訪神社の神門をくぐると、そこから続く境内は清らかで神聖な雰囲気に包まれています。境内には、大きな木々が立ち並び、四季折々の美しい自然が調和しています。参道は整備されており、歩くたびに心が落ち着き、静かな空気の中で心身ともにリフレッシュすることができます。
百度石は、神社や仏閣で「お百度参り」を行う際に、参拝の回数を数えるために設置されています。お百度参りは、神仏に自分の願いを届けるために、100回の参拝を繰り返すという伝統的な風習です。参拝者は、社寺の境内にある百度石を目印に、参道を通って本殿や本堂まで往復し、その回数を数えます。
神輿庫は、御鎮座千二百十年記念事業の一環として、2017年に建設されました。かつて別々にあった神輿庫、山車庫、民具庫を一つの建物にまとめ、境内の整備が行われました。神輿庫の前の門は閉じているので、拝殿へは神門を使ってアクセスする必要があります。
1978年に建設された社務所は、神社の行政や管理を行う施設です。御鎮座千百七十年を記念して建設されたこの社務所は、鉄筋コンクリート造で、神社の拠点として重要な役割を果たしています。
社内には多くの絵馬が奉納されており、参拝者が自身の願い事を描いて奉納しています。これらの絵馬は、神社の信仰心を象徴するものであり、参拝者の思いが込められた一つ一つが大切にされています。
梶の葉おみくじは、引くことで運勢を占うことのできるおみくじです。「梶の葉」は、諏訪大社をはじめとする諏訪地域の神社にとって非常に神聖な樹木とされています。
梶の葉おみくじを引いてみました。その結果、良い運勢を引き当て、とても嬉しく感じました。このような体験は、神社でのひとときをより一層特別なものにしてくれます。
駒木 諏訪神社は、長い歴史と深い信仰を持つ場所です。訪れるたびにその神聖さを感じることができます。様々な建物や文化財が残されており、訪れることで日本の伝統を肌で感じることができます。
機会があれば、再度来てみたいですね。
それでは、また。