洲崎神社 富士見鳥居は、千葉県館山市洲崎にある鳥居です。

千葉県館山市洲崎にある洲崎神社は、海沿いの高台に位置し、太平洋と富士山を望む絶景スポットとして知られています。かつては安房国一宮としての格式も持ち、長い歴史を感じることができます。本殿まで続く階段を登ると、目の前には広大な空と海が広がり、晴れた日にはその先に富士山の姿を望むことができます。

境内にはある案内板が目に入ります。そこには「霊峰富士遥拝所」と記され、晴れた日にはここから富士山を望むことができることが紹介されています。看板は控えめな設置ですが、訪れた人の期待感を高めてくれます。

小道は少し木々に囲まれていて静かな雰囲気です。その先に小さな鳥居がぽつんと現れ、鳥居の間からは青い空と海が広がっていました。まるで空と海を額縁のように切り取ったような構図で、この場所ならではの特別な景色を楽しむことができます。

鳥居は白く塗られており、背景の自然の中で際立っています。小ぶりながらも存在感があり、その明るい色合いが周囲の雰囲気を和らげてくれます。新しさが残り、手入れされていて、穏やかな空気が流れていました。

鳥居をくぐると、小さな展望スペースがあります。海に向かって開けており、柵も設けられているので安心して景色を楽しむことができます。天候が良ければ正面に富士山が見えるとのことでしたが、この日はガスがかっていて見ることができませんでした。

鳥居の近くには写真が置かれています。そこには鳥居越しに富士山が大きく写っていました。写真を見ると、この場所からの眺望がどれほどのものかがよくわかります。ただし、やはり天候に大きく左右されるようです。

展望スペースの一角には「幸せの鐘」が設置されています。小さな鐘ですが、誰でも鳴らすことができ、その音が静かな境内に響きます。訪れた人が心を込めて願いを込める姿が想像できるような、穏やかな場所です。

展望台から少し東の方へ視線を向けると、木々の隙間から洲崎灯台の姿が見えます。真っ白な灯台は海を見守るように立ち、こちらもまた歴史ある建築として静かに存在しています。隠れた名所のような位置にあるのも面白いところです。

足元を見ると、「富士見鳥居」と書かれた扁額が地面に置かれていました。文字は少し薄れ、サビも見られますが、年月を経た風合いがあり、この場所の歴史を物語っています。新しさよりも味わいを感じさせてくれる一角です。

洲崎神社の富士見鳥居は、静かな境内の奥にひっそりと佇むスポットです。鳥居の向こうに広がる景色、展望台、鐘、そして写真や扁額など、ひとつひとつに物語が感じられます。天候が整えば、きっと富士山が顔を出してくれるはずです。
機会があれば、再度来てみたいですね。
それでは、また。