傷ついた一頭の鹿 日の出町指定史跡 鹿の湯

鹿の湯は、東京都西多摩郡日の出町平井にある温泉です。

鹿の湯

鹿の湯は、寳光寺の敷地内にある鹿野山(ろくやさん)の麓にある温泉です。鹿の湯は、明治初頭まで「鹿の湯」として多摩七湯に数えられ、怪我や皮膚病によく効くとして湯治客で賑わった温泉です。しかし、現在は湧出していません。

鹿の湯

ある日、足を怪我していた一頭の鹿が北側の谷間に湧き出る泉で傷ついた足を癒したところ、怪我が治り山へ帰っていったそうです。そこで、この泉を「鹿の湯」と命名し、怪我で苦しんでいる人のために浴室を作ったところ、評判が人から人へ伝わり、多くの人が来るようになりました。

現在「鹿の湯」湯元跡には大きな樫の木が立ち、祠には「鹿之湯大権現」が祀られています。

機会があれば、再度来てみたいですね。

それでは、また。

多摩最大級の大仏 鹿野山山頂 鹿野大佛

鹿野大佛(ろくやだいぶつ)は、東京都西多摩郡日の出町平井にある大仏です。

鹿野大佛

鹿野大佛は、総高18メートル、像高約12メートル、2018年4月に造立した大仏です。大仏は青銅製で、山形鋳物で有名な山形市内の鋳造業者が1,000年前の技術を用い、数多くの匠たちの手により完成しました。

鹿野大佛 参道

鹿野大佛は鹿野山の山頂にあり、参道入口は喫茶去の正面右側にあります。徒歩で10分もあれば山頂まで行くことができます。

鹿野大佛 参道

参道は階段の多い坂道ですが、しっかりと整備されているので歩きやすくなっています。鹿野山は四季折々の花が彩り、鳥のさえずりが響き渡り、自然を楽しみながら登頂できます。

鹿野大佛

鹿野大佛は多摩最大級の大仏です。安らかに微笑みかけるような表情にとても癒されます。鹿野大佛は、江戸時代の図面を基に七堂伽藍の復興を成し遂げ、人々の安寧を願い、西多摩に仏教の教えが広まるよう考え、釈迦如来の大佛建立を誓願し、建造されました。

鹿野大佛

鹿野大佛は、大仏の胎内に入ることができるようになっています。

中に入ってみると、そこには螺髪や仏像や大仏に関係する展示品が置かれていました。鹿野大佛に関する説明版なども置かれています。

鹿野大佛

胎内は、異空間に迷い込んだ感覚になる暗い一本道の回廊です。所々に展示品やオブジェが置かれていて、ちょっとした展示コーナーのような雰囲気ですね。

鹿野大佛

出口付近では、おみくじやお賽銭箱が置かれ、記念品も購入できるなど、アミューズメント要素もある展示になっていました。

四季折々変わる景色とともに、凛々しく禅の里を見守る鹿野大佛。

機会があれば、再度来てみたいですね。

それでは、また。

寳光寺の敷地内にある起伏のある丘 鹿野大彿への道 鹿野山

鹿野山(ろくやさん)は、東京都西多摩郡日の出町平井にある山です。

鹿野山(ろくやさん)

鹿野山は「ろくやさん」と呼びます。鹿野山は、寳光寺の敷地内にある起伏の激しい丘のような山で、鹿野大彿への参道にもなっています。

鹿野山 鹿野山マップ

鹿野山の山内は自然に包まれ、新春は蝋梅(ろうばい)、春には桜、ツツジ、そして青もみじが咲き誇ります。初夏から夏にかけてはアジサイや蓮、秋にはススキや紅葉と、四季折々の花が彩ります。

鹿野山 鹿野山マップ 鹿野大彿入口

鹿野山へ入るには、拝観料(通行料)が必要です。鹿野山の麓からは、頂上に鹿野大彿を望むことができます。

鹿野山

参道は比較的アップダウンが激しい坂道ですが、木片チップが敷いてあるので足や膝に優しくなっています。木の杖を無料で借りることができるようになっていました。

鹿野山 鹿野橋

鹿野大彿に繋がる道の途中には、鹿野橋が架かっています。

鹿野山 鹿野橋

夏の季節になると、風鈴橋として非常に風情のある景観になっています。風が吹くと、風鈴がさまざまな音色を奏で、とても心地の良い音が響き渡ります。

鹿野山 東屋

鹿野大彿への道のりは15分程度です。鹿野山の山中には、所々に休憩が設けられています。以前は左からぐるりとまわる参道のみでしたが、階段を使って登る道もできました。

鹿野山

山頂付近まで登ってきました。後ろを振り向くと、山と山の間から日の出町が見えます。手すりは掴みやすく塗装も綺麗です。階段は最近になって整備された様子があります。

鹿野山 山頂

山頂に到着しました。今から鹿野大彿を参拝してみたいと思います。

それでは、また。