瀬戸蔵ミュージアムは、愛知県瀬戸市蔵所町にある博物館です。
瀬戸蔵ミュージアムは、瀬戸の観光拠点施設「瀬戸蔵」の2階と3階のフロアにある、焼き物の博物館です。2階スペースには、昔の尾張瀬戸駅や当時走っていた電車、やきもの工場(モロ)、石炭窯、煙突などがあり、昭和30から40年代の瀬戸の町が広がります。懐かしい町並みを歩きながら瀬戸の焼き物作りを体感できます。3階スペースでは、1,000年以上の歴史がある瀬戸焼の歴史が紹介されています。
せとでん車両は、やきものの大量輸送を担っていたの緑色の電車です。この車両は、1928年製で、2001年まで現役として活躍していました。
電車には乗ることもでき、運転席にも座れます。電車の扉は現在では珍しい「手動式扉」を復元しています。車内には効果音が流れ、本当に昭和時代の瀬戸の町に到着したような感覚を覚えます。
やきもの工場 (モロ)では、かつて瀬戸に多くあった木造の工場が再現され、やきものがつくられる工程を紹介しています。このモロの特徴は、木造・土壁の構造で壁を多く、窓を少なくして原料や製品の乾燥を防いでいる箇所です。
やきもの工場 (モロ)では、今ではほとんど見ることのない1個のモーター動力で複数の機械を駆動させる装置を再現しています。
モロの内部ではそれぞれの工程に関する機械・道具類をまとめて見ることができ、窯の変遷などの資料も展示され、窯場の雰囲気を感じることができます。
焼く際に必要となるな「石炭窯」と、高さ約9メートルの「煙突」を合わせて復元した石炭窯と煙突が展示されています。石炭窯は明治時代後期(20世紀)から昭和30年代まで主力の窯として活躍し、最盛期には瀬戸市内で500から600基ほど稼働していたそうです。
「せともの屋」では、紐でくくられたせとものが所狭しと置かれている様子が再現されています。豊富な種類のせとものが上手に積み上げらています。
「せともの屋」の店先の奥には、やきものづくりに使う道具が一堂に集まった「生産道具展示室」があります。ここでは、やきものづくりの工程ごとに道具・機械類が展示され、手作業から機械化へと進んでいく様子を知ることができます。
旧尾張瀬戸駅は、1925年から2001年まで二代目の尾張瀬戸駅舎として親しまれた建物が再現されています。
実際の建物は当時流行した鉄筋コンクリート造で、瀬戸のシンボル的存在でした。駅舎内では「せとでん」に関する企画展示を行っています。
上の階の3階では、瀬戸焼の歴史の展示があるそうなので、今から行ってみたいと思います。
それでは、また。