静けさと余白の海岸 坂田海岸

坂田海岸は、千葉県館山市坂田にある海岸です。

坂田海岸

坂田海岸は、房総半島の南端近くに位置する小さな海岸です。2018年から市の海水浴場としての指定はなくなり、監視員やライフセイバーは配置されていません。また、駐車場も整備されていないため、アクセスには注意が必要です。砂浜と岩場が自然のままに広がり、そのバランスの美しさを感じることができます。特に干潮時には広い磯が現れ、陶片やシーグラスを探す楽しみもあります。

坂田海岸

かつては海水浴場として開放されていた坂田海岸には、現在「遊泳危険区域」の看板が設置されています。泳ぐことを前提とした整備は行われていないため、安全を考慮して海水に入るのは控えるよう促されています。波や潮の流れも予測しにくく、特に小さな子ども連れには注意が必要です。

坂田海岸

通路には柵が置かれ、立ち入りが制限されていることがわかります。明確に立ち入り禁止とは書かれていないものの、かつて海水浴場だった名残として、管理の手が入らないエリアであることが伝わってきます。自然そのままの状態が保たれています。

坂田海岸

入口近くにはトイレがあり、現在も清掃が行き届いていて使用可能です。海岸が整備された当時の名残を感じる部分でもあり、施設の一部は今も維持されています。仮設ではないコンクリート製のしっかりした建物で、意外と快適に利用することができます。

坂田海岸

裏手を回り込むと、坂田海岸の全貌が視界に広がります。白い砂浜と黒い岩場が交互に現れ、自然の造形が織りなす景観を楽しむことができます。人工物が少ないため、静かに波の音を感じながら歩くことができます。誰にも邪魔されず、海と向き合える場所です。

坂田海岸

訪れた時間は満潮の少し前で、潮がどんどん押し寄せてくる様子が印象的でした。波が岩場にぶつかっては砕け、音とともに水しぶきが上がります。砂浜にも水が入り込み、まるで海が陸を飲み込もうとしているように見えます。時間帯によって、全く違う表情を楽しむことができます。

坂田海岸

坂田海岸は、現在は遊泳を目的として訪れる場所ではありません。しかし、自然がそのままに残されており、干潮時の散策や景観を楽しむには最適なスポットです。静かな海岸線で、かつての海水浴場の記憶をたどりながら、ゆったりと時間を過ごすことができます。

坂田海岸

機会があれば、再度来てみたいですね。

それでは、また。