浪切不動院は、千葉県山武市成東にあるお寺です。
浪切不動院は崖の上に建つ寺院です。かつては本堂の真下が海岸線で、波を切る巌の上に建てられたお寺であることから、その名がついたそうです。
現在の海岸線は浪切不動院から9キロメートル以上も距離がありますが、航空写真を見るとかつてこの場所が海岸線だったような雰囲気があります。
浪切不動院は、行基が海で難破する船の海難除けに彫った不動尊像を開眼供養し、寺を建てたのが始まりとされるお寺です。
浪切不動院は懸崖造りで建てらたお寺で、26本の柱によって支えられています。懸崖造りは山や丘の斜面を利用した建築方法のひとつで、京都の清水寺も同じ造りだそうです。
縦横に正確に組み合わさった柱が鮮やかな朱色に塗られ、なんだかアートを感じますね。
お堂の上まで登ると眺望は最高に良いですね。ただし、手すりが少々低いので、すれ違うときは注意しないと転落の危険性があります。
東側の方向には、山武市成東の街並みや、九十九里の海岸線が一望できます。
柱の隙間から、お賽銭箱が見えました。この小窓から投げ入れるタイプのお賽銭箱のようです。
境内にはぼけ封じの観世音菩薩がありました。
真っ赤なお堂が特徴的で美しい波切不動院。機会があれば、再度来てみたいですね。
それでは、また。
