田原の滝は、山梨県都留市十日市場にある滝です。
田原の滝は、桂川の豊富な水が流れ落ちる、幅約36メートル、落差約15メートルの3段からなる滝です。清流桂川が勢いよく滝壺を打つさまは、まさに絶景です。滝の周辺は、森林に囲まれ、自然の美しさを感じることができます。
田原の滝には、田原の滝公園が隣接しています。この公園は、「平成の名水百選」に選出された「十日市場・夏狩湧水群」の散策コースの出発地点になっています。
園内には、湧水地やベンチの場所を示した看板が設置され、最大8台分の駐車スペースと24時間利用が可能なトイレが整備されています。
富士山の湧水をイメージした水を使ったオブジェがありました。訪れた11月は、水は湧き出ていませんでした。
このオブジェは、自然への感謝と生命の躍動を表現しています。富士山の雪解け水によって命を吹き込まれた桂川、そしてその水中で活き生きと泳ぐ魚の姿を想像することができます。
田原の滝公園のベンチに腰掛け、オブジェから流れ落ちる水の終着点を見つめる時、心が安らぎに包まれます。水の流れる音、そして田原の滝の滝壺が奏でるリズムは、まるで自然が奏でる癒やしの音楽のようです。
田原の滝公園には、田原の滝を間近に望む展望台が設置されています。コンクリート製のシンプルな構造で、安定感がありながら、自然の中に溶け込むようなデザインです。滝を最も美しい角度から眺めることができるよう、公園から一段低い場所へと階段が伸びています。
田原の滝は、四季を通じて美しい景色を楽しむことができます。春には、桜が咲き、夏には、新緑が鮮やかです。秋には、紅葉が美しく、冬には、雪が積もって、幻想的な景色が広がります。
田原の滝は、松尾芭蕉が「勢ひあり 氷消えては 瀧津魚」と詠んだ滝、もともと上下2段の滝を形成していました。1898年に高さ約20メートルの下段の滝が失われ1段の滝になりましたが、1958年に高さ10メートルの砂防堰堤が建設され、2009年に滝周辺にみられる柱状節理を擬岩工法で復元し現在の姿に至ります。
田原の滝は、周囲の豊かな緑とのコントラストが美しい魅力のある観光スポットです。
機会があれば、再度来てみたいですね。
それでは、また。