歴史と絶景の門 久能山東照宮 一ノ門

久能山東照宮 一ノ門は、静岡県静岡市駿河区根古屋にある門です。

久能山東照宮 一ノ門

一ノ門は、山下より17曲りの石段を登った先にある門です。ここからは駿河湾、伊豆半島、御前崎を一望することができます。城門風の造りで、屋根は左右切妻造りの銅板葺きです。かつては櫓門でしたが、1884年9月15日に発生した暴風で倒壊し、現在の平屋建てに改められました。長い歴史を感じさせる佇まいが特徴です。

久能山東照宮 一ノ門

久能山東照宮の一ノ門は、長い石段の参道を登りきったゴール地点にあります。参道を進むにつれて見えてくるこの門は、登りの苦労を忘れさせるような存在感があります。最後の一歩を踏み出し、門が目の前に現れた瞬間、達成感とともに感動を覚えることでしょう。ここまでの道のりが報われる瞬間です。

久能山東照宮 一ノ門

一ノ門の構造をじっくり見ると、一部に新しい木材が使われているのがわかります。長い年月を経て劣化した部分が修復されているのでしょう。新旧の木材が混在することで、歴史とともに今も維持されていることが実感できます。古い造りを守りつつ、適宜補修を重ねてきたことが伝わってきます。

久能山東照宮 門衛所

一ノ門をくぐると、すぐ先に門衛所があります。ここはかつて上番所と呼ばれ、警備の拠点でした。建物の前面には敷台があり、かつては総門番の配下が昼夜交代で勤務していました。西側には下番所もあったようですが、現在その建物は残っていません。1981年に改築され、今も歴史の面影を残しています。

久能山東照宮 一ノ門

門をくぐり、振り向いた瞬間、視界いっぱいに広がる青い海と空が目に飛び込んできます。開いた門がまるで額縁のようになり、風景を切り取った一枚の絵のように見えました。自然と足を止めてしまうほど美しい光景で、しばらくの間、その景色に見入ってしまいました。

久能山東照宮 一ノ門

高台に位置するだけあり、一ノ門からの景色は素晴らしいものがあります。遠くの海岸線、伊豆半島の稜線、そして広がる海原が一望できます。風が心地よく吹き抜け、開放感に包まれます。こうした景色を見ると、ここが要所として守られてきたことにも納得させられます。

久能山東照宮 一ノ門

一ノ門は、長い石段を登った先にある歴史ある門です。かつては櫓門でしたが、今では平屋建ての門として残り、その先には門衛所もあります。門をくぐると、そこには額縁のように切り取られた海と空が広がり、登ってきた苦労が報われるような景色が待っています。

機会があれば、再度来てみたいですね。

それでは、また。