歴史と自然、そして現代技術が調和した場所 田無山 総持寺

田無山 総持寺は、東京都西東京市田無町にあるお寺です。

田無山 総持寺

田無山 総持寺は、関東三十六不動霊場の第十番札所として知られる寺院です。「けやき寺」とも親しまれ、新東京百景にも選ばれた美しい境内が魅力です。お寺の歴史は古く、行基菩薩が刻んだ大聖不動明王を安置したのが始まりとされています。壮大な仁王門や境内の大ケヤキは見どころの一つで、地元の方々に親しまれるだるま市や梅の市などの行事も行われています。

田無山 総持寺

田無山の名前で親しまれる総持寺は、歴史と自然が織りなす特別な場所です。草創の起源は古代に遡り、元和年間には西光寺として開創されました。江戸時代には青梅街道の整備に伴い現在の地に移転し、1875年に近隣の2寺と合併して「田無山 総持寺」と改称されました。現在では札所や霊場として多くの参拝客が訪れ、静かな佇まいと歴史的価値を楽しむことができます。

田無山 総持寺

仁王門は総持寺の象徴ともいえる建築です。力強い仁王像が参拝者を迎えます。昭和に再建されたこの門は、その威厳ある佇まいが訪れる観光客を圧倒します。

田無山 総持寺

山門をくぐる時に目に入る赤い提灯には「不動尊」と書かれています。総持寺のご本尊の不動明王を象徴しています。夜間に灯される提灯は、昼間とはまた違った幻想的な雰囲気を楽しむことができます。

田無山 総持寺

山門をくぐると広がる静寂の境内は、一歩踏み入れるだけで日常の喧騒を忘れさせてくれます。本堂の左手にある妙見堂には、北極星や北斗七星を神格化した妙見菩薩が祀られています。星の守護仏として信仰を集め、星祭りの際には多くの参拝者で賑わいます。小さな堂ですが、その歴史的背景と深い信仰心を感じることができます。

田無山 総持寺

本堂の手前には、小さな滝の不動尊があります。小さな祠の前には、その歴史について書かれた立て看板が設置されています。滝の不動尊は、境内の隠れスポットとして、多くの参拝者が訪れます。

田無山 総持寺

鐘楼堂は、境内に入ると右側にあり、すぐ目に飛び込む新しい建物です。2023年に建立されました。眩しいほどの輝きを放ち、伝統と現代の調和を感じさせます。

田無山 総持寺

本堂は、天保年間に再建された歴史ある建物です。その堂々とした佇まいは、境内の中心として訪れる観光客を迎え入れています。行事が行われる際には、地元の方々や観光客で大変賑わいを見せます。

田無山 総持寺

本堂には「田無山」の扁額が掲げられています。その文字は訪れる観光客にこの地の歴史と威厳を伝えています。扁額は、総持寺の名前を象徴する重要な一部分で、参拝者はその文字を目にすることで、ここが長い歴史を持つ場所であることを感じることができます。

田無山 総持寺

田無山 総持寺のご本尊は不動明王です。「のうまく さんまんだ ばざらだん…」と唱えるご真言が記されていて、霊場の巡礼所として多くの巡礼者が訪れます。御朱印を頂けるのも魅力のひとつで、多摩八十八ケ所霊場の御朱印を集める参拝客が見られます。

田無山 総持寺

田無山 総持寺には、弘法大師空海の像が祀られています。空海は真言宗の開祖として広く知られ、多くの霊場で尊崇されています。空海の像は、参拝者に深い信仰心を抱かせ、霊場巡りの一環として大切にされています。

田無山 総持寺

総持寺では、ユニークなお線香の機械が特徴的です。

田無山 総持寺

火を使わず、電気の力でローソクに火をつける仕組みが備えられていて、現代的な技術が取り入れられています。この機械を使うことで、参拝者は簡単にお線香に火を灯すことができます。

田無山 総持寺

境内に立ち込める線香の匂いは、参拝者を包み込むように漂い、心を落ち着ける効果があります。たくさんの線香が焚かれ、穏やかな香りが静かな空間を作り出しています。これが、総持寺ならではの静謐な雰囲気をさらに深めています。

田無山 総持寺

田無山 総持寺は、その歴史的背景と自然美に加えて、現代的な工夫が取り入れられたお寺です。伝統と新しい技術が融合した場所で、訪れるすべての人々に心安らぐひとときを提供しています。

機会があれば、再度来てみたいですね。

それでは、また。