都心の豊かな緑に囲まれた 静かなたたずまい 大宮八幡宮

大宮八幡宮は、東京都杉並区大宮にある神社です。

大宮八幡宮

大宮八幡宮は、緑豊かな森の中に本殿や拝殿、稲荷社、その他多くの摂社・末社が立ち並び、「東京のおへそ」と呼ばれるパワースポットの神社です。大宮八幡宮は、安産や子育て、厄除けのご利益があるとされています。縁結びのご利益もあるとされ、若い女性にも人気があり、多くの人が訪れています。

大宮八幡宮

大宮八幡宮の南参道入り口には、社号碑と鳥居があります。この大鳥居は日本初のステンレス製の鳥居です。その後、大宮八幡宮の社号碑と大平燈籠が建立され、南参道入口に相応しい佇まいの堂々とした大鳥居となりました。

大宮八幡宮

大宮八幡宮の南鳥居は、ステンレス製ならではの光沢のある外観です。ステンレス製は腐食に強く、風雨や日光による劣化に強いという特徴があります。そのため、長年にわたって美しい状態を保つことができます。南参道に訪れる人々に威厳を感じさせると同時に、清々しい印象を与えます。

大宮八幡宮

大宮八幡宮の南参道を進むと、左手に威風堂々と構える神門が現れます。神門は、神社の境内と俗界を隔てる結界としての役割を果たしていて、大宮八幡宮の厳かな雰囲気をより一層高めています。

大宮八幡宮

神門は木造建築で、重厚な造りです。長年の歴史を感じさせる風格が漂っています。

大宮八幡宮

神門をくぐると、夫婦銀杏(めおといちょう)と呼ばれる2本の巨木が仲良く寄り添うように立っています。11月になると、秋風に色づき、七五三詣に賑わう境内に彩りを添えます。男銀杏の高さは約26メートルです。

大宮八幡宮

夫婦銀杏は、その名の通り、夫婦円満や家族の繁栄のシンボルとして古くから信仰されています。2本の銀杏が寄り添う姿は、まさに夫婦の深い愛情を体現しているかのようです。

大宮八幡宮 御社殿

大宮八幡宮の神門をくぐると、正面に総檜造りの御社殿が見えてきます。大樹の緑に映えながら、威厳を持って鎮座する姿は圧巻です。現在の御社殿は、御鎮座900年を記念した御造営により、1965年に竣功されました。

大宮八幡宮 御社殿

御社殿のあるこの地は、古くから「大宮」と呼ばれていました。これは、当宮の神域が広大であったことから名づけられたと言われています。現在の境内も約15,000坪と広大で、その名残を感じることができます。

大宮八幡宮 大宮天満宮

大宮八幡宮の御社殿の北側には、学問の神様の菅原道真公を祀る大宮天満宮が鎮座しています。京都の北野天満宮、福岡の太宰府天満宮、大阪の天満宮など、全国的に有名な天満宮と同様に、大宮天満宮も学問の神様として崇敬されています。受験シーズンになると、多くの学生が合格祈願のお参りに訪れます。

大宮八幡宮 (2023/11/05)

大宮八幡宮では、季節ごとにさまざまなイベントが行われます。11月には杉並大宮菊花展が行われます。この展示会では、多くの種類の菊が展示され、その美しさを鑑賞できます。

大宮八幡宮 神楽殿

大宮八幡宮の神楽殿は、神楽や祭典などの際に使用される建物です。神楽殿には、舞台があります。10月1日に訪れたところ、その舞台が横に広く延長されていました。大宮八幡宮では、前日の9月30日に「月の音舞台(コンサート)」と「尺八の奉納演奏」が開催されました。イベントで使われた舞台の一部は、撤去されずに残っています。

大宮八幡宮

大宮八幡宮の御社殿の横には、社務所があります。社務所の横に、ハス切りの竹筒が大量に置かれていることに気づきました。

大宮八幡宮

この竹筒は、前日に行われた「十五夜の神遊び(仲秋祭)」で使われた竹燈です。一本一本にロウソクを入れ、参拝者が1つ1つ、火を灯していきます。「十五夜の神遊び」は、毎年旧暦の8月15日に行われる大宮八幡宮の恒例行事です。境内に約1,300基の竹燈が灯され、参拝者たちは幻想的な光に包まれながら、秋の夜長を楽しみます。

大宮八幡宮

大宮八幡宮には、会食などを行える清涼殿が併設しています。ご祈祷や結婚式、月見の宴など様々な用途で利用できる格式高い宴会場です。緑豊かな境内と調和した美しい佇まいと、歴史 と伝統を感じさせる重厚な造りが魅力です。

大宮八幡宮 赤門(北神門)

大宮八幡宮の赤門(北神門)は、元々正門として建てられた歴史ある建造物です。御鎮座900年を記念して現在の位置に移築されましたが、改修工事にあたり、朱を塗り直す際に、扉板から釘で書かれたような文字の書き込みが見つかりました。これは、209年前に、赤門(北神門)の建立に関わった大工や鳶職人が残したものであると考えられます。

大宮八幡宮

赤門(北神門)のさらに北には、鳥居があり、その向こう側には善福寺川や都立和田堀公園が広がっています。

大宮八幡宮 力石

大宮八幡宮の一画には「力石」と呼ばれる石があります。御鎮座940年奉祝記念の力石石庭に置かれた力石は、明治・大正時代に近村の若者が力を競う際に利用された石です。力石は一つに「担ぎ石」とも「盤持石」とも呼ばれ、最大のものは50貫(187キログラム)もの重さがあります。

大宮八幡宮

大宮八幡宮で参拝を終え、振り返ると、そこには都会の喧噪を忘れさせてくれる緑豊かな景色が広がっていました。境内には、子供たちの笑い声が響き、参拝者たちの姿が見えます。

大宮八幡宮

特に、大宮八幡宮の周辺の緑豊かな森は、心が洗われるような清涼感に包まれています。

大宮八幡宮

大宮八幡宮は、東京の杉並区にある由緒正しい神社です。古くから人々の信仰を集めて、現在でも多くの参拝客が訪れています。大宮八幡宮では、いくつかの種類のおみくじを引くことができます。

大宮八幡宮

大宮八幡宮は、地元の人々にも愛される貴重な存在です。ぜひ足を運んで、大宮八幡宮の魅力を存分に味わってみてください。

機会があれば、再度来てみたいですね。

それでは、また。

  • 2023/10/01 初版
  • 2023/11/05 更新