針綱神社(はりつなじんじゃ)は、愛知県犬山市犬山北古券にある神社です。
針綱神社は、犬山城の麓に鎮座する神社です。安産、八方除、厄除、交通安全、子授けに御利益があるとされ、全国各地から広く参拝者が訪れます。
針綱神社は、犬山城へ向かう道の途中にあるため、境内に通じるエントランスが複数あります。犬山城前広場から北へと伸びる緩やかな上り坂を進むと、右手に針綱神社の入り口がありました。
さらのその先には、針綱神社の社標が置かれています。社標に書かれている通り、針綱神社は尾張五社のうちの一つで、濃尾の総鎮守とされています。尾張五社は、愛知県内にある、特に崇敬を集める五つの神社です。針綱神社の他には、熱田神宮や津島神社など、いずれも歴史と伝統を誇る神社で、多くの参拝者を集めています。
犬山城前広場から東に進むと、針綱神社の正面口があります。大きな鳥居があり、奥には手水舎や灯籠などがあり、石段が境内へと続いています。
鳥居をくぐったすぐ先には、手水舎があります。手水舎は、非常にシンプルなデザインです。
近づいてみると、手水舎の水鉢の中央にある吐水口は、迫力のある龍の頭になっています。龍の頭は、口を大きく開けて、水を吐いています。龍は、神聖な力を持つとされているので、手水舎の吐水口に龍の頭が用いられているのは、神様への敬意を表すとともに、清らかな水を象徴する意味があるようです。
手水舎の前には、1919年に作られた大きな石造りの太鼓橋があります。柵があり渡ることはできませんが、風情ある太鼓橋の姿を眺めることができます。
手水舎から先にも石段が続き、境内が一段と高くなります。ニノ鳥居や灯籠、狛犬が構えています。
針綱神社の境内には、複数の境内社が祀られています。そのうちのひとつである針綱天満宮は、太宰府天満宮からの御分霊、学問の神様として広く信仰されている菅原道真公を祀る神社です。
針綱天満宮には三ノ鳥居がありました。その先は本殿に向かって長い石段が続きます。
針綱神社では、春の犬山の風物詩、絢爛豪華な車山(やま)で有名な「犬山祭」が催されます。この祭は、針綱神社が名栗町にあった1635年から続く御例祭で、2006年には重要無形民俗文化財として国の文化財に指定され、2016年にはユネスコ無形文化遺産に登録されました。
本殿西側には、御神馬が祀られています。白馬は、古くから子供の守り神として霊験あらたかといわれています。子育てのご神馬さまと親しまれ、お供えされている豆を頂くと歯ぎしり、ひきつけが治ると伝えられています。
御神馬は、とても愛嬌があり可愛らしく、癒されます。
賽銭箱に初穂料を納め、お供えしてある豆を頂くことができます。
御神馬の豆を一袋頂きました。豆は、生なので、加工して食べる必要があります。
起伏に富んだ犬山城の麓に鎮座する神社、針綱神社。
機会があれば、再度来てみたいですね。
それでは、また。