鳥たちの声を聞きながらゆっくりと散策 サントリー天然水南アルプス白州工場 バードサンクチュアリ

サントリー天然水南アルプス白州工場は、山梨県北杜市白州町鳥原にある森です。

サントリー天然水南アルプス白州工場 ビジターセンター

サントリー天然水 南アルプス白州工場は、北杜市白州町に位置し、「サントリー 南アルプスの天然水」を生産している施設です。南アルプスの豊かな自然に囲まれ、清らかな水を守る活動とともに、品質管理を徹底しています。工場見学では、製造工程を間近で見学でき、プロジェクションマッピングによる自然の紹介もあります。試飲コーナーでは、新鮮な天然水を味わうことができます。

サントリー天然水南アルプス白州工場 バードサンクチュアリ

バードサンクチュアリは、森の中にある静かな空間です。中に入ると、ウッドデッキの道が整備されており、歩きやすい造りになっています。木々に囲まれながら進むと、森の奥へと誘われる感覚になります。自然の中に身を置くことで、普段の喧騒を忘れ、穏やかな気持ちになることができます。足元に広がる木漏れ日が美しく、四季折々の景色を楽しめます。

サントリー天然水南アルプス白州工場 バードサンクチュアリ

入口付近には、バードサンクチュアリ全体の地図が設置されています。これを見れば、散策路の全体像を把握することができます。森の中にはいくつかのルートがあり、それぞれ異なる風景を楽しめるのが特徴です。事前にどの道を進むか考えることで、スムーズに散策することができます。迷う心配はなく、安心して自然の中を歩くことができます。

サントリー天然水南アルプス白州工場 バードサンクチュアリ

散策をしていると、森の中にひっそりとたたずむオブジェを発見しました。自然と調和するデザインで、周囲の風景に溶け込んでいます。

サントリー天然水南アルプス白州工場 バードサンクチュアリ

これは、鳥の声を聞くことができる集音機です。耳を近づけると、鳥の声や森の音をじっくりと聞くことができます。訪れる人がより自然を身近に感じられるよう工夫がされていました。バードサンクチュアリでは、サントリーの環境保全活動や森に住む鳥たちの生態を知ることができる展示が設けられています。

サントリー天然水南アルプス白州工場 バードサンクチュアリ

その横には、野鳥たちを紹介するパネルが設置されています。鳥たちの姿を原寸大の絵で見ることができ、実際のサイズ感を知ることができます。特徴的な模様が細かく描かれており、観察の際の参考になります。これを見てから森を歩くと、鳥たちへの関心がより深まりそうです。

サントリー天然水南アルプス白州工場 バードサンクチュアリ

散策路は舗装されており、歩きやすい道が続いています。途中で分岐もありますが、適度な間隔で地図が設置されているため、迷う心配はありません。どの道を選んでもそれぞれ異なる風景が広がり、散策の楽しみが増します。気の向くままに歩いてみるのもよいでしょう。

サントリー天然水南アルプス白州工場 バードサンクチュアリ

森の中には、所々に案内板が設置されています。どの方向に何があるのかが分かるため、安心して散策することができます。目的地を決めて歩くのもよいですし、案内板を頼りに気の向くまま進むのも楽しみ方の一つです。森の奥へと進むにつれて、新たな発見があるかもしれません。

サントリー天然水南アルプス白州工場 バードサンクチュアリ

サントリー天然水南アルプス白州工場のバードサンクチュアリは、自然の中で静かに過ごすことができる場所です。整備された散策路を歩きながら、野鳥の声に耳を傾けることで、心が癒される時間を過ごすことができます。環境保全の取り組みについても知ることができ、自然と共に生きる大切さを実感できます。

サントリー天然水南アルプス白州工場

機会があれば、再度来てみたいですね。

それでは、また。

木漏れ日の森の小径 躑躅ヶ崎園地

躑躅ヶ崎園地は、山梨県甲府市下積翠寺町にある森です。

躑躅ヶ崎園地 (2025/01/04)

武田神社の奥、山のふもとに広がる「躑躅ヶ崎園地」は、静かな林の中を歩くことができる森林公園です。整備されたハイキングコースが続き、軽装でも気軽に歩けるのが魅力です。園地の中心には大きな広場があり、四方を囲む木々と頭上の空が開放感を演出しています。

躑躅ヶ崎園地 (2025/01/04)

躑躅ヶ崎園地への入り口のひとつは、竜華池の南側、池の脇に沿って伸びる通路にあります。金属製の手すりが備えられた細い坂道から始まり、森の中へと進むことができます。歩き始めるとすぐに緑に包まれ、散策の導入として雰囲気も抜群です。ここから躑躅ヶ崎園地の静寂な空間への旅が始まります。

躑躅ヶ崎園地 (2025/01/04)

園地の中には、よく整備された土の道が続いています。竜華池から東屋までの往復はおよそ45分ほどです。どこまでも続くかのような緑のトンネルを、ゆっくりと歩くことができます。森の香りや風の音に包まれながら歩く時間は、とても心が落ち着きます。

躑躅ヶ崎園地 (2023/11/24)

躑躅ヶ崎園地のある一帯は保安林に指定されています。自然環境を守るための区域であり、木々や草花がそのままの形で保たれています。公園とは異なる、自然そのものの姿を感じることができる場所です。こうした環境の中を歩くと、森林の静けさや生命の息吹をじかに感じ取ることができます。

躑躅ヶ崎園地 (2025/01/04)

園内の道には、木製の道標が設置されています。「東屋」「竜華池」などの名前が書かれており、分岐点ごとにあるため迷う心配はありません。初めて歩く人でも安心して進むことができます。道標のデザインも自然に溶け込んでおり、景観を損ねることはありません。

躑躅ヶ崎園地 (2023/11/24)

11月後半に訪れたときには、紅葉はまだ完全ではありませんでした。木々には緑が多く残っており、夏の余韻を感じさせる風景です。ただし、虫が多く、蚊もまだ活動していました。訪れるなら、もう少し寒くなった時期のほうが快適に歩くことができます。

躑躅ヶ崎園地 (2025/01/04)

年が明けた1月に再び歩いた際には、森はすっかり冬の景色に変わっていました。落ち葉が一面に積もり、歩くたびにサクサクと音を立てて心地よく響きます。葉を落とした枝の隙間からは陽光が差し込み、静けさと明るさが同居する空間が広がっていました。

躑躅ヶ崎園地 (2025/01/04)

躑躅ヶ崎園地の奥に続くハイキングコースは、案内板では手軽な散策路として紹介されていますが、実際には標高差もあり、しっかりとした山道が続きます。特に要害山方面に向かうルートは傾斜も急で、滑りやすい箇所もあります。軽装では危険な場合があるため、登山靴や飲料水、帽子など、最低限の登山装備を整えてから出発することをおすすめします。

躑躅ヶ崎園地 (2025/01/04)

歩き始めは木々に囲まれて視界が狭いのですが、躑躅ヶ崎園地へ向けて進むと次第に空が開けてきます。深い森の中を抜ける感覚があり、周囲の景色が徐々に変わっていくのを体感できます。足元には落ち葉、頭上には空、季節の変化をダイレクトに感じることができます。

躑躅ヶ崎園地 (2025/01/04)

竜華池側から歩いていくと、道の途中に「躑躅ヶ崎園地 約100メートル」という看板が現れます。この看板が見えたら、ゴールまであと少し。足元に注意しながら、ゆっくり歩いても2分ほどで到着できます。看板は金属製で、表面には長年の風雨による錆が浮かび上がっています。年季の入った姿が、この場所が長く歩かれてきた道であることを物語っています。

躑躅ヶ崎園地 (2025/01/04)

竜華池からの道を急いで歩いたため、足腰が重たくなり、息も少し上がってきます。それでも前方に目を凝らすと、草むらの先に小さく屋根が見えてきました。背丈ほどに伸びた草の奥、少し開けた場所に東屋が佇んでおり、そこが目的地であることをはっきりと感じ取ることができます。苦労して歩いたぶん、到着の喜びがひとしおです。

躑躅ヶ崎園地 (2025/01/04)

躑躅ヶ崎園地には、大きな広場が広がっています。周囲を木々に囲まれながらも空が大きく開け、明るい空気に包まれた場所です。ここなら、ひと息つくこともできます。深呼吸をすれば、身体に溜まった疲れが抜けていくような気がします。

躑躅ヶ崎園地 (2025/01/04)

冬の午後、振り返ると太陽が山の稜線に近づいています。1月の低い陽射しは、木の枝を長く地面に投げかけていました。夕方が近づくと、歩くたびに枝の影が伸びていくのが見え、時間の流れを肌で感じることができます。日没までの短い時間が、より貴重に思えてきます。

躑躅ヶ崎園地 (2025/01/04)

東屋は、ちょうどハイキングコースの流れの中に自然と配置されています。園地の広場に差し掛かると視界が開け、その一角に東屋が見えてきます。その位置はまるで「ここでひと息どうぞ」と語りかけてくるようで、歩き疲れた足を止めるのにちょうどよいタイミングです。

躑躅ヶ崎園地 (2025/01/04)

この東屋は、後方を木々に囲まれながらも、前方は大きく開けており、空を仰ぐことができます。屋根に守られながら、吹き抜ける風を感じることができるのも魅力です。木材の色合いはまわりの樹木と調和しており、人工物でありながら風景に溶け込んでいます。違和感がなく、自然の一部としてそこに存在しています。

躑躅ヶ崎園地 (2025/01/04)

東屋の屋根の端や柱が、太陽に照らされて淡い金色に輝いています。特に冬の西陽は柔らかく、木材の質感を際立たせます。東屋の影は地面にくっきりと落ち、静かな時間の流れを刻んでいます。太陽が低くなった森の中では、光の動きが一層際立ちます。

躑躅ヶ崎園地 (2025/01/04)

東屋のベンチに腰掛けると、冷たい空気の中にほんのりと温もりが感じられます。眼前の木々や、通ってきた散策道を眺めながら、かつての時代やこの地に立った人々のことを想像してしまいます。喧騒とは無縁の静けさが、思索の時間を与えてくれます。

躑躅ヶ崎園地 (2025/01/04)

この園地は終点ではなく、通過点でもあります。道はさらに先へと続いており、山を越えて他の地点へもつながっています。軽いハイキングから本格的な登山まで、体力や気分に応じた歩き方ができます。分岐点には案内もあるため、進む方向を選ぶことができます。

躑躅ヶ崎園地 (2025/01/04)

陽が沈む前に、来た道を戻って竜華池方面へと戻ります。木々の隙間から夕陽が斜めに差し込んできて、空気がいっそう澄んでいるように感じられます。寒い冬だからこそ、歩くことで身体も心も温まっていくのを実感できます。夕暮れの林道は、一歩ごとに美しさを増していきます。

躑躅ヶ崎園地 (2025/01/04)

季節や時間帯によって表情を変える躑躅ヶ崎園地は、ただ歩くだけでも発見があります。保安林のなかで自然に触れ、自分のペースで歩くことができる空間が広がっています。静けさと、穏やかな明るさが印象に残ります。

躑躅ヶ崎園地 (2025/01/04)

機会があれば、再度来てみたいですね。

それでは、また。

  • 2023/11/24 初版
  • 2025/01/04 更新

武蔵野の雑木林の面影を残す森 睡足軒の森

睡足軒(すいそくけん)の森は、埼玉県新座市野火止にある森です。

睡足軒の森

睡足軒の森は、国指定天然記念物「平林寺境内林」の一画にある森です。睡足軒の森は、武蔵野の雑木林の面影を残しています。2002年度に、平林寺から新座市へ無償貸与され、伝統文化の発信と青少年の活動の場として活用されています。

睡足軒の森

睡足軒の森は、平林寺大門通りにあります。門から覗く風景は、まるで絵画のようです。古き良き武蔵野の面影を今に伝える貴重な空間です。睡足軒の森は、秋になると、紅葉が特に美しく、武蔵野の秋の風景を代表するような景色になります。

睡足軒の森 睡足軒

園内には、睡足軒があります。睡足軒は、もともと飛騨高山周辺に建てられていた江戸後期の民家と推定されています。睡足軒は、昭和を代表する茶人の一人、松永安左エ門が(耳庵)が1938年に当地へ移築したと伝えられています。

睡足軒の森

松永安左エ門は茶人としても著名で、睡足軒に親しい友人を招き、「田舎家の茶」を楽しんでいました。

睡足軒の森 睡足軒

睡足軒の構造形式は、木造平屋建、鉄板葺で、東西に2室ずつ囲炉裏の間が配置され、各所に飛騨地方の民家の特色が表れています。

睡足軒の森 睡足軒

睡足軒の森 睡足軒は、登録有形文化財に指定されています。

睡足軒の森

睡足軒の森には小径が整備され、散策することができるようになっています。2023年の11月に訪れましたが、工事が行われていました。

睡足軒の森

そのため、巡路の一部の場所は立ち入り禁止になっています。

睡足軒の森 紅葉亭

睡足軒の森の奥には紅葉亭がありますが、巡路が立ち入り禁止のためこれ以上近づけません。紅葉亭は、主に新座市民のための青少年の体験学習や、日本の伝統文化的な活動の場に利用されています。施設として貸し出しも行っています。

睡足軒の森

睡足軒の森には、庭園が広がります。秋になり色づく樹林に覆われた園内の中で、池が太陽の光を反射し、明るく見えます。池には灯籠が置かれ、 古の趣を漂わせます。水面の揺らぎと共に灯籠の影が刻々と変化し、訪れる度に異なる表情を見せてくれます。

睡足軒の森

池には鯉が泳いでいました。鯉が悠々と泳ぐ姿は、静かな庭園に活気をもたらし、生命力を感じさせてくれます。鯉の泳ぐ姿を見ていると、心が穏やかになり、日頃の疲れを癒してくれます。

睡足軒の森

睡足軒の森は、武蔵野の自然と伝統文化が融合した貴重な空間です。

機会があれば、再度来てみたいですね。

それでは、また。