吉野梅郷(よしのばいごう) 梅の公園は、東京都青梅市梅郷にある梅園です。
吉野梅郷 梅の公園は、以前は、約1700本の梅が咲く関東屈指の名所で、赤・ピンク・白など色とりどりの花に覆われた美しい光景を見ることのできた梅園でした。しかし、ウメ輪紋ウイルスに感染し、2014年に伐採され、2016年から再植栽を開始し、2019年に約1,200本が植えられ現在に至ります。
青梅市梅の公園は4ヘクタールの敷地があり、60種類、約1,200本のウメの木が植えられ、毎年3月に赤や白の花が斜面を覆う梅園です。
植えられてから間もないこともあり、全体的にまだ木が小さく、従前のような景色が楽しめるのは、もう少し時間がかかりそうです。
吉野梅郷 梅の公園では、毎年2月下旬から3月中旬にかけて、梅まつりが開催され、多くの人が訪れます。まつり期間中は、夜間に梅のライトアップも行われ、幻想的な雰囲気を楽しむことができます。
伝説によると、平将門が戦に敗れて青梅の金剛寺に逃れた際に、梅の木を指して「私の願いが成就するのならば芽をふけ、だめになるのなら枯れよ」と誓ったところ、実を付けた梅は成熟しても落ちなかったそうです。そして、不思議に思った人々は、この地を「青梅」と呼ぶようになったといわれています。
梅の公園の散策路は、山頂にある東屋の尾根を縦断するコースや、谷状の地形を迂回するコースなどがあります。春は梅の名所ですが、秋になると、里山の斜面に咲く彼岸花が美しい公園になります。
斜面には梅の木が植えられ、ちょっとした山登りのような雰囲気のある里山を登っていくと、山頂付近には東屋があります。訪れた日は、梅まつりが行われる日程の少し前だったので、観光客の姿はほとんどなく、閑散としていました。
公園の最高地点は入口から50メートルほど登った場所にあります。ここからは園内全体や、青梅の住宅地、遠くにある山々を見渡すことができます。
再植樹が始まった梅の公園では、以前の絶景を取り戻すべく、復活にむけ一歩ずつ歩んでいました。再植樹された梅の木は、現在もまだ小さいですが、毎年少しずつ成長しています。
梅の木は小さいながらも、美しい花を咲かせ、訪れる人を楽しませる準備が整っています。梅の公園が以前の絶景を取り戻した暁には、梅の花を愛でながら、散策やピクニックを楽しむ人々が大勢訪れることでしょう。
機会があれば、再度来てみたいですね。
それでは、また。