城の水瓶 戦勝や雨乞いの儀式も行われた神聖な池 金山城址 日ノ池

金山城址 日ノ池は、群馬県太田市金山町にある池です。

金山城址 日ノ池

日ノ池は、大手虎口の先、正面土塁の奥に、三ノ丸の下に位置しています。本丸に近い位置にあり、籠城に不可欠な水場として重要な設備でした。

金山城址 日ノ池

金山城址には日ノ池と月ノ池の二つの池があります。訪れた時は1月で、日陰にある月ノ池の表面は凍っていましたが、日向にある日ノ池は凍っていませんね。山頂付近なのに、一年中水を蓄えているのは珍しいそうです。

日ノ池は、水源としての役割だけでなく、戦勝や雨乞いの儀式も行われた神聖な場所で、金山城が築城される以前の平安時代頃から信仰があったといわれています。

機会があれば、再度来てみたいですね。

それでは、また。

緻密に計算された虎口の構造 金山城址 大手虎口

金山城址 大手虎口は、群馬県太田市金山町にある城跡です。

金山城址 大手虎口

虎口は曲輪などの出入り口部のことをいいます。虎口は実城への通路で、侵入者が攻撃を集中してくる場所になるため、簡単に攻め破られないよう、大手通路の左右には迫るように積まれた石の壁と、兵たちが横矢による攻撃を行う曲輪があり、通路の先には行手を阻む正面土塁がそそり立っています。

金山城址 大手虎口

大規模で複雑で緻密に計算された金山城の虎口の構造は、全国的にみても特徴的で、難攻不落を誇った金山城を象徴する場所でもあります。

けやき

正面土塁の上にはけやきの巨木が立っていました。青空に向かってまっすぐに伸びていてとても印象的ですね。

金山城址 大手虎口

現在は石垣のみ復元されていますが、かつての大手虎口の入口部分には、立派な櫓門があったそうです。当時の風景を思い起こしながら散策するのも楽しいですね。

機会があれば、再度来てみたいと思います。

それでは、また。

タケノコ取りは禁止 金山城 武者走り

金山城 武者走りは、群馬県太田市金山町にある城跡です。

新田神社

武者走りは、城壁や城のまわりの土手の内側に設けた通路や、天守閣の各層の外壁の内側に設けられた通路のことをいいます。武者走りは、新田神社の鳥居へ向かう階段手前から、本丸の周囲をぐるりと回ることができるようになっています。

タケノコ掘り禁止

武者走りを散策していると、タケノコを掘るのを禁止する看板が設置されていました。梅若稲荷神社付近には竹林があるようなので、この場所にもタケノコが生えていて、ここまで取りに来る人たちがいるということですね。

武者走り

本丸跡の北側は、散策路が続いていました。新田神社の社殿で太陽が隠れ、日陰になっていますね。

本丸残存石垣

武者走りを一周すると、途中で本丸残存石垣を見ることができます。当時のまま残る実城の石垣ですね。

武者走り

本丸跡の東側に回り込むと、太陽の光が気持ちよくそそぐ、視界の開けた場所があります。関東平野が一望でき、本丸跡の崖の下に位置し、人の気配がなくとても静かです。腰掛けベンチがあれば、休憩したくなる場所ですね。

機会があれば、再度来てみたいと思います。

それでは、また。