緻密に計算された虎口の構造 金山城址 大手虎口

金山城址 大手虎口は、群馬県太田市金山町にある城跡です。

金山城址 大手虎口

虎口は曲輪などの出入り口部のことをいいます。虎口は実城への通路で、侵入者が攻撃を集中してくる場所になるため、簡単に攻め破られないよう、大手通路の左右には迫るように積まれた石の壁と、兵たちが横矢による攻撃を行う曲輪があり、通路の先には行手を阻む正面土塁がそそり立っています。

金山城址 大手虎口

大規模で複雑で緻密に計算された金山城の虎口の構造は、全国的にみても特徴的で、難攻不落を誇った金山城を象徴する場所でもあります。

けやき

正面土塁の上にはけやきの巨木が立っていました。青空に向かってまっすぐに伸びていてとても印象的ですね。

金山城址 大手虎口

現在は石垣のみ復元されていますが、かつての大手虎口の入口部分には、立派な櫓門があったそうです。当時の風景を思い起こしながら散策するのも楽しいですね。

機会があれば、再度来てみたいと思います。

それでは、また。

タケノコ取りは禁止 金山城 武者走り

金山城 武者走りは、群馬県太田市金山町にある城跡です。

新田神社

武者走りは、城壁や城のまわりの土手の内側に設けた通路や、天守閣の各層の外壁の内側に設けられた通路のことをいいます。武者走りは、新田神社の鳥居へ向かう階段手前から、本丸の周囲をぐるりと回ることができるようになっています。

タケノコ掘り禁止

武者走りを散策していると、タケノコを掘るのを禁止する看板が設置されていました。梅若稲荷神社付近には竹林があるようなので、この場所にもタケノコが生えていて、ここまで取りに来る人たちがいるということですね。

武者走り

本丸跡の北側は、散策路が続いていました。新田神社の社殿で太陽が隠れ、日陰になっていますね。

本丸残存石垣

武者走りを一周すると、途中で本丸残存石垣を見ることができます。当時のまま残る実城の石垣ですね。

武者走り

本丸跡の東側に回り込むと、太陽の光が気持ちよくそそぐ、視界の開けた場所があります。関東平野が一望でき、本丸跡の崖の下に位置し、人の気配がなくとても静かです。腰掛けベンチがあれば、休憩したくなる場所ですね。

機会があれば、再度来てみたいと思います。

それでは、また。

太田市の南東と北西を一望 稜線にある 金山城址 物見台

金山城 物見台は、群馬県太田市金山町にある城跡です。

金山城 物見台

馬場下通路から左へ進み、少し戻った方角の場所には、物見台があります。

金山城 物見台

物見矢倉として利用されていたと思われる4本の柱穴が発見された場所には、展望台が設置されていました。

眺望

金山の稜線上にある物見台からは、太田市内の南東と北西をよく見渡せますが、それ以外の方向は木が視界を邪魔しているので、眺望がよくありませんね。

富士山

望遠レンズをスマホに取り付けて撮影したところ、富士山はギリギリ見える位置関係にあるようです。

物見台

物見台からは、釘や火縄銃の弾丸が出土していると書かれていました。

物見台下虎口

物見台の下には、馬場下通路と、石垣で作られた物見台下虎口があります。石垣の虎口と物見台からの射線が集中する位置関係になっていて、侵入者が突破するのを困難にするため、攻撃を行う場所としても利用していたようですね。

金山城 物見台

金山城 物見台からは、太田市内の夜景が美しく見えるそうなので、次回は夜の時間帯に来てみたいと思います。

それでは、また。