津久井湖記念館は、神奈川県相模原市緑区城山にある記念館です。
津久井湖記念館は、神奈川県相模原市緑区にある記念館です。城山ダム建設に伴う水没時の保存資料の展示し、水没による移転を余儀なくされた当時の様子を後世に伝えるため建てられました。
津久井湖記念館は2階建てです。1階は津久井湖地形図の展示、2階はその当時の生活用具や水没前の風景等が展示されています。
津久井湖記念館は、津久井湖湖畔に立つ施設です。建築から半世紀程経過しているため、施設は年季が入っています。津久井湖記念館のロビーの先には、相模川総合開発事業等の解説パネルが展示されていました。
見どころの一つは、相模川総合開発事業の地形模型です。精巧に作られた地形模型は、相模川総合開発事業の壮大なスケールを体感することができます。
階段を使い2階へ向かうと資料展示室があります。資料展示室は、水没前の津久井湖周辺の暮らしについて学ぶことができる空間です。
城山ダム建設と津久井湖誕生の経緯や水没前の集落の様子を記録した航空写真、そして、農機具、家具、衣類、食器など、水没前の暮らしで使われていた生活用具が展示されています。これらの資料は、当時の人々の生活ぶりをリアルに伝えてくれます。
津久井湖記念館の展示資料室は、城山ダム建設当時から水没移住者が県に対して水没時の保存資料の収集の呼びかけに応して開設されました。
津久井湖記念館は、ダムが完成してから18年、水没者の移転後20年を経過した時点で開設されたため、展示資料が限られています。水没者がダム建設事業(相模川総合開発事業)により水没移転を余儀なくされた当時の様子を風化させないための取り組みが続けられ、後世に伝えるための活動が行われています。
津久井湖記念館には、津久井湖が隣接しています。津久井湖の北には城山湖があります。津久井湖から城山湖へ汲み上げられる水は、揚水発電のために使われています。揚水発電は、電力需要の少ない夜間に余剰電力を利用して水を上池(城山湖)に貯め、電力需要の多い昼間にその水を下池(津久井湖)へ落として発電しています。
津久井湖記念館には、城山湖の水が全て抜かれた際の写真が展示されていました。「神奈川県民の水需要に応える」そう決心した人たちの思い出が、津久井湖の湖底に今も眠っています。
津久井湖記念館の2階の資料展示室には、水没した集落で使われていた当時の生活用具や、風景写真などが数多く展示されています。
津久井湖記念館には、約5年前にも訪れましたが、展示されている数々の品は、変わることなく今でも展示されています。
津久井湖記念館は、津久井湖の歴史や水没当時の暮らしについて学ぶことができる貴重な施設です。
機会があれば、再度来てみたいですね。
それでは、また。