瀬戸の歴史と文化を象徴する神社 深川神社

深川神社は、愛知県瀬戸市深川町にある神社です。

深川神社

深川神社は、瀬戸の陶祖である藤四郎が、この神社のお告により良質の土を得たという伝承から、瀬戸の産土神といわれている神社です。深川神社は、771年に創建された、瀬戸市でもっとも古い歴史をもつ神社です。

深川神社

深川神社には、藤四郎作と伝えられる重要文化財の陶製の狛犬が鎮座しています。宝物殿に安置されている狛犬は公開されていますが、撮影は禁止です。この狛犬を模した素焼きのミニチュア狛犬は、創意工夫と知恵の守りとして授与されています。

深川神社 社殿

深川神社の拝殿は、江戸時代に建造されたそうです。毎年4月になると、陶祖まつりが開催されます。

深川神社

深川神社の拝殿の右には、八幡社と神明社があります。さらにその東には、深川奥宮稲荷社と陶彦神社があります。陶彦神社は、陶祖藤四郎を祀り、その業績を讃えています。陶祖藤四郎(加藤四郎左衛門景正)は、鎌倉時代に中国に渡って陶器の製法を伝えた人物で、瀬戸の焼物の祖といわれています。

深川神社 深川神社古墳

深川神社には、深川神社古墳があります。深川神社古墳は、愛知県瀬戸市深川町にある古墳で、瀬戸川流域の唯一の古墳です。深川神社古墳は、瀬戸地域の古墳時代の遺構として貴重な存在で、深川神社が古くからこの地の聖地であったことを示すものと考えられています。

深川神社

深川神社の夜は、昼とは異なる神聖な空気感に包まれています。昼間は、参拝者や観光客で賑わう深川神社も、夜になると静寂に包まれます。境内の灯りが灯り、昼間とは異なる神聖な空気感に包まれています。

深川神社

瀬戸の歴史と文化を象徴する深川神社。

機会があれば、再度来てみたいですね。

それでは、また。

  • 2023/03/28 初版
  • 2023/03/29 更新

古墳の上に鎮座する神社 尾張戸神社

尾張戸神社(おわりべじんじゃ)は、愛知県名古屋市守山区上志段味東谷にある神社です。

尾張戸神社

尾張戸神社は、標高198メートルの東谷山(とうごくさん)山頂にある神社です。この一帯には、東谷山古墳群があり、尾張戸神社はその古墳に鎮座しています。

尾張戸神社

尾張戸神社は、名古屋城の鬼門に位置していることから、尾張藩の徳川家や尾張地域の人々に厚く信仰されてきました。尾張戸神社は、「熱田神宮の奥の院」ともわれているとても歴史ある神社です。

尾張戸神社

尾張戸神社は、鎌倉時代から平安時代にかけては熱田神宮に次ぐ大社だったという話もありますが、火災や戦乱によって神社の規模は縮小し、荒廃が進みました。その後、社殿は新しく建て直され、今では疫病除けの神として知られています。

尾張戸神社

尾張戸神社は、東谷山の山頂に鎮座しているため、本殿までの参道は、軽い登山のような道を進みます。東谷山フルーツパークからウォーキングをして尾張戸神社に参拝する方も多いようです。

尾張戸神社古墳

東谷山西麓には多数の古墳があり、尾張戸神社の本殿下には、尾張戸神社古墳と呼ばれる円墳があります。名古屋市内の古墳の6割が集中する尾張戸神社古墳は、志段味古墳群を構成する1つとして、国の史跡に指定されています。

尾張戸神社

尾張戸神社の境内は公園のようになっていて、展望台や展望デッキなどがあり、散策や休憩に最適な場所です。南側は開けているので、東谷山の雄大な景色を眺めることができます。天気が良ければ、名古屋市内やその周辺の景色も見ることができます。

尾張戸神社

拝殿の裏手には、さくらの木が植えら、毎年春には、桜の名所として多くの人々が訪れます。

尾張戸神社

古墳の上に鎮座する尾張戸神社。

機会があれば、再度来てみたいと思います。

それでは、また。

トンネルのように連なる朱色の鳥居 深川奥宮稲荷社

深川奥宮稲荷社は、愛知県瀬戸市深川町にある神社です。

深川奥宮稲荷社

深川奥宮稲荷社は、瀬戸の陶祖である藤四郎が、この神社のお告により良質の土を得たという伝承から、瀬戸の産土神といわれている深川神社の摂社です。深川奥宮稲荷社は、771年に創建された、瀬戸市でもっとも古い歴史をもつ神社です。

深川奥宮稲荷社

深川奥宮稲荷社は、西に深川神社、東に陶彦神社にはさまれた位置にある神社です。深川奥宮稲荷社は、商売繁盛、家内安全、五穀豊穣などのご利益があるといわれてます。また、縁結びの神社としても知られて、多くの参拝客が訪れます。

深川奥宮稲荷社

深川奥宮稲荷社の参道には、朱色の鳥居が連なっています。その密集ぶりは、まるでトンネルのようです。鳥居は、神域の境界を示すもので、神聖な場所に近づくことを表しています。

深川奥宮稲荷社

深川奥宮稲荷社の見事な鳥居群は、実に映えるスポットです。神聖さと美しさを兼ね備えた、日本の伝統文化の象徴といえます。

深川奥宮稲荷社 拝殿

深川奥宮稲荷社には陶製の狛犬の「狛狐」が配置されています。油揚げを奉納しているそうです。

深川奥宮稲荷社 本殿

深川奥宮稲荷社を訪れた日は、紅白幕が飾られていました。深川神社では、3月第4日曜日に、深川奥宮稲荷社例祭が、4月第3日曜日に、「せと陶祖まつり」が催されます。

深川奥宮稲荷社

深川奥宮稲荷社には、1959年の伊勢湾台風を生き抜いた強靭さを持つ、御神木のクスノキがあります。神社の案内板によると、風が葉を通り抜ける際の音は、まるで木々が会話しているような音色がするそうです。

トンネルのように連なる朱色の鳥居がある深川奥宮稲荷社。

機会があれば、再度来てみたいですね。

それでは、また。