昭和を再現した住宅や教室 埼玉ピースミュージアム (埼玉県平和資料館) 前編

埼玉ピースミュージアム (埼玉県平和資料館)は、埼玉県東松山市岩殿にある資料館です。

埼玉ピースミュージアム (埼玉県平和資料館)

埼玉ピースミュージアム (埼玉県平和資料館)は、風化しつつある戦争の体験を次の世代に引き継ぎ、戦争の悲惨さと平和の尊さを伝えることにより、平和に対する意識の高揚を図り、平和な社会の発展に寄与することを目的として1993年に開館した資料館です。

駐車場

埼玉ピースミュージアムは物見山の中腹にあり、隣接する駐車場からは歩いて向かいます。

埼玉ピースミュージアム (埼玉県平和資料館)

階段を登っていくと、白く細く、上からみると半月の形をした建物があります。

埼玉ピースミュージアム (埼玉県平和資料館)

埼玉ピースミュージアムでは、常設展示や企画展示の他にも、戦時中の体験を聞く会などの講演会や映画会など、様々な事業を実施しているそうです。

標語

壁には「平和をかたりつごう、永遠に…」と書かれていました。平和に対する熱い思いが壁に刻まれていますね。

ロビー

エントランスを入ると、緩やかな曲線を描く天井の高いロビーが続いています。受付で話を聞いたところ、一部撮影禁止の場所があるものの、館内を写す程度であれば問題ないとのことでした。

プロローグ (タイムトンネル)

資料館は順路が決まっていて、まず初めにプロローグと呼ばれるタイムトンネルを通ります。

このタイムトンネルはライトの演出がなされていて、来館者を現代から昭和の世界へと誘います。

戦前の住宅

トンネルの先には、昭和初期の民家が再現されていました。当時の生活の様子を知ることができます。ハダカ電球にちゃぶ台、食事が並んでいますがとても質素な部屋です。昔の日本の住宅という感じが伝わりますね。

戦時下の教室

戦時下の教室の展示では、戦時中のある一日を15分間で疑似体験できるようになっていました。授業中に空襲警報が流れ、防空壕に避難すると、音と光と振動により空襲の疑似体験をすることができます。

戦時下の教室

この教室のガラスや教卓は当時のものを使っているそうです。上映されている道徳の授業の再現映像は、戦争に勝ちぬくための人間を育てる授業風景で、戦争中の教育は、純粋な子どもたちを戦争へと駆り立てる大きな役割がありました。現在の教育と比較して考えることが狙いだそうです。

この先にも順路があるので、行ってみたいと思います。

それでは、また。

猿橋宿と桂川の渓谷を再現したジオラマ 大月市 郷土資料館 2階

大月市 郷土資料館は、山梨県大月市猿橋町猿橋にある資料館です。

大月市 郷土資料館

大月市 郷土資料館は、発掘調査によって得られた資料を通して、大月市の歴史とそこに生きた人々について学ぶことができる資料館です。

縄文時代の竪穴式住居

大月市は500万年前は海底の一部だったそうです。館内の中央には、縄文時代の竪穴式住居の模型が置かれていました。近づいてみたところ「この中へ入らないで下さい」と書かれていますね。模型がもう少し大きければ、入ってみたいと考える人はいるかもしれません。

甲州街道の今昔

資料館の南には甲州街道が東西に伸びていて、江戸時代の甲州街道には45の宿駅があり、そのうち大月市には12の宿があったそうです。

大月市内宿駅概要

大月市内宿駅概要には荷を運ぶ運賃の「駄賃」が書かれています。現代でいうと、宅急便やタクシーのような輸送に従事する仕事も活発だったようですね。

大月の宿場

幕末から明治の始めの頃の宿場のジオラマがありました。猿橋宿と桂川の渓谷が再現されています。猿橋宿は江戸日本橋から数えて18番目の宿場町で、桂川の渡し場の宿として発展し、合計で138の宿があったそうです。

猿橋

角度を変えて見てみると、猿橋も再現されています。

近代までの歴史

今と昔の対比写真が展示されていました。写真の遠くに映る山の稜線を確認すると、同じ場所から撮影されていることが分かります。昔は舗装されていない道でしたが、今ではアスファルトの舗装路になっている写真が多くありますね。

ビデオコーナー

大月市の歩んだ歴史を学べるビデオコーナーがありました。

ビデオコーナー

各地の資料館には映像を見れるコーナーがしばしばありますが、最近はブラウン管から液晶テレビになっています。しかし資料映像は更新されていないので、若干古さを感じるものの、逆にコレのほうが趣があって良いと感じます。

タイムカプセル

資料館の玄関前にはタイムカプセルが置かれていました。地元の小学生が30年後の自分に向けて書いた手紙が封印されていて、2030年10月に開封するそうです。楽しみですね。

地形形成から人類の登場、原始古代から近代までの歴史を学ぶことができる大月市 郷土資料館。

機会があれば、再度来てみたいと思います。

それでは、また。

大月市の歴史 寄贈された様々な道具 大月市 郷土資料館 1階

大月市 郷土資料館は、山梨県大月市猿橋町猿橋にある資料館です。

大月市 郷土資料館

大月市 郷土資料館は、大月市の歩んできた歴史を学習することができる施設で、地域の学習の場や観光の場として、幅広い層の人々に利用されています。

大月市模型

資料館は中央自動車道の談合坂スマートインターチェンジと大月インターチェンジの中間の場所にあります。猿橋公園に隣接し、北には桂川、近くには名勝「猿橋」があります。館内には大月市の模型があり、古くから甲州街道の追分として交通の要衝周囲にあった大月市は、周囲を山に囲まれた地形であることがよく分かります。

猿橋

猿橋が徒歩圏内ということもあり、猿橋の大型模型が展示されていました。相模原市に住んでいる建具職人が寄贈した精巧な猿橋の模型で、約30分の1スケールの見事な作品です。

猿橋

模型の猿橋は、実際の猿橋と比較しても遜色のない精巧な作りになっていて、桔木造りのその特異な構造が緻密に再現されています。

生業の道具の展示

古くから河岸段丘に集落が形成されてきた大月市は、生活が営まれてきた地域は深い谷の地形で、水田の場所が限られていたため、織物産業が発達したそうです。資料館の1階では、一昔前まで大月市内で生活や生業に使用されていた道具の展示が行われています。

生活の道具の展示

市民から寄贈された生活の道具の展示では、大月市の歴史とそこに生きた人々について学ぶことができます。けん玉やコマなど懐かしいおもちゃが展示されていますね。

学習机

廃校になった大月市の学校で使われていた机だと思いますが、かなり使い込まれた学習机の展示が行われていました。何年にも渡って子供たちに使われてきた机は、歴史を感じます。

蚊帳

最近は使う機会がない蚊帳の展示が行われていました。身近な生活の道具の展示は親近感があり、実際にモノを見ると、昔夏場に使った蚊帳の記憶が甦りますね。

資料館は2階建てなので、今から上の階に行ってみたいと思います。

それでは、また。