歴史と文化の象徴 国内屈指の城郭 名古屋城 本丸

名古屋城は、愛知県名古屋市中区本丸にある城です。

名古屋城

名古屋城は、国内屈指の城郭として国の特別史跡に指定されている城です。近世城郭の到達点として高い評価の名古屋城は、戦災により天守や本丸御殿など主要な建造物を焼失しましたが、それでもなお学術上の価値が極めて高いといわれています。

名古屋城

名古屋城の天守閣は、老朽化による経年劣化の耐震性に問題が生じたため、入場ができませんでした。名古屋城は、歴史と文化の宝庫で、多くの人々に親しまれています。名古屋城内には見どころスポットがたくさんあり、ここでは本丸にあるスポットを紹介します。

名古屋城 東南隅櫓 (本丸辰巳櫓)

名古屋城 東南隅櫓は、本丸の南東隅に位置し、1612年頃に建造された櫓です。東南隅櫓は、外観は二重ですが、内部三階の構造です。名古屋城の天守閣や本丸御殿を守る防御施設として、重要な役割を果たしていました。

名古屋城 本丸表二之門 (本丸南ニ之門)

名古屋城 本丸表二之門は、本丸大手の外門で、内門である本丸表一之門とともに枡形を形成していた門です。軒回りは漆喰塗り込めで、柱や扉には金具が打ち付けられています。

名古屋城 本丸表二之門 (本丸南ニ之門)

名古屋城 本丸表二之門は、現存する数少ない名古屋城創建時の建造物です。高麗門形式なのは、門の裏手の下から見上げるとよく分かります。名古屋城 本丸表二之門は、古名では、本丸南二之門ともいわれています。

名古屋城 本丸表一之門跡

名古屋城 本丸表一之門跡は、本丸大手正門として、本丸表二之門とともに桝形を形成していた門です。敵の侵入を阻止する役割を果たしていました。しかし、1945年の空襲で焼失し、その姿は失われてしまいました。現在、本丸表一之門跡は、石垣と礎石が残されています。

名古屋城 旧二之丸東二之門

名古屋城 旧二之丸東二之門は、本来は東鉄門(ひがしくろがねもん)という二之丸東の枡形外門で、現在の東門の東側にありましたが、1972年に現在の場所に移築されました。本瓦葺の高麗門(こうらいもん)形式で、柱や扉には鉄板を打ち付けた堅牢な造りです。

名古屋城 本丸東一之門跡

名古屋城 本丸東一之門跡は、名古屋城本丸搦手(搦め手)を守備する門の跡です。しかし、1945年の空襲で焼失し、その姿は失われてしまいました。現在は門跡として、枡形を形成していた石垣と礎石が残されています。本丸東一之門跡は、名古屋城の歴史を物語る重要な遺構です。

名古屋城 清正石

名古屋城 清正石は、本丸東二之門を入った正面にある、大きさ約八畳敷、重さ推定10トンとされる名古屋城の石垣で最大の巨石です。この石は、石垣づくりの名手とされた加藤清正が運んだという伝承があり「清正石」と呼ばれています。

名古屋城 御殿椿

名古屋城 御殿椿は、本丸御殿の北、天守の東にある不明門の横に植栽されている椿です。御殿椿の原木は、名古屋大空襲で焼失したかに思われましたが、焼けた幹の下から再び新芽が伸びて復活しました。接ぎ木されて育った椿は、今も花を咲かせています。

名古屋城

名古屋城 本丸の桜は、毎年春になると多くの観光客で賑わいます。桜の花と本丸や本丸御殿を同時に眺めることができるため、多くの人が写真を撮りに訪れます。

名古屋城 おみやげ屋

本丸の内苑には、おみやげ屋の売店があります。お土産、キーホルダー類、文具、菓子などを販売しています。

名古屋城 おみやげ屋

金シャチ置物が販売されています。名古屋城の象徴である金鯱をモチーフにした置物です。さまざまなサイズやデザインのものがあり、人気商品となっています。

名古屋城

「年貢の納め時」と書かれたエコバッグが販売されています。持ち手は、肩掛けも可能な長さです。

名古屋城 金シャチ焼

金シャチ焼は、名古屋城の守り神である金のシャチホコをかたどった名古屋城名物です。名古屋城天守閣を見上げるふもとで作り続り続け、丁寧に焼き上げたカステラまんじゅうは、小倉、カスタード、チョコレート、抹茶などのさまざまな味が販売されています。

名古屋城

名古屋城は、歴史と文化の宝庫で、多くの人々に親しまれている日本を代表する城郭です。

機会があれば、再度来てみたいですね。

それでは、また。

現存する日本最古の天守 国宝 犬山城 (地上から3階まで)

犬山城は、愛知県犬山市犬山北古券にある城です。

犬山城

犬山城は、濃尾平野の扇状地の木曽川の河畔に位置する、1537年に築城された城です。天守は現存する日本最古のもので、国の重要文化財に指定されています。最上階からは木曽川の流れや、濃尾平野の広大な景色を眺めることができます。

犬山城

犬山城へのルートは、スタンダードコースの傾斜の緩やかな坂道を登るコース、三光稲荷神社を通る三光稲荷コース、針綱(はりつな)神社を通るコースなど、いくつかのコースがあります。神社を抜けるコースでは、神社を参拝してから犬山城本丸入口まで登ることができます。

犬山城 券売所

犬山城前広場からスタンダードコースを利用した場合、犬山城本丸入口までは約200メートル、徒歩5分程度で到着します。犬山城の入場券は、現金のほか、電子マネーにも対応しています。犬山城と周辺の観光施設、明治村、日本モンキーセンターなどがセットになった入場券も販売していて、通常の入場券よりもお得な価格に設定されています。

犬山城 模擬門

犬山城には、かつて、鉄門(くろがねもん)と呼ばれる本丸を守る最後の扉がありました。鉄門は本丸を守る厳重な櫓門です。今では、鉄門は存在せず、RC造の模擬門が本丸の入城口として作られています。

犬山城

犬山城は桜の名所としても知られています。そのため、特に桜の季節には、多くの観光客が犬山城を訪れます。犬山城の天守閣は、傾斜の急な階段を登る必要があり、また、天守閣内は狭いため、一度に多くの人が入場できないという制約があります。そのため、天守閣に入れるまで1時間以上待つこともあります。

犬山城 踊り場

犬山城の内部は木造ですが、天守台中の穴蔵中段に「踊り場」があります。地上から一階に、一度で階段を使い上がるのは、あまりにも高さがあるため、途中に踊り場が設けられています。

犬山城 踊り場

穴蔵にある踊り場は、石垣で囲まれています。そのため、室内に石垣が存在するという、珍しい構造となっています。犬山城の踊り場は、天守閣の内部構造を示す貴重な遺構です。

犬山城

犬山城の階段は、傾斜が急で、狭く、一段一段が高いのが特徴です。階段を上り下りする際には、頭を梁にぶつけないよう、注意が必要です。

犬山城

階段の上部には、注意書きが書かれていました。

犬山城

犬山城の階段の最大傾斜は53度ですが、これは一般的な天守にある角度の階段です。

犬山城

中央部に第一の間、第二の間、上段の間、納戸の間の4室に分けられ、それらを囲むように武者走が取り囲んでいます。

犬山城 付櫓

犬山城天守の付櫓は、天守の外側に張り出した構造になっているため、三方に窓があります。天守入り口を正面から見渡せる位置にあり、殺到する敵に対して、横矢を仕掛けることができます。犬山城の付櫓は、天守の防御力を高める重要な役割を果たしていました。

犬山城 石落の間

犬山城 石落の間は、天守の北西隅にある付櫓です。その名の通り、石を落として敵を攻撃するための施設と考えられていましたが、内側は壁になっていて、実際には石落としができない構造になっていることが判明しています。石落としがあるということを見せることによって、攻めてくる敵に対しての抑止力となると考えられています。

犬山城

犬山城の1階からは、犬山城の本丸広場を眺めることができます。本丸広場では、入場を待つ人々の列があります。列は、本丸広場から天守閣の入口まで続いています。

犬山城

犬山城では、展示物も豊富です。この鬼瓦は、犬山城に伝来する最も古い瓦のひとつとされ、江戸時代初め頃のものと考えられます。宝珠を背負った亀が岩を歩く姿を表現していて、吉祥を表しています。

犬山城

犬山城では、天守閣の規模と構造を示す模型が展示されています。この模型は、木製で、天守閣の全貌を忠実に再現しています。

犬山城 天守模型

犬山城の天守模型が展示されています。骨組みからは、1階と2階は同じサイズ、その上に3回と4階が乗っています。天守模型は、犬山城の天守閣の歴史と構造を理解するのに役立ちます。

犬山城 唐破風の間

唐破風の間は、小さな部屋になっていて、入ることができます。唐破風の間からは、天井を見ると弓なりになっている唐破風の様子がよく分かります。

犬山城

犬山城は、築城当時の木材が多く残されていいます。城内では歩くとミシミシと鳴る音や、床の隙間などがあり、歴史を刻んだ古木材の温もりを体感できます。

犬山城

いよいよ天守のある4階に向かいます。犬山城の3階から4階に向かう階段は、赤い絨毯敷きになっています。江戸時代初期の城主が、オランダ商館長と親しかったことから、オランダから取り寄せたと伝えられています。この階段も非常に幅が狭いため、昇り降りが交互に行われます。

今から犬山城天守に向かいたいと思います

それでは、また。

歴史と文化の象徴 国内屈指の城郭 名古屋城 二之丸

名古屋城は、愛知県名古屋市中区二の丸にある城です。

名古屋城

名古屋城は、国内屈指の城郭として国の特別史跡に指定されている城です。近世城郭の到達点として高い評価の名古屋城は、戦災により天守や本丸御殿など主要な建造物を焼失しましたが、それでもなお学術上の価値が極めて高いといわれています。

ドルフィンズアリーナ (愛知県体育館)

名古屋城は、歴史と文化の宝庫で、多くの人々に親しまれています。名古屋城内には見どころスポットがたくさんあり、ここでは二之丸にあるスポットを紹介します。

名古屋城 東門

名古屋城 東門は、名古屋城の東側に位置する、内枡形虎口式の門です。東門は、1615年に建てられ、1945年の空襲で焼失しましたが、1994年に復元されました。

名古屋城 東門

名古屋城のエントランスは二つあり、それぞれ「大手口」と「東門」と呼ばれています。大手口は、名古屋城の正面玄関です。本丸や天守閣や本丸御殿など、名古屋城のスポットへのアクセスが便利です。東門は、名古屋城の東側にある門で、地下鉄名城線「市役所駅」から徒歩約5分で行くことができ、二之丸へのアクセスが便利です。

名古屋城 二之丸東庭園

名古屋城 二之丸東庭園は、二之丸庭園の東側にある庭園です。このエリアには、椿園やボタン園や二の丸茶亭などがあり、日本一の規模を誇る藩主の庭として、歴代藩主が公私にわたって過ごしてきました。二之丸御殿の北側に造られた二之丸庭園は、茶屋を伴う庭園や園池(えんち)などが設けられ、二之丸東庭園まで区域が拡張されています。

名古屋城 藤下庵

名古屋城 藤下庵は、東門付近にある休憩所です。東屋の下にはベンチがあり、自動販売機も設置されています。喉が渇いたときには、自動販売機で飲み物を購入することができます。藤下庵は、名古屋城を訪れた際に、ちょっと休憩するのに便利なスポットです。

名古屋城 青松葉事件之遺跡

名古屋城 青松葉事件之遺跡は、1868年に、二の丸御殿向屋敷の庭前で斬首事件が起きた場所です。青松葉事件は、幕末期の激動の時代を物語る事件です。その舞台となった名古屋城 青松葉事件之遺跡は、今もなお、当時の様子を偲ばせる貴重なスポットとして、多くの人々が訪れています。

名古屋城 藩訓秘伝の碑

名古屋城 藩訓秘伝の碑は、藩主が定めた藩訓の第1項が書かれた碑です。この石碑には、「王命に依って催さるる事」と書かれていて「天皇の命令には絶対服従」が藩の大原則でした。藩訓秘伝の碑は、歴史や文化を知る上で重要な史跡です。

名古屋城 二之丸梅園

名古屋城には、梅スポットが3か所あり、本丸御殿跡周辺、正門周辺、そして二之丸の二之丸梅園です。3か所で13種類、約100本の梅が咲き誇ります。名古屋城 二之丸梅園では、先月の2月、白梅の「長束」や 紅梅の「道知辺」が見ごろを迎えていました。

名古屋城 清正の石曳


名古屋城 清正の石曳は、加藤清正が名古屋城の石垣を築く際に、自ら巨石を運んだという伝説にちなんだ像です。清正の石曳の伝説は、江戸時代から語り継がれているもので、清正の豪傑ぶりを示す逸話として知られていますが、実際に清正が自ら石を運んだかどうかは、史実としては明らかになっていません。

名古屋城

名古屋城は、歴史と文化の宝庫で、多くの人々に親しまれている日本を代表する城郭です。

機会があれば、再度来てみたいですね。

それでは、また。