現存する日本最古の天守 国宝 犬山城 (地上から3階まで)

犬山城は、愛知県犬山市犬山北古券にある城です。

犬山城

犬山城は、濃尾平野の扇状地の木曽川の河畔に位置する、1537年に築城された城です。天守は現存する日本最古のもので、国の重要文化財に指定されています。最上階からは木曽川の流れや、濃尾平野の広大な景色を眺めることができます。

犬山城

犬山城へのルートは、スタンダードコースの傾斜の緩やかな坂道を登るコース、三光稲荷神社を通る三光稲荷コース、針綱(はりつな)神社を通るコースなど、いくつかのコースがあります。神社を抜けるコースでは、神社を参拝してから犬山城本丸入口まで登ることができます。

犬山城 券売所

犬山城前広場からスタンダードコースを利用した場合、犬山城本丸入口までは約200メートル、徒歩5分程度で到着します。犬山城の入場券は、現金のほか、電子マネーにも対応しています。犬山城と周辺の観光施設、明治村、日本モンキーセンターなどがセットになった入場券も販売していて、通常の入場券よりもお得な価格に設定されています。

犬山城 模擬門

犬山城には、かつて、鉄門(くろがねもん)と呼ばれる本丸を守る最後の扉がありました。鉄門は本丸を守る厳重な櫓門です。今では、鉄門は存在せず、RC造の模擬門が本丸の入城口として作られています。

犬山城

犬山城は桜の名所としても知られています。そのため、特に桜の季節には、多くの観光客が犬山城を訪れます。犬山城の天守閣は、傾斜の急な階段を登る必要があり、また、天守閣内は狭いため、一度に多くの人が入場できないという制約があります。そのため、天守閣に入れるまで1時間以上待つこともあります。

犬山城 踊り場

犬山城の内部は木造ですが、天守台中の穴蔵中段に「踊り場」があります。地上から一階に、一度で階段を使い上がるのは、あまりにも高さがあるため、途中に踊り場が設けられています。

犬山城 踊り場

穴蔵にある踊り場は、石垣で囲まれています。そのため、室内に石垣が存在するという、珍しい構造となっています。犬山城の踊り場は、天守閣の内部構造を示す貴重な遺構です。

犬山城

犬山城の階段は、傾斜が急で、狭く、一段一段が高いのが特徴です。階段を上り下りする際には、頭を梁にぶつけないよう、注意が必要です。

犬山城

階段の上部には、注意書きが書かれていました。

犬山城

犬山城の階段の最大傾斜は53度ですが、これは一般的な天守にある角度の階段です。

犬山城

中央部に第一の間、第二の間、上段の間、納戸の間の4室に分けられ、それらを囲むように武者走が取り囲んでいます。

犬山城 付櫓

犬山城天守の付櫓は、天守の外側に張り出した構造になっているため、三方に窓があります。天守入り口を正面から見渡せる位置にあり、殺到する敵に対して、横矢を仕掛けることができます。犬山城の付櫓は、天守の防御力を高める重要な役割を果たしていました。

犬山城 石落の間

犬山城 石落の間は、天守の北西隅にある付櫓です。その名の通り、石を落として敵を攻撃するための施設と考えられていましたが、内側は壁になっていて、実際には石落としができない構造になっていることが判明しています。石落としがあるということを見せることによって、攻めてくる敵に対しての抑止力となると考えられています。

犬山城

犬山城の1階からは、犬山城の本丸広場を眺めることができます。本丸広場では、入場を待つ人々の列があります。列は、本丸広場から天守閣の入口まで続いています。

犬山城

犬山城では、展示物も豊富です。この鬼瓦は、犬山城に伝来する最も古い瓦のひとつとされ、江戸時代初め頃のものと考えられます。宝珠を背負った亀が岩を歩く姿を表現していて、吉祥を表しています。

犬山城

犬山城では、天守閣の規模と構造を示す模型が展示されています。この模型は、木製で、天守閣の全貌を忠実に再現しています。

犬山城 天守模型

犬山城の天守模型が展示されています。骨組みからは、1階と2階は同じサイズ、その上に3回と4階が乗っています。天守模型は、犬山城の天守閣の歴史と構造を理解するのに役立ちます。

犬山城 唐破風の間

唐破風の間は、小さな部屋になっていて、入ることができます。唐破風の間からは、天井を見ると弓なりになっている唐破風の様子がよく分かります。

犬山城

犬山城は、築城当時の木材が多く残されていいます。城内では歩くとミシミシと鳴る音や、床の隙間などがあり、歴史を刻んだ古木材の温もりを体感できます。

犬山城

いよいよ天守のある4階に向かいます。犬山城の3階から4階に向かう階段は、赤い絨毯敷きになっています。江戸時代初期の城主が、オランダ商館長と親しかったことから、オランダから取り寄せたと伝えられています。この階段も非常に幅が狭いため、昇り降りが交互に行われます。

今から犬山城天守に向かいたいと思います

それでは、また。