歴史と文化の象徴 国内屈指の城郭 名古屋城 西之丸・御深井丸

名古屋城は、愛知県名古屋市中区本丸にある城です。

名古屋城 (2016/01/02)

名古屋城は、国内屈指の城郭として国の特別史跡に指定されている城です。近世城郭の到達点として高い評価の名古屋城は、戦災により天守や本丸御殿など主要な建造物を焼失しましたが、それでもなお学術上の価値が極めて高いといわれています。

名古屋城

名古屋城は、歴史と文化の宝庫で、多くの人々に親しまれています。名古屋城内には見どころスポットがたくさんあり、ここでは西之丸・御深井丸(おふけまる)にあるスポットを紹介します。

名古屋城 不明門

名古屋城 不明門(ふめいのもん)は、本丸の天守横、天守台脇に設置されたエレベータの横から北側に抜けることのできる場所にある門です。不明門は、「常に鎖して開かず」から不明門(あけずもん)と呼ばれるようになりました。本丸御殿の大奥へ通じる秘門として、常に厳重に施錠されていました。

名古屋城 天守礎石

名古屋城 天守礎石は、1945年の空襲で焼失した旧天守を支えていた礎石です。名古屋城は、鉄筋コンクリートで再建されたため、礎石は必要ではありませんでした。そのため、礎石だけ復元された現天守の北側に移されました。

名古屋城 御深井丸展示館

名古屋城 御深井丸展示館は、木造平屋建ての展示館です。定期的に企画テーマが変わり、地域に伝わる郷土玩具や土人形、本丸御殿復元事業などに関する展示が行われています。

名古屋城 御深井丸展示館

名古屋城 御深井丸展示館では、郷土の人形・玩具の展示が行われていました。このコレクションは、名古屋城振興協会が収集したもので、土鈴、土笛、土人形など、さまざまな種類があります。

名古屋城 御深井丸展示館

匠の写真館では、名古屋城本丸御殿の匠の技が生かされた改修工事の様子を展示しています。完成した本丸御殿では見ることのできない建物内部の写真も多く展示されています。

名古屋城

名古屋城では、桜まつりが開催されていました。御深井丸展示館の前にある広場では、色鮮やかな桜が咲いています。

名古屋城 剣塀

名古屋城 剣塀は、名古屋城の大天守と小天守を結ぶ櫓台です。軒桁に約30センチメートルの槍の穂先が塀と垂直の方向に並んでいます。大天守の攻撃を困難にする効果があり、名古屋城の防御施設として重要な役割を果たした、重要な文化財です。

名古屋城 剣塀

名古屋城 剣塀は、小天守と大天守を結ぶ渡り廊下にもなっています。櫓台を渡ることで、小天守と大天守の行き来が可能になります。

名古屋城 正門

名古屋城 正門は、創建当初は榎多門と呼ばれる枡形門でした。1981年の濃尾大地震で大破したため、1910年に江戸城の蓮池御門が移築されました。しかし、1945年の空襲で焼失したため、1959年に天守とともに、ほぼ昔どおりの外観で再建されました。

名古屋城 大手馬出跡

名古屋城 大手馬出跡は、西之丸と二之丸の間にあり、虎口や堀が設けられていた場所にあった大手馬出です。堀を渡る際には、必ず虎口を通らなければならず、敵の侵入を防ぐ役割を果たしていました。しかし、通行の便のため、虎口や堀は埋められ、西之丸と二之丸は直接つながり、自由に行き来できるようになっています。

名古屋城 (2016/01/02)

名古屋城の開園時間は、午前9時から午後4時30分までです。本丸御殿と西の丸御蔵城宝館は入場は午後4時までになるので、夕暮れ前には訪れたいですね。

名古屋城

名古屋城は、歴史と文化の宝庫で、多くの人々に親しまれている日本を代表する城郭です。

機会があれば、再度来てみたいですね。

それでは、また。

  • 2016/01/02 初版
  • 2023/03/28 更新